キング・クリムゾン vs 四人囃子
『キング・クリムゾンッ!』・・・更新の無かった2年間を吹っ飛ばした・・・。結果だけだ・・・記事を追加したという結果だけが残る。
・・・すみません、ジョジョ5部アニメの出来が良すぎて引きずっています。普段アニメは一切見ないのですが、あれはきっと凄いやつ。原作愛と創造性とプロフェッショナリズム。原作から20年経ったからこその形なのかなという意味でも興味深いです。
トニー・レヴィン vs 岡井大二
思うところがありこのマガジン 再開します。今日は父の日というこで、親父が嫌がりそうな切り口でタイトル作りました。フヒヒ。岡井大二が嫌がりがちなこととはッ ①楽器プレーヤー扱いされること。 ②"プログレ"で括らること。それでは参ります。
以下の曲は、黒沢健一のファーストソロアルバムに収録。印象的なベースラインはなんとKing CrimsonのTony Levin 氏によるもの。四人囃子の岡井大二によるドラムとリズム隊を編成しているという、意外にも日本プログレファン垂涎の切り口が。
[Rock'n Roll - 黒沢健一]
普通にくそかっちょいいですよね。黒沢作品の中でも正直言って異彩を放ってる感はあります。
「8分の6拍子系」と「シャッフル系」の2種類のリズムをずっと平行して走らせて、自由に両方のニュアンス行き来している感じ(て表現で合ってますかね・・・)。
って文字にして書くとなんか機械計算的な感じがしますが、リズムの「一巡」が広く/長く取ってあるのと(プロには当然の話なんですが)、めちゃ生のグルーヴあるプレイで、一周回ってちゃんと「やっぱロックンロールはこうじゃなきゃね」ってなりますね。
遠山裕さんのピアノも相変わらず最高。このチームはギミックに凝っても必ずポップソングとしての完成度に最終ゴール地点が設定される。この辺の感覚が、ともすると理屈先行になりがちな"プログレ"の文脈を親父が敬遠する所以なんだろうなと理解してます。
ちなみにwiki見ていただければ明らかですが(この記事読んでる方はご存知か)、レヴィン氏は決して「プログレ系のベーシスト」なんて枠に収まる方ではない、ジャンルレスなトッププロです。
※余談ですがこの時親父はレヴィン先生のサイン (onスネアヘッド)をゲットして来て、帰宅して即飾ってました笑。
あれ?思い返してみると「帰宅して即」の記憶だということは、海外ではなく日本で録音したんか。と思って訊いたところ、なんと「キング・クリムゾンの来日公演の情報を聞き、試しに来日中の客演オファーしてみたらアポ取れた」とか、嘘みたいなこと言っておりました。何それ。日程が合ってよかったね。
ちなみにイントロのぺけぺけ鳴ってるのは、例のレヴィン先生のスティックのタッピングだと僕は長らく勝手に思い込んでたのですが(↓これ)、父によると「いや持ってきてたのは普通のベースだった気がする」とのこと。違った。 先入観。
今後について
出来る限り、ただの作品紹介や感想でなく、プロの息子の立場を活かしたコンテンツにしたいなあとは思っています。読んでて「プロってこうなのかー」と思ってもらえる視座を織り込めたらベスト。
とりあえず直近の何本かは今回の続きで「黒沢作品を彩った変態 / 一級アーティスト」的にプチシリーズ化を考えています。
かなりゆるゆる運転でいきます。
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