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残酷な青春映画『最初で最後のキス』

こんにちは

『最初で最後のキス』をprimeで観たので、記録を残そうかな〜と思った次第であります。リストに入れていたのですが、あと7日で終了と出ていたので急いで鑑賞しました。思春期ならではの自由さ、素直さ、気難しさ、葛藤が描かれていますが、衝撃のラストシーンに鳥肌が立ちました。ただの感動映画、青春映画ではありません。


あらすじ

3人の男女の青春物語。と言ってしまえばよくある映画に感じるかもしれませんが、実は同性愛という重めのテーマが含まれていますブルー、ロレンツォ、アントニオという3人のはみ出し高校生が主役。彼らは何かしらの問題を抱えており、学校ではいじめの対象。ロレンツォが転校してきたことにより、彼らは3人でつるむように。馬鹿にしてきた同級生へ復讐を始めていきます。ロレンツォはアントニオに恋心を抱いており、それに気づいたアントニオはロレンツォを避けてしまう。一度は謝るものの、ロレンツォとキスをしてしまい、逃げ出します。友達としては好き。だけど、恋愛対象として自分が見られていることを受け入れられず、銃でロレンツォを撃ち抜きます。

まさかこんなことになるなんて思いません。3人の友情どころか命までもが簡単に終わってしまう。あっけないロレンツェの死に心が痛みました。

映画を観た後に知ったのですが、この映画は実話を元に作られたみたいです。2008年、アメリカ・カリフォルニア州で起こった『ラリーキング事件』。リンクを貼っておいたので、気になる方は是非。


感想

もし友人に感想を聞かれたら、面白かったとか悲しかったとか、簡単な一言では表したくないと思った映画です。彼らには「歩み寄る一歩の勇気」が不足していたと感じました。主人公3人だけではなく、彼らのクラスメート、先生、家族も含めて。

ロレンツォは個性的な面を持っており、ファッションがとてもユニーク。マニキュアだってします。それは同性愛者だからではなく、彼の人間としての個性を表現しています。自分を認めて欲しいという願望は強く、同級生への仕返しを提案したのも彼。アントニオのように侮辱されてひれ伏すことはなく、自分を貫く姿は見ていて気持ちが良かったのですが、彼の行いはいじめをヒートアップさせる引き金になっていたんですね。先生も、家族も同じでした。あと一言、あと一歩で防ぐことができたかもしれなかった。

思春期ってやっぱり不安定で、全て投げ出したくなったり、馬鹿なことをして騒いだり。ロレンツォたちは周囲に溶け込めなくても、3人でいられればそれで良かったんです。みんなで馬鹿騒ぎして、先生に叱られて。そんな青春の中でも悲劇は起こってしまう。だから、みんなが歩み寄れる、理解しあえる、認め合える社会になっていけばいいなと思いました。ロレンツォは強かった。負けない気持ちが誰よりも強かった。でも、最愛の人に殺されてしまった。悲しすぎますね。マジョリティとは異なっていたとしても、咎める対象ではないのです。でも、そういったマイノリティは社会には完全に溶け込めていないのが現状です。私も知識不足なのですが、一方的な差別発言やアンチをする人が少なくなってほしいです。


やや重たくなってしまいましたが、重たいだけの話ではありません!ポップな描かれ方をしているシーンも多く、楽しめる映画なので、気になったら是非ご鑑賞ください🍿


稚拙な文章でしたが読んだくれた皆さん、ありがとうございました。

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