見出し画像

過去の楽しかった思い出を手放すために断捨離をした話。

今日は春分の日。
「昼と夜が同じ時間の日」と言われているけど、実は昼の方が少し長いらしい。

実際、東京の今日の日の入りは5時44分、日の入りは17時53分。
確かにちょっと昼の方が長い。

以上、へえーーー的な豆知識。

さて、今年の春分の日である今日は、何やら開運日だそうで。
「一粒万倍日」「天赦日」「寅の日」そして「宇宙元旦」というトリプルを超える開運日。

最後の一つに至っては「?」だけど、1月1日の元旦と同じぐらいの新年の幕開けらしく、「この日までに方向性を決めるといい」とか「断捨離をして身の回りを綺麗にするといい」なんて話を耳にした。

1月1日の新年で気持ちを新たにし、2月4日の節分も「大切な新年だ」と言われて気持ちも新たにしたのに、またもや「新年」って。

毎月新年やって来ちゃうって、どうなのよ。

もはや何をしたらいいのかよく分からないけれど、
何もしないのは気持ち悪い(根っからの日本人気質)ので、「とりあえず流されておこう」と、断捨離をすることにした。

「特に紙類を捨てるといいらしい」なんて話を聞いたので、普段あまり使わない本棚の前で「何か捨てて良いものはないかしらね…」と探してみたところ、分厚いファイルが目に留まった。

「これって何が入ってるんだっけ」と引っ張り出してみたら、3年前に茅ヶ崎で一人暮らしをしていた時の書類諸々がわんさか出て来た。

当時住んでいたアパートの賃貸借契約書から、電気やガスの説明書、ケーブルテレビの契約書に説明書、茅ヶ崎のゴミの分け方、ハザードマップ、動物病院の案内、引越しの見積もりや請求書などなど。

別に「大切に取っておこう」と思ってたわけじゃないんだけど、なんとなくひとつにまとめていて、そのままになっていた書類たち。

アパートの賃貸借契約書だけ残して、あとはまとめて捨てることにした。

山のようにあった書類を見ながら、そういえば私はまだあの茅ヶ崎の日々をどこかで引きずっているのかもなあ…と気づかされた。

2020年の1月に、猫を連れて愛知県から神奈川へ引越した。
東京で開講していた「編集ライター養成講座」を受講するため、「半年限定」の一人暮らしだった。

ところが、引っ越してすぐに「新型コロナウイルス」という言葉がニュースから聞こえてくるようになり、4月には緊急事態宣言が出され家から出られなくなった。

講座も2月末で休講になり、再開の目処は立たなかった。

近隣に知り合いもいなかったし、どこにも行けずただ家にいるだけの日々がもどかしく「私は何をしに、神奈川まで来たんだろう…」と焦ることも多かった。

けど、宣言が解除されて外出もできるようになり、歩けば海がある環境や色々と自由なことが楽しくて、後半は茅ヶ崎暮らしを満喫した。

その日々が、今も私の心に鮮烈に残っていて「あの日々はよかったなあ」と、3年経った今も忘れられずにいる。

何かあるとあの頃と比較してしまうし、戻りたいと思うことも時々ある。

特に意識してなかったけど、書類を見てそれに気づいた。

そうか。
私の心の一部はまだ、あの街に残ってるのかもしれない。

つらいこともあったけど、それ以上に楽しかったんだなあ。

でも、いつまでもあの日々にしがみついてたら、私は先に進めない。
だから書類を捨てて、その気持ちとさようならすることにした。

あの日々は楽しかったけれど、これからきっともっと楽しい日々がはじまる。

楽しい思い出をありがとう。
またいつか、会いましょう。

スッキリ。さっぱり。

さあ、大きな気持ちを断捨離したよ。
どんな未来がやって来てくれますかね。

楽しみ楽しみ。

この記事が参加している募集

今日やったこと

今こんな気分

いただいたサポートは猫たちの養育費に使わせていただきます。ありがとうございます。猫たちがいるから生きてます。