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神話を語る女

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宮崎の神話を紹介していきます。
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記事一覧

究極のエンターテイメント

四年前から年に一度、「九州の神楽シンポジウム」というイベントが、宮崎で開催されています。…

おかめ
4年前
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コノハナサクヤヒメ  その強さと愛

「吾が妊(はら)める子、若し国つ神の子ならば、産む時幸くあらじ。若し天つ神の御子ならば、…

おかめ
4年前
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山幸彦の柔軟性

数年前、古事記の海幸山幸の物語を初めて読んだとき、 お兄ちゃんの海幸彦は特に悪いことして…

おかめ
4年前
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たまゆら

「たまゆら」という言葉をご存知でしょうか。 宮崎に住んでいる方は、一度は聞いたことがある…

おかめ
4年前
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神話を紡ぐ、ステンドグラス

令和の始まりに完成した、宮崎空港のステンドグラス。 影絵作家の藤城清治さんの原画を、ステ…

おかめ
4年前
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神話の神様はここにも〜大相撲編〜

徳勝龍関が初場所で幕尻からの優勝を果たし、盛り上がっている大相撲。 私は普段、相撲はあま…

おかめ
4年前
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イワナガヒメは鏡を投げた

こちらの記事で登場したイワナガヒメ(石長比売)。 その醜さゆえにニニギノミコト(邇邇芸命)に返されてしまったのち、古事記には登場しません。 しかし、宮崎県の西都市、銀鏡(しろみ)という地に伝承が残ります。 自らの醜さを嘆いたイワナガヒメは、その姿を映す鏡を投げるのです。 その鏡は、今の西都市にある竜房山(りゅうぶさやま)の頂上の木に引っかかり、西の麓の村を明るく照らしたので、そこを白見と言うようになります。 そして、投げた鏡が銀の鏡だったことから、銀鏡(しろみ)の名

名は体を表す〜日向神話の神の名〜

「名は体を表す」 ということわざがあります。 名前は、その物や人の性質や実体をよく表すも…

おかめ
4年前
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筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原

神社で厄祓いや祈祷などの神事を行う前に、 神官さんが読み上げる「祓詞」(はらえことば)と…

おかめ
4年前
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人に寿命があるワケは

アマテラスの孫、ニニギノミコトはアマテラスの命によって、葦原中国(地上界)を治めるため高…

おかめ
4年前
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「笑い」のパワー

小さい頃から母に、 「いつもニコニコせんといけんよ」 「ぶすっとしたらいけんよ」 と言わ…

おかめ
4年前
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見ないで→見ちゃう の場面転換力

前回の記事では、イザナギがイザナミを、 前々回の記事では、山幸彦が豊玉姫を、 姿を見ない…

おかめ
4年前
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黄泉醜女に共感する

私にとって古事記の日向神話の魅力は、 想像の斜め上を行く設定の中で、 神様達が、 現代人…

おかめ
4年前
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日本最古のラブレター

ラブレターという響きって、なんだかロマンチックじゃないですか? 思い返してみると、私、ラブレター、 書いたことないです笑 みなさんはどうでしょうか? 思い出して、甘酸っぱい気持ちになりましたでしょうか?^_^ ところで、古事記に書かれた日向神話の中に、 夫婦の神様が歌を送り合うエピソードがあります。 書かれた通りであれば、日本最古のラブレター、ということになりますね。 見方によっては、世界、 いや地球最古のラブレターとも言えるかも知れません^ - ^ どん