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歌にまつわる話・4 好きな曲 越えてゆけ

時代は合唱曲も変える


今年、娘の中学校で、三年ぶりの合唱コンクールがあった。
とはいえ、「コンクール」は名前だけで、順位を決めることなく、学年ごとの「発表会」が、体育館で行われた。

家族が見られるのは、残念ながら子供の学年だけである。

娘の学年は支援学級を含めて全部で5クラス。
5曲のうち、知っているのは自分の中学時代も歌われた「怪獣のバラード」(光景が浮かぶ!素敵な歌)だけだった。

自身が中学時代に好きになった「遠い日の歌」(原曲のカノンも好き)、「ともしびを高くかかげて」(曲の展開がすごい)、「出発の歌(たびだちのうた)」(化石の街~♪が印象的)などは、なし。

少人数の今は難しい選曲かも知れない。
大人数だった時代は、それだけで迫力を出せた(笑)。


私の世代が大人数だった話↓


さて、娘のクラスは「大切なもの」を披露してくれた。
やっぱり合唱はいいなあ。

前振りが長すぎたが、帰宅した娘は、教室で見たオンライン中継の三年生の歌がすごかったと語る。
そして、なかでも、「越えてゆけ」がめちゃくちゃ良かったと。

早速 you tubeで確認。

冒頭、晩秋の夕暮れに一人風に吹かれているような、歌詞とメロディーのサビがくる。
はああ~沁みる。

越えてゆけ~♪で始まり、心のつれてく場所へ~♪
の「へ~」の音が予想外。
オオトリ部分でも音が上がることなく、残る余韻にどっぷりだ。

サビの部分はすっかり覚えて、時折、つい感情載せて歌っている。

余談だが、この曲を作った弓削田健介さんは、人気の合唱曲を多数作った若い方で、そういう人がいることも驚いた。

越えて行け重ねた時を
越えて行けそのさびしさを
めぐる風 背中を押したなら
心の連れてく場所へ

「越えてゆけ」   作:弓削田健介



この年になっても、越えたい過去がいっぱいだ。



前回↓


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