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「なぜ?」からはじめるオープンデパートマニュアル

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ムサシオープンデパートの運営手法を怒涛のように全公開してきます。全国各地で開催するオープンデパートのマニュアルであり、コミュニティデザインの右往左往の記録でもあります。
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2021年5月の記事一覧

美しい場所では悪事ははたらかれへんのよ

 いきなりやけどこのエントリは地元の言葉で書いてみるわな。加古川の朝市やねんから、言葉もたまには地元密着型でいかしてもらうことにする。関西弁ちゃうで。日本でいちばんガラ悪いと評判の播州弁やで。読みにくいかもしれへんけどがまんしいや。  きょうは出店料の話。けっこうおもろいで。  ムサシオープンデパート朝市が出店者からもらうのは、売上連動式の出店料だけやねんね。つまり売れても売れなんでも一律で売上の10─15%だけ。ほかの青空市場やマルシェみたいに固定で1日20000円とか

朝市には飯場がある

 朝市には飯場があります。飯場って言葉に馴染みがある人は少ないでしょう。飯場とは、以下ウィキペディアから抜粋し引用 飯場とは、日本において鉱山労働者や大規模な土木工事や建築現場での作業員用の給食および宿泊施設のこと。現在では、町中で行われる建設工事現場の休憩所や食堂の意味で使用されることもある 以上、引用終了。  転じて清潔感がないことが多いから否定的な意味で使われることも多いらしいが、朝市では現場の休憩所という意味で使っており、朝市の設営や撤収、場中の運営に携わるスタ

もうけは後まわしにする

 ムサシオープンデパート朝市の運営の方針は、ひとまず自分たちのもうけは後回しにすることです。  これは我ながらなかなかできることではない。仕事でやっているにもかかわらず「金もうけはさておく」なんてのんきなことを言ってるわけです。仕事ってお金に追われるからこそできることがあるわけです。それをさいしょから捨てちゃってる。それでなんとか回っています。よくこんなので回ってるなと思うこともあるし、なぜ回っているのかの謎はまだ解明できていません。  でも完全に捨てるわけではもちろんあ

どうやったらできるか

 朝市には主催の株式会社ムサシの理念的な部分が盛り込まれています。これは運営側の気持ちに準ずるものなのですがそれが朝市のスムースな運営に大きく役立っています。    これから朝市のようなマルシェやイベントをやりたい人におかれましてはこういった理念的なものは必要ではないかと強く思います。それに突き動かされてみたいな部分は多分に存在しますので。  やってみなはれの精神が朝市にはあるといいましたが  もうひとつのコンセプトに「どうやったらできるか」ってのがあります。  例えば

やってみないとわからないことがある

やってみなはれ 出店者にもやってみなはれ  については書きましたが今回もそんな話です。1年前に突然われわれを襲ったコロナは現在もその存在をしめし恐怖におとしいれております。オープンデパート朝市も変更を余儀なくされ2021年5月8日の朝市はお客さんの長期の滞在を避けるため、テイクアウトの形を取らざるをえませんでした。    はじめての形でしたが、おかげさまでお客様も来ていただき、こんな形でも継続していただきありがとうございますと言う声もかけていただいきました。そこそこいい感

出店者がお店を構えたりすることがある

「朝市のおかげなんです、ほんまですって」  兵庫県の三木市に花屋さんをオープンした『花屋ぼたん』さんにオープンのお祝いに駆けつけたときにオーナーが何度も私にそういった。  いずれはお店を持ちたいんですと3年半前に朝市に出店してくれていたときから話していた。2年前くらいから本格的に店舗にする場所を探していて、場所がようやく見つかり、出店のタイミングが万全となってお店を出した。すべての出店者がこの流れで、いずれお店をだすために朝市に出店するというわけではないが、以前かいた