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埼玉県の「人権感覚育成プログラム(学校教育編)」とは?

私たちお母さん連合会は、教育関係を調べた所、LGBT理解増進法施行以前から、先行した形で、多様な性教育が行われている地域があること、その内容(「性のものさし」や「多岐にわたる性の種類のクイズ=性の多様性クイズ」等)に危惧していることを訴えてきました。「性のものさし」とは、子どもたちに自分が男女どちらに位置するかを調べさせる学習で、LGBTへの誘導が懸念されるものです。
この教育現場の現状の背景にあるものは何か、この計画はどれだけの長い時間をかけて入念に実行されてきたのでしょうか。そこで、「性のものさし」等を含む多様な性教育のこれまでの経緯について、埼玉県の「人権感覚育成プログラム(学校教育編)」を例にとり調べてみました。

埼玉県においては、平成20年に「人権感覚育成プログラム(学校教育編)」を開発し、広く学校で活用してきたようです。このプログラムは、日本の法律、「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」(平成12年施行)に基づいて、埼玉県が平成14年に策定した「埼玉県人権施策推進指針」に沿って開発されたものです。続編(平成20年)、増補版(平成25年)を経て、平成31年には「人権感覚育成プログラム(学校教育編)第2集」を作成し、学校で実施しているそうです。

埼玉県人権教育資料・人権感覚育成プログラム

平成20年版と25年版のプログラムについては、男女共同参画社会・社会的性別(ジェンダー)を考えるプログラムがあり、「今度生まれるなら、男女どちらが良いか?」を子どもたちに考えさせる等、男女固有の性差に沿った役割分担を否定する現在の男女共同参画社会の風潮に通じるような不穏な兆しが感じられますが、「性的マイノリティー」に関しては、プログラムは見当たりません。この平成20年版にある、「社会的性別(ジェンダー)の視点」においては、『「ジェンダーフリー」という用語を使用して、性差を否定したり、男らしさ・女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化を目指すことや、家族や伝統文化を否定することは、国民が求める男女共同参画社会とは異なる』という、現在の男女共同参画社会の風潮とは違う、至極真っ当な視点も明示されています。

平成20年版「人権感覚育成プログラム(学校教育編)」

事例編9「参加・参画」に関するプログラム・ジェンダー(社会的性別)に気づこう!

https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/146903/40.pdf

(4)参考「社会的性別(ジェンダー)の視点」を参照ください。


最終的に、平成31年に作成された「第2集」には、「性的マイノリティー」についてのプログラムが加わります。以下、事例編6「多様性の尊重・共生」に関するプログラムがその学習指導案です。
[小学校・4〜6年生]男らしさ、女らしさってなんだろう? 
[中学校・2〜3年生]「属性」について考えてみよう
[高等学校・3年生]私も大切、あなたも大切〜多様性を尊重する社会に向けて〜
これらの指導案には、小・中・高校ともに「性のものさし」が出現し、高校では「性の多様性クイズ」も示されています。

平成31年版「人権感覚育成プログラム(学校教育編)第2集」

事例編6「多様性の尊重・共生」に関するプログラムを参照ください。

因みに、[高等学校]については、「平成28年度新たな人権課題に対応した指導資料」(埼玉県教育委員会作成)が参考資料として掲載されていますが、この平成28年度の指導資料には、「性のものさし」や「性の多様性クイズ」の実践指導が示されています。

新たな人権課題に対応した指導資料

平成28年度「性同一性障害をはじめとした性的マイノリティー」の項目を参照ください。

埼玉県はその後、令和2年に「性の多様性に係る教職員用リーフレット」、令和3年に「性の多様性に係る児童生徒用リーフレット」を作成し、県内の小・中・高校等に配布しています。

性の多様性を尊重した教育の推進


教職員用リーフレット

https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/172762/seinotayouseikyousyokuinnyou.pdf

児童生徒用リーフレット
(小学校5・6年生版)

https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/172762/reaflet_shogakusei.pdf

(中学・高校生版)

https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/172762/reaflet_chugaku_kokosei.pdf


これらの啓発資料にも「性のものさし」や「性の多様性クイズ」が示されています。
さらに、埼玉県では令和4年に、「埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例」が施行されました。

「埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例」

上記のように、埼玉県の場合、人権教育の一環として、「性のものさし」や「性の多様性クイズ」等による多様な性教育が少なくとも平成28年度から推奨されてきた事が分かりました。
また、他県でも、「性のものさし」や「性の多様性クイズ」が学習指導案として使用されている所があります。

平成30年岡山県倉敷市「性の多様性を認め合う児童生徒の育成Ⅱ」

このような「性のものさし」や「性の多様性クイズ」を含めた学習指導案作成にあたっては、社会的合意は十分に考慮され、広く国民が求めている教育の中立性は保たれていたのでしょうか?この間にこのような多様な性教育を受けた子どもたちへの、現在にわたる影響は不明です。
日本の多様な性教育実施の背景には、今世界に広まっている包括的性教育があり、日本もその流れに追随しようとしているのでしょうか?日本に先行して包括的性教育が行われている海外の子どもたちへの深刻な影響、そしてアメリカでは保護者達も反対の声を上げ始めている事を踏まえて、包括的性教育の是非を私達は考えなければならないと思います。私は、日本古来の男女についての教えの良さも守りたいです。


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