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ネット保守は中国を下に見てる場合ではない

Dear Readers

 ようやく時間ができて少しずつnoteの更新ペースを増やしていきたいなと思っているタイガです。

1/17、今回はリハビリ程度の内容で軽めにしようと思ってます。ということで題名の通り中国のことを意外とわかってないよねという話です。

 日本のネットで保守の人って中国嫌いでめちゃくちゃ叩くんですね。それは個人の勝手なんでどうでもいいな~と思って見てるんですけど、実はあれだけ敵対視しているわりにはバイアスかかり過ぎてよくわかんない時があるんですよね。

ということで今回は日本の中国観におけるバイアスについて書いていきます。

・未だにパクリ国家?

 「パクリ」の常習犯って印象が未だにあるように思えるんですけど、最近はそうでもないように感じます。むしろパクリというか本家が中国大陸に登場してる感じです。

あれだけ笑いものにされてた偽ミッキーも今では本家ディズニーランドが上海にオープンしたのでもう儲かりません。

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 日本の物をパクるなという批判とか世界のものをパクるなという批判は過去にありましたが、中国が世界を牽引しようと勢いづく中でいつまでもパクリ国家ではいられません。

独自の産業やサービスを作って世界に輸出していかなければ大国にはなれないことを中国はわかっています。中国人は面子も気にするので大国になるにつれてパクリ批判が該当しないように成長しているように感じます。

いつまでもパクリ国家ではいられないのです。

・パクリは別に悪いことではない

 日本は中国のパクリを批判していく内にどこかで「パクリはダメ」「オリジナルが全て」みたいな発想になっていってるのではないかと感じます。

ですけど、正直パクリは問題ではありません。パクリと批判されても、その件で中国に注目が集まったのも事実です。話題性になってるんですよね。

 資本主義において「パクリ」は一つの戦略です。まったくのパクリでも元々のものとの違いを少しでも追加出来たら新商品と言って問題ないのです。

毎年出る新しいビールが全く新しい製造方法、素材でできていると思っている人いますか?

基本があってその上で小さい変化を施す事で新商品の称号をいただくのです。ですから別にパクリは問題ではなく、むしろ戦略としてはありなのです。

これは今、日本と中国の差を表す決定的なものともいえます。「完全パクリ」は問題ですが、ほどほどパクリは勉強、戦略の一環です。

なんなら私には韓国ドラマの「イカゲーム」は日本の漫画の「カイジ」と似てねなんて思ってしまいます。漫画でも似たようなの国内外問わずいっぱいあるじゃないですか。正直言って「ほどよいパクリ」は商業の基本です。

 このようなバイアスは本当に危険です。事実を捻じ曲げて理解してしまいます。

・中国は共産党が全て完璧に支配している?

 これも買いかぶり過ぎだと思います。一応人間が管理しているようなものなので、欠陥や抜け穴はあると思います。

人口約14億人を管理するのは相当なものです。しかも完璧な社会主義ではなく、半分資本主義なわけですから管理には骨が折れます。デジタル化が進んでようやくこの妄想が現実化してきていると考えるのが普通です。

 それでもまだ妄想の類でしょう。中国は広いですし、人口も多い。国内での商業活動も目に付いたから攻撃するのであって、常に監視して動向を探っているというようには言えないと思います。

 さらに言えば共産党という組織ならでは特徴を見逃しているようにも思います。

・共産党は一枚岩ではない

 共産党の特徴は「粛清」です。特にその時の指導者に「反発」する党員の「粛清」です。それでも不安要素がたくさんいるから殺しが止まらないのです。

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 代表的な二人の写真を上げましたけど、彼らの支配の後も定期的に権力闘争による内ゲバは起きています。

ソ連で言えば、スターリンの後に権力の座についたマレンコフはあっというまに追い落とされてフルシチョフが昇進しました。

中国で言えば習近平が国家主席になる前に政敵の薄熙来を逮捕したり、「反腐敗運動」という名のもとに共産党内の他派閥の党員を排除しています。

 このように共産党内が一枚岩であることはまずありません。一枚岩になるときは存亡の危機くらいです(それでも怪しい)。

しかも習近平は他派閥や自派閥の政敵を排除しているわけですから、恨まれていることは確かです。国家主席の二期目を越えて三期目をやるのかという話がある中で習近平は党内の制御こそ今重要なことなのです。

・中国は崩壊する?

 私がこれを信じてたのは高校一年生の時ですね。半年後には嘘だってなりましたけど(笑)。まぁしませんよ。

支配体制が崩壊することがあっても、また似たような支配体制ができます。中国の歴史はそういう歴史です。

少数民族が分離独立してくれるなら、嬉しいことかもしれませんが相当難しいですね。一度崩壊してもらわないと無理でしょう。

 さらに言えば中国の支配体制が崩壊してメリットが必ずあるとも言えません。なぜなら戦前の日本は統一した政府のない中国をまともに相手したためにグズグズな戦争をするハメになったのですから。

統一した政府がないとやりたい放題、滅茶苦茶なのでそれもそれです。中国崩壊というのは中々な主張といえます。

・韓国化するネット日本保守

 日本のネット保守は中国を叩きますけど、正直「そこじゃねぇよ」ってところがいくつもあります。叩けばいいわけではないのです。

自民党の高市氏を支持しながら、自民党総裁の岸田総理の中国政策を批判するとかわけがわかりません。同じ党なんだからどうにもならんだろ(笑)

 岸田総理に強硬な中国政策を迫りたいなら野党に実現を迫るべきです。何でも屋で闇鍋みたいな様相の自民党に言ってもしょうがないです。

自民党はどうせ票になるならと清和研が保守票、宏池会がリベラル票、そして自民党全体がバラマキやるので組織票と票になるなら何でもやる政党です。

何となく叩いているだけだと闇雲に日本叩きをやっている韓国と大差ありません。低レベルな戦いです。

本当に過去の日本がすごいというなら、すごかった時代の日本が韓国と中国にどう対応してきたか見て欲しいと思います。大体、冷静な国際法に則った対応に徹しています。

・終わりに

 愚痴のように書きましたけど、まぁ愚痴ですけど(笑)。日本を思うのであれば、今は自民党以外に政権交代が可能な政党を有権者の支援によってつくることが大事だと言えます。

自民党に期待して票を入れても党内で意見がバラバラの政党がリーダーシップを発揮できるわけがありません。保守の星と言われた安倍晋三総理も8年近く政権を運営していたけど憲法改正はできませんでした。

 「言ってることに共感する。だから良くなる」これは9条護憲論者と一緒です。「平和主義と書いてある。だから平和になる」。一緒ですよね。

問題がわかっているなら行動しないといけません。言霊は自身を洗脳するにはいいですけど口にしているだけでは社会は変わってくれません。

ですから行動するのです。ネットの日本保守がますます韓国化する皮肉を痛感しながら、日本政治に有権者が関わっていく方法を今年も探ろうと考えている私です。

Thank you for reading

Hopefully tomorrow will be better than today.

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