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「損切丸」ー 金利編

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かつて「金利」を専門としていた「損切丸」がマーケットでの専門知識を生かして書いたnote。
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2022年11月の記事一覧

「米国債」と「米株価」、どっちが正しいの?

 ”景気後退時の株高”  こういう相場格言があるが、今の米国市場はまさにこれ。解釈として…

損切丸
1年前
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GAFA の後に続くのは「アナログ」? - 「デジタル」と融合の可能性。

 ”メタ▼1.1万人、ツイッター▼5千人、アマゾン▼1万人の大量解雇”  こういう刺激的な見…

損切丸
1年前
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遂に始まった ”切り捨て” の時代と ”返ってきた円安” 。

 筆者の地元・福島県で起きた事故が珍しく全国ニュースになっている。実はこの件で実家の母と…

損切丸
1年前
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上がらない「家賃」が救い? - 何でもかんでも "むしり取る" ことに奔走する今の日…

 10月CPIが年率+3.7%(←9月+3.0%)に上昇。その直後、計ったように「CPI低下」発言。い…

損切丸
1年前
26

ブラジル、イギリスの "異変" が示唆する「インフレ」の正しい対処方。

 お気付きでないかもしれないが、ブラジルに "異変" が起きている。標題にCPIの推移を添付し…

損切丸
1年前
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「米中対立緩和」? - 重大イベントを乗り超えた ”両親分” 。

 ハンセン指数と人民元急落が告げる事。- マーケットからの ”メッセージ” 。 |損切丸|n…

損切丸
1年前
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「円安」で追い詰められて、いよいよモデルチェンジを迫られる「日本型」。

 物価も賃金も上がる「アメリカ型」と、どちらも上がらない「日本型」はどちらが幸せなのか。|損切丸|note の姉妹編。  「あれっ、ここの店も潰れたか…」  このところ「損切丸」の自宅近辺では、小規模の飲食店や小売店舗の閉鎖が目立つ。まあ、あまり流行っている店ではなかったので、逆にパンデミックの2020~2021年の2年間をよく凌いだものだが、ここに来て力尽きるパターンが増えてきた。利用者としては選択肢が減ったことになる。  これは倒産データにはっきり現れてきた ↓

背中を押されたらそこは ”崖” だった。- ほんのちょっとした ”気付き” が明暗を…

 まさかCPIが▼0.5%改善されただけでドル円が▼7円も落ちるとは...。まさに ”崖” 。いくら…

損切丸
1年前
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アメリカの「インフレ」と 中国に忍び寄る「デフレ」の影。

 注目の米CPIはコアも予想を下回り、米国債は幅広く買われ金利は▼0.3%近く急低下。2023年半…

損切丸
1年前
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忘れた頃にやって来た「ビットコイン」- 全てをひっくり返す「デフォルト」

 "FTX追加資金なければ破産法申請と警告、80億ドル(≓1.2兆円)不足"  理由も無く@20,000…

損切丸
1年前
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トランプ・パラノイア。- 「過剰流動性」の "エルドラド" 再び?

 この人の ”再出馬” を最も歓迎しているのはウォール街かもしれない。2022年は相次ぐ金融引…

損切丸
1年前
16

「ドル建投資」の帰趨。- 「金利差相場」の真偽。

 「ドル」が売られる時。|損切丸|note の姉妹編。  2022年は「金利差相場」 "信仰" の「…

損切丸
1年前
16

「CPIの誤謬」。- 日本で「賃金」が上がらない理由。

 「CPIさえ下がれば庶民の騒ぎは収まる」。  そういうたかをくくった態度が見て取れる。 "…

損切丸
1年前
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生活が苦しいから「インフレ」が収まるわけでは無い。

 11/2FOMC後の記者会見で ↓ のようなパウエル議長発言があったため注目された米雇用統計だが、何とも微妙な結果が出た。  FRBの変化 、日銀の変化 。|損切丸|note  発表直後、長期ゾーンを中心に売り込まれた米国債は10年が一時@4.20%を付けたが、時間当り賃金の上昇率が+4.7%に減速(←9月+5.1%)を受けて買い戻されている。イールドカーブはややスティープニング(傾斜化)。  FRBのターミナルレート(到達金利)は@5%程度に留まりそうとの判断で、原