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鑑賞*行く春や古書街裏の珈琲店

高野馬齢

神田の古書街は学生街でもある。

心躍らせて始まった学生生活も五月になって生活のリズムがつかめずに物憂さが募る。

何かを待つように独りで珈琲を飲む。

待っていては何も開けない。

ジャズのレコードが流れる喫茶店。

(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』平成二十九年九月号)

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