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父親がいろいろアレ

※2017年1月4日のLINEブログ記事を再掲

年末年始で東京帰って、改めて「私の父親って色々とアレだよなあ……」と思ったので備忘録でも。

父は元新聞記者で今は定年退職してますけど。何というか発言とか、諸々見ててハラハラするんですよね。

例えばですけど、うちの両親は私が小さい頃に別れてるんですが、
父と父の今の奥さんと食事してて

父「いやーー君のお母さんの実家はお金持ってたよねえ!そうと知ってれば別れなかったんだけどなあ!」などと
「その全方位を敵に回す発言必要??!!」と、奥さんと一緒に全力で突っ込んだり

母曰く、携帯も無い時代に急に帰って来なかった時があり
あと一歩で警察呼ぼうか……という時にふらっ、と戻って来て「いやーーなんか山登りたくなってさ、」とか、そんな感じだったらしい。

母はむしろ常識にガチガチに縛られてるタイプの方なので、どう考えても明らかに父と合わないんだけど、結婚まで突っ走ったのは若い2人の恋の為せる業だったのか何だったのか。
これまた今の奥さんが横に座ってる時に、私に向かって「いやーー昔はな、僕は本当に君のお母さんが好きだったんだけどな!」とか言い始めて
「その発言必要??!!」などと奥さんと一緒に全力で突っ込んだりとか

まあそんなこんなで、お正月に姉と姪と父の家に遊びに行った訳ですが

▼父から姪へのプレゼントは積み木。あら可愛い。

▼父から私へのプレゼントはミーアキャットのカレンダー。え、なんで……??

父「ミーアキャットはなあ、こうして世界を見下ろしてる感じがいいんだよ!」

〜トークタイム〜

父「お前は理論物理でもやってみたらどうだ?」
私「え、なんで??」←文系卒営業職
父「なんとなくだ」
私「……うん」

ちなみに前回会った時は「手タレになれ」と言われた。やだよ。

▼そして奥さんの作るおせちが素晴らしい。見た目だけじゃ無く、ダシが繊細に効いてて、本当に料亭みたいな味だった。

てか何を言っても許してくれるこの奥さんが居るからこそ今の父は成立してる訳で、心の底から感謝した方がいいと思う。マジで。

〜トークタイム〜

父「お前は恋人は居ないのか?」
私「居ないよ」
父「何だ上手いことやってねえじゃねえか、結婚はしねえのか」
私「あんまり結婚願望は無いけど……でも彼氏は欲しいかなあ」
父「それは結婚したくないけれど子種は欲しいってことか?」
私「……」

ちなみに前回会った時は「お前ぶっちゃけて聞くけれども、生理不順は無いのか?」という謎のぶっちゃけ方をされた。

そして10年前に父と一緒にネパールを旅してた時、山奥の村で見つけたシンギングボウル。(チベット僧が瞑想で使う法具)

「絶対に要らないから、高いから、重いから!!!!」って何度も止めたのに、結局父は2万円で購入、
山道歩きながら「重い……」と案の定ずーーっと後悔してたあの時のアイツが

まだ捨てられずに残ってた。

▼こちらがお土産もの屋で売られているような一般的なシンギングボール。大体手のひらサイズ。

▼父が山奥で買って来たシンギングボール。

デカ過ぎるだろ。

▼10年の時を経て、シンギングボールは今、晴れて姪のオモチャになった

あと「こうすると頭良くなるから!」と、
頭の上でシンギングボールぐわんぐわん鳴らされた。

今でも自信持って言える。

不要だと。

▼いらんやろ

まーーてな感じで100喋れば90くらい危うい会話しか出来ない父ですけど、たまーーに10くらい興味深い話はしてくれ

例えば新聞記者時代の話で、
天安門の政府行事に招待されて50万人の群衆を見下ろす側の席に座っていことがあるらしいのだけれど。

その席に居てどんどん訪ねてくる大量の群衆を見ていると
段々と勘違いして気持ち良くなってくるらしく、それはその時隣に座ってた有名な画家も同じだったらしい。

「特に君の住んでる京都なんてのは、権力を巡ってずっと命懸けの争いをして来た土地であって。」

「権力には人を狂わせる力があり、アーティストだろうと、君だろうと、
それに取り憑かれる可能性はあるのだ」

と。

私は群衆を見下ろしたことは無いけれど、きっと私も気持ち良くなってしまうんだろうなあ、と。

別に現代は命懸けで権力を争う様な時代でも無いけれど。今でも肩書きなんてのはそうだし。人によっては社格とか、年収とかで気にする人も居るかもしれない。

権力→自分の力の誇示→自分の証明・承認欲求とするなら
小さな話、例えばブログならいいね!とかシェアを集めて数えてしまうのも似たようなもんであって。
1つの指標として追うべきではあるんだけど、それで気持ち良くなってしまう危うさはやっぱり感じる。

そんな時は、父親のこの話を思い出して立ち止まる。

今自分は、やりたいことの為とか人の為とかじゃなくて
ただ単に、権力に取り憑かれて居ないだろうか、と。

という感じでまあ、父親は若干ギリギリな人ではあって、離れていく人は離れていくのだけれど
それでもその10の部分に惹かれて「まあこいつはこいつだからな、」って思ってくれる人が、人間関係で残ってる印象だ。奥さんもそうだし。

万人に好かれようとしなくたって、こういう生き方もアリだよなあ……とは思う。

ついでに父親の家の本棚にあった深海生物の本も貰って帰りました。

▼サナダミズヒキガニのページに付箋が。気になったらしい。

「底引き網船で採集されますが、脚が折れやすく、完全な個体はまれにしか採れません。」

水深80〜300mらへんに住んでるらしい。

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岡田 菜子(おかださいこ)

【ライター記事】
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