おかっぱずさん

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最近の記事

芦原妃名子氏の訃報について

私は国語が苦手で、いつもテストの点数は平均かその下だった。 とは言っても小説・漢文を読むことや漢字の読み書きは好きだったし、多感な思春期には誰にも公開する予定もない小説を細々と書いていた時期もあった。 そんな枕に顔を埋めたくなるような過去はさておき、国語の何が苦手だったか。 それは、テストの出題者に対するひねくれた反抗心を持っていたことだ。 「この時の筆者の心情について20文字以内で述べよ」「登場人物Aが~~した理由を次の中から選べ」などという問に対し、「なんでお前(出題者)

    • その言葉を口にして良い人間とそうでない人間の話

      2歳くらいからの付き合いで30年来の親友がいる。名をA君とする。 彼は沖縄が好きで、部屋に沖縄のポスターが貼ってあったり、中高生時代は沖縄料理屋をやりたいと言っていたり、そんな記憶がある。 彼は高校を卒業したのち、地元のホテルの厨房で働き始めた。 生まれつきの皮膚の弱さが水仕事にアンマッチする事などの諸事情により、結果的に今は全く関係のない技術職に就いているものの、職を転々とする事もなく真面目に勤労・納税の義務を履行する立派な社会人である。 しかし俺は、社会人になりたての彼に

      • 円満の話

        個人的に10万年くらい前から謎に思っていることがある。 それは「ケンカしない関係よりも、ケンカしてる関係の方が円満な家庭を築ける」論についてだ。 んなことはないだろう、と。 そもそも「円満」とはなんなのか。 weblio辞書には「物事のようすや人柄などが、調和がとれていて穏やかなこと。また、そのさま。」と書かれている。 正直それが答えとは思うが、ここで終わってはこの記事を書いている意味がまるでないので、さらに「ケンカ」について調べよう。 「言い合ったり殴り合ったりしてあらそ

        • 「タベタイ」の話

          ヘルニアを患ってから間もなく1ヶ月。 神経痛と痺れに加えて筋の痛みを感じるものの、発症当初に比べればだいぶ過ごしやすい。 無事(とは言い切れないものの)職場復帰も果たした。 ここ数日は、娘の風呂入れもなんとかできるようになり、今日は久しぶりに台所に立ってみたりもした。 健康のありがたみを痛感しながら日々を送っている。 娘の話になるが、1歳8ヶ月とは思えないほどの食欲をしばしば見せつけてきてくれる。 どこで覚えてきたか、幼児らしく「うまうま」なんて言葉も聞かせてくれる。 お昼

        芦原妃名子氏の訃報について

          ヘルニアと抱っこの話

          4月30日の起床時、首から右肩にかけて激痛が走る。 右肘を肩よりも上にあげていないと痛すぎて起きていられない。 ただの寝違えではない、と同時に、一日で治るような簡単なものではない、と感覚的にわかった。 しかし世はゴールデンウィークの日曜。 一件くらい診療してくれるだろうと高を括っていたが、整形外科は全滅。 休日の救急医療相談に聞いても内科と外科しか当番がいないとのこと。 そこに掛かったところで明日また整形外科に行くことになるから、と思い我慢することに。 ロキソニンもボルタレン

          ヘルニアと抱っこの話

          俺とYMOの話

          通い始めた保育園でもらってきたであろう風邪を娘からプレゼントしてもらった。 昨年11月のコロナを除けば久しぶりのこじらせっぷりで、会社も休んでしまった。 現在、38度近かった熱は解熱剤で落ち着いている。徒然としている。さて、どうしよう。 そういえば後輩が書き物をしていたな。大人しくしつつも何か書いてみよう。 って感じでここから先が本編。 最近になって俺の好きなアーティストが立て続けに亡くなった。 高橋幸宏と坂本龍一だ。 2人は1970年代後半に「Yellow Magic O