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朝市には飯場がある

 朝市には飯場があります。飯場って言葉に馴染みがある人は少ないでしょう。飯場とは、以下ウィキペディアから抜粋し引用

飯場とは、日本において鉱山労働者や大規模な土木工事や建築現場での作業員用の給食および宿泊施設のこと。現在では、町中で行われる建設工事現場の休憩所や食堂の意味で使用されることもある

以上、引用終了。

 転じて清潔感がないことが多いから否定的な意味で使われることも多いらしいが、朝市では現場の休憩所という意味で使っており、朝市の設営や撤収、場中の運営に携わるスタッフおよびボランティアの休憩所になっている。

 この飯場は小社代表の岡本篤のアイデアで産まれた。これができたのは2020年の秋頃。それまでスタッフはなんとなくそのあたりで休憩していた。それでもよかったのだが、ボランティアの皆さんにもしっかり休んで欲しいということで作ったのだ。

 これが実にいい。

 働くときは働き、休憩するときはしっかり休憩するという形が自然にできた。メリハリができた。実は朝市の現場は結構な肉体労働だ。テントを張り、運び、畳む。重いし腕力もいる。最近置き始めたパラソルを支える重りは20キロはある。そういうのを10個も20個も運ぶと体力は消耗する。

 なんとなく休んでいると、動いているスタッフから簡単に声をかけられる「悪い、そっちもって」と。おいそれと休んでいられないのだ。

 体力勝負な側面もあるので、やすむときはしっかり休む。飯場がそれを明確に後押ししてくれる、立派なものができあがったなあと思う。

 飯場には、出店者からまかないが運ばれてくるときがある。作る過程で少し失敗し、お客さんにはだせないけど全然食べられるようなものや、作りすぎて余った食事などを差し入れてくれる。これはありがたい撤収も頑張れるというものだ。

 朝市を運営しようとしている皆さん、ぜひ飯場の設置をおすすめする。名前は飯場でなくてもいいが、スタッフとボランティアの休憩所はつくるといいと思う。圧倒的に作業効率があがり怪我や事故も減る。

 まず飯場を作る、レイアウトの作成はそこから始めるくらいの気構えでもいいかも、それほど大切な場所であると私は思う。

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