音楽プロデューサー 岡野博行

大学は文学部哲学科→外資IT企業→音楽業界という、ちょっと変わり種。 クラシックを中心…

音楽プロデューサー 岡野博行

大学は文学部哲学科→外資IT企業→音楽業界という、ちょっと変わり種。 クラシックを中心に、音楽プロデュースの仕事をしています。 仕事以外には、登山、旅行、美味しいものを食べる&作ることが好きです。

記事一覧

菅野祐悟作曲 サクソフォン協奏曲の初演を聴いて

緊急事態宣言下の2月13日、サントリーホールで行われた、藤岡幸夫さん指揮・東京シティフィルの定期演奏会で、クラシックサクソフォンの第一人者須川展也さんをフィーチャ…

KING CRIMSONの3ドラムは、なぜギターの前にいるのか

11月29日、キング・クリムゾンの3年ぶりの来日公演に行ってきました。 中学時代にハマって、74年の「RED」までのLPは全て持っていますが、当時はライブに行くようなお金も…

女優・のんさんが語りをつとめた、武満徹「Family Tree (系図)」の魅力

先日録音風景の動画を公開した、武満徹「系図 - 若い人たちのための音楽詩」を収録したアルバムが、いよいよ今週発売になります。 この曲は、20年ほど前に初めて耳にして…

菅野祐悟作曲 サクソフォン協奏曲の初演を聴いて

菅野祐悟作曲 サクソフォン協奏曲の初演を聴いて

緊急事態宣言下の2月13日、サントリーホールで行われた、藤岡幸夫さん指揮・東京シティフィルの定期演奏会で、クラシックサクソフォンの第一人者須川展也さんをフィーチャーした、菅野祐悟さんのサクソフォン協奏曲の初演が行われました。
菅野さんは、トロンボーン協奏曲、2曲の交響曲に続いて、4曲目の純音楽作品(この言い方も古い気がしますが)ですが、これが本当に素晴らしい曲でした。

全体は3楽章構成で、それぞ

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KING CRIMSONの3ドラムは、なぜギターの前にいるのか

KING CRIMSONの3ドラムは、なぜギターの前にいるのか

11月29日、キング・クリムゾンの3年ぶりの来日公演に行ってきました。
中学時代にハマって、74年の「RED」までのLPは全て持っていますが、当時はライブに行くようなお金もなく、結局、その後40年以上、ライブには一度も行ったことがありませんでした。今行かないと、聴けないかも知れないと思い、ついに行ってきました!

異例のステージ配置

ステージ上には、なんとドラムが3台。しかも前列に並んでおり、後

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女優・のんさんが語りをつとめた、武満徹「Family Tree (系図)」の魅力

女優・のんさんが語りをつとめた、武満徹「Family Tree (系図)」の魅力

先日録音風景の動画を公開した、武満徹「系図 - 若い人たちのための音楽詩」を収録したアルバムが、いよいよ今週発売になります。

この曲は、20年ほど前に初めて耳にして以来、武満徹さんの作品の中でも、多くの人に聴かれる可能性のある曲だと思っていましたが、これという語りの人材が思いつかず、レコーディングする機会がありませんでした。

この世界の片隅にきっかけは、映画「この世界の片隅に」でした。
制作

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