もし、何回でも生まれ変われるとしたら・・・?

数年前、あるアンケート結果が全国的に話題に上ったことがありました。それは、中学校2年生に対して「死んだ人が生き返ると思いますか?」という質問をした結果、18%程度の生徒が「はい」と答えたというものです。生死に関わる現場に直面することが少なくなった現代の日本。テレビやゲームに囲まれて育った子どもたちは、本気で人が生き返ると思っているのだろうか?と世間で騒がれました。

中学生と日常的に接している立場から言わせてもらえば、命の大切さを理解できていない生徒はいません。誰もが命は大切だと思い、命を大切にしたいと思っています。一度きりの人生を大切にしたいと思っているし、大切な人を亡くしてしまう悲しみを、理解しています。

 ですが現実に目を向けたとき、人を傷つける言葉が聞こえてきます。人を傷つける行動を目にすることがあります。自分の命・自分を大切だと思っているのに。他人の命・他人も同じように大切だと知っているのに。

自分が口にしている言葉、自分がしている行動は、“命”を大切にしていると言えるだろうか。それを本気で考えるということ。道徳の時間、「生命尊重」の授業では、ここを伝えたいといつも思っています。

一度しかない人生。自分の命、そして他人の命を大切に生きてほしい。

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