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NHK「VRおじさんの初恋」の驚いた撮影話

そして、時政降臨


※~2024.5/2放送分までの内容に触れています※


VRおじさんの初恋を引き続き楽しんでいる。(もう終わるけどまた見ていないものが溜まっている)

前回のnoteは、手術を受けると言って連絡が取れなくなったホナミにしびれを切らしたナオキは反則技を使い…という内容に触れたところまで。

前回↓


内容の続きであるが、ナオキはVR世界でホナミの個人情報を抜き出し、現実世界の彼女の家を訪ねるのだが、立派な門から伸びるアプローチの向こうには大きな西洋建築のお屋敷が!

まじか?と腰が退けた直樹の前に、車がやってきて、その運転席にいたのはかなり年配の男性だった。

で、呆然とする直樹と、男性のクローズアップでその回は終わる…。


が、それを見て、「え?!」と思った私。

直樹はもう、ホナミはあのおじさん…と確定してショック受けてるっぽいけど、ここでホナミがあの人って断定する材料ないよね? 
訪ねてきた人かも知れんし。

ヒントないのに、なんで?



まずは家族、父親だろうとか、あんなにでかい家だし。
あとは、今退院してきたところで、実は助手席とか後ろの席に別の人物がいて…って考えた。
その次に思ったのは、実はそこにはホナミはいなくて、なのにどうして?と別の謎もたどることになることも想像した。
つまり、ウラの裏まであることを想定したのだ。


よく考えれば、穂波のほうだって、相手をすぐにナオキと思うかね?

まあ、一回15分だし、原作がどうなのか知らないが、思っちゃったからここに書いてみた。



次の話は、はじめから2人がお互いをお互いだと認めた前提での戸惑いなどが描かれている。


また前振りが長くなったけど、ホナミことおじさんこと、坂東 彌十郎である。

おお、このキャスティング!

かなり意外性がありながらも、納得の隠し味があり、また、先への期待感のある配役。


思い出すのは、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。

義時(小栗旬)のパパじゃん~!
好々爺って感じがまんまで、つい時政姿が思い浮かぶ。


ところで、ホナミと穂波はキャラクターの差が大きくないか?…。
ナオキと直樹が、言葉遣いやトーンが同じなだけに、ちょっと違和感がある。


さて、安定の野間口徹の冴えないけれど根は繊細なおじさんっぷりを愛でていたが、先日、テレビを付けたらNHKの番組にゲスト出演していた。
で、撮影話が面白かったのでNHK+(プラス)で全編を見た。


いわく、直樹のキャラは自身とかなり被っていて、だからこそやりにくい部分があるとか。
ゴーグルの中は真っ暗なので、撮影が終わって外したら誰も周りにいなかったら…と想像してブランコ漕ぎが恥ずかしくなったとか。
ゴーグルをしていることで、鼻から下の部分での演技になることとか。

主役の大変さ、「ここはこうしたらどうですかね?」のちょっとした一言が重く扱われ、スタッフが相談し現場を動かすことになるのが慌てるし、責任の重さが…という話。

(上記は記憶頼りなので、正確ではないです)


ここでやっと表題の話だ。

話の中で一番意外で、そうなんだ~!と思ったのが、VRと現実ではVR世界の方を先に撮影しているということ。
つまり、細かい部分を寄せて演じているのはベテラン勢の方だった。
と言っても、彌十郎の穂波のシーンとVRのホナミのシーンが並行するようなところ、あったっけな?


ドラマ最初、VR世界でホナミがかわいくナオキを追いかけてくるシーンを、ゴーグルつけた穂波では想像しにくい…。


さて、ドラマの話はVR世界より現実世界へシフトしている。

余命宣告をされた穂波はそれを隠しながら、日常に戻っている。
そして、直樹とのリアル交流に積極的になっていて、当初そのことに抵抗感のあった直樹も、少しずつ歩みを前に出していく。

一方穂波の絶縁に近い一人娘(シングルマザーで社長。社長っぽさはなあんまりないけど)と、母と祖父の間に挟まれた孫の葵の話が絡んできている状態だ。


話が戻るようだが、穂波と直樹が現実世界で初対面したあと、穂波の招きで再度家を訪ねる場面がある。

直樹がカレーが好きだという話の流れからの訪問になり、カレーにあう飲み物(ラッシーだっけな)を直樹は持参。
ところが実際に並んでいた料理はカレーではなく、直樹は「あの流れだからカレーだと思ってました…」と。
で、お互いの齟齬に笑い合うでもなく、淡々と「ああ…」、「そうですか…」みたいになるシーンに涙が出そうになった。

悲しいんじゃなくて、この戸惑いがいいなあというか。
上手い言葉が見つからないのだが。


ということで、もう終わるこのドラマ。

終わるの残念だなあ~。


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