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一緒にいられるのは、あとどれぐらいなんだろう。

8月に18歳を迎えた、我が家の黒猫「ジジ」。
名前の由来は言わずと知れた『魔女の宅急便』だ。

今日、2週間ぶりの動物病院で血液検査をしたところ、腎臓の数値が悪化して、もはや計測不能という結果だった。

とても、とても悲しい。


2年前に受けた血液検査で「慢性腎不全」と診断され、そこからごはんは腎臓用の療養食にして、投薬もして、点滴もはじめた。

その後も、腎不全から来る高血圧で目が見えなくなってしまったり、年齢による関節炎で階段が登れなくなったり、てんかん発作を起こしたり…と色々あったけど、その都度、薬を増やしたり点滴を増やしたりして、なんとなく数値を保っていた。

だけど、この夏 急に悪化した。

見たことないような数値に驚愕し、それでもごはんは食べてるし体重も保てているからと様子を見つつ、先月からは貧血を改善する注射も打ちはじめた。

そして、2週間前に血液検査をしたところ、また悪化していた。
少しだけ点滴を増やすことにして、今日再検査だった。

点滴を増やしたし、相変わらずごはんも食べてるし、悪くても横ばいか少しは改善しているかもと思っていたら、冒頭に書いた通り計測不能だった。

「これはもう、いつどうなってもおかしくないってことですか」と先生に尋ねると「そうですね」と言われた。
先生は「今この状況で、ごはんを食べられているのが信じられません」と驚いていた。(採血中もシャーシャー怒ってて、それも「信じられない」と言われた笑)

先生からは「多分、もうほとんど腎臓は機能していないはずだけど、なんとかどうにか微妙なバランスで保っているんだと思う。おそらく、どこかで急にガタッと崩れて食べられない飲めない状態になると思う」と言われた。

だから、もう貧血の注射を打つために病院に連れてこなくていいこと。
どうしても具合が悪い時、たとえば吐き戻しが止まらない時とかは、抑える注射があるから必要があれば連れてくるようにと伝えられた。

最後に、「この数値だと、あとどれぐらいでしょうか」と聞くと「年内もつかな…って感じかな…」と。

そうか。
そうなんだ。

思わず泣いてしまいそうだったけど、病院だし他の患者さんもいるし、ぐっと堪えて「わかりました。美味しいもの食べさせてあげることにします」と言った。

先生は「そうですね。そうしてあげてください。食べられるうちに」と言った。


どんよりとした気分で帰宅したけど、キャリーバッグから出て数分後には「ごはん欲しい」とおねだりしたジジ。

うつわに入れたごはんを完食したあとは、部屋と廊下をウロウロしてギャーギャー鳴いて、いたって通常営業。
あの数値は何かの間違いなんじゃないかと思いたくなる。


ああ、ずっとこんな日が続いたら良いのにな。

まだ来ないその日を思うだけで涙が出ちゃうけど、今目の前で元気にしているジジを見て、いっぱい愛を注いで過ごしたいと思う。

明日は、ささみとマグロを買ってきて茹でてあげよう。

大好きだけど、腎臓に悪いからと色々制限してきたからね。
美味しく食べられる間に食べてもらおう。


さいごに、若かりし頃のジジ。
ししゃもを1匹盗み食いした日の写真です。
顔も毛艶も若いなあ。

追伸:
先生から余命などを聞いた時は、ジジは車で待機させていました。
ジジには聞かせたくなかったから。

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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