個性と多様性について
多様性の社会になり、個性が認められやすくなりました。一方、「多様性」が免罪符となり変な社会になっていると感じています。
これからを生きる若者に向けて、「個性」と「多様性」って違うんだよ。ということをお伝えできればと思います。
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年齢を操作する=多様性?
例えば、この事例。
「トランスエイジ」という新たな概念を主張されている男性。バイト先上司から「いい歳してなぜできない?」と叱責されたことをきっかけに、年齢に違和感を持ち始めたとのこと。
それ以降、自分の年齢を28歳だと自認。でも実年齢は39歳。
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極端な例ですが、さすがにこれは多様性じゃなくね?思う人が多いのでは。
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これは「多様化=なんでも許される社会」だと認識している人ゆえの主張。多様化はなんでもアリな免罪符ではないわけです。
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同性でも結婚したい=多様性?
一方、同性婚はどうでしょう?
最近は、いろんな国で同性婚が認められつつありますよね。ちなみに、日本は主要7カ国(G7)の中で唯一、同性婚を認めず、明確な法的保護も与えていない状態です。
法律はまだ整っていませんが、風潮としては「まあアリだよね」の傾向が年々強まっているのではないでしょうか。
これについて、みなさんどう思いますか??
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僕はこれは「多様化」だと思っています。では、何が先ほどのトランスエイジと違うのか?について一緒に考えていきたいと思います。
多様性の判断軸は?:「事実」か「虚偽」か
完全に僕なりの見解ですが、判断軸は「事実」か「虚偽」か?だと思っています。
トランスエイジの方は、実年齢と違った年齢を主張しています。きつい言い方に聞こえてしまいますが、これは虚偽ですよね。
一方、同性婚に関しては
・「同性が好きだ」という事実
・「同性婚も認めてほしい」という主張
なので、虚偽はありません。これに関しては社会が寛容になっても良いのでは?と思います。多様化の時代ですから。
さらに言うと、トランスエイジの方は
「実年齢に違和感を覚える。」この感情は事実なはずです。感情は自由ですよね。
なので、「実年齢に違和感を覚える」から
周りと比べすぎず、自分のペースで頑張ろう
周りに助けてもらえるように、ご縁を大事にしよう
このような主張だと通ったのでは?と思います。
厳しい表現になってしまいますが、これが僕が思う「個性と多様性」の考え方です。
ではここから、個性ってなんだ?という話をしていけたらと思います。
個性ってなんだ?
個性は、
①先天的なもの(生まれながら持つもの)
②後天的なもの(育った環境で変わるもの)
に分けられると思っています。
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ポケモンに例えるとわかりやすいんですが、
①先天的なもの=「属性」
(例:でんきタイプのピカチュー)
②後天的なもの=「レベル」「わざマシーン」
(例:ピカチューがはがねタイプのアイアンテールを使える)
こんなイメージだと思っています。
でんきタイプのピカチューは、どう頑張っても「じめんタイプ」にはなれませんよね?
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あなたは手持ちポケモンの相性を見て、でんきタイプ枠として選んでいる訳で、ピカチューがじめんタイプになりたがっていたら「いや、でんきタイプのまま居てくれ!」と思うはずです。
(ポケモン知らない方はすみません…)
これを人間で表すと
「自分の特徴(事実)を認める」ことになると思います。
例)
・日本人
・兄弟構成(長男?次男?など)
・誕生日、年齢
・出身地
・背丈
これらは事実として存在し、あなたの個性です。でんきタイプのピカチューは、どう頑張っても「じめんタイプ」にはなれないように、まずはこの事実を認めることが大事だと思います。
生まれながらにして人生は決まっているのか?
では、でんきタイプに生まれたピカチューは、じめんタイプには勝てないのでしょうか??
もちろん勝てますよね?
レベルが圧倒的に上であれば、「でんこうせっか」程度でワンパンです。
レベルが均等していても、わざマシーンで「なみのり」を覚えていれば効果抜群で、勝てます。
これが「後天的な個性」の考え方。だからこそ『人生は生まれた時点で決まっていない』と主張したいです。
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先ほどのトランスエイジの方の例だと、
【先天的】
・なかなか仕事を覚えられない(事実)
↓
【後天的】
・人一倍努力する(レベルアップ)
・記憶系は苦手だけど接客は得意だからそっちで活躍する(わざマシーン)
このように、自分の特徴を理解した上で対策はいくらでもあったはず。これが個性の活かし方だと考えます。
多様化の時代なので、なんでも許されるように感じてしまいガチですが、そんなに甘くないのが世の中です。
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先天的なものを
・親のせいにしない
・周りのせいにしない
・社会のせいにしない
先天的なものは、自覚し、愛するもの。でんきタイプのピカチューがじめんタイプになりたがっているのを「何で?もったいない!」と思うように、あなたの先天的個性も愛されるべきものなのです。
捉え方次第で、いくらでも活躍の場は用意されています。『人生は生まれた時点で決まらない』ものです。
多様性の時代だからこそ
多様性の時代になり、生きやすくなった人も多いと思います。が、多様性と個性をきちんと別けて考えておかないと変な社会になってしまいます。
社会が優しくなっているからこそ、自分を律している人が勝てる時代だと信じています。
少しでもこのnoteがきっかけで、人生を諦めない人が増えることを願っています。
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