見出し画像

初めての伊勢神宮は日本のはじまりとつづきを感じる場所でした


伊勢神宮は歴史・文化・宗教・神話・日本のルーツ………これらを全身で見て、聞いて、感じることができる、究極のパワースポットである。


2021年10月、私は人生で初めて伊勢神宮に行ってきました。その旅の記録を、ここに記していきたいと思います。

旅のメインである【伊勢神宮・内宮】では、神様に歓迎されていると云われる"ある出来事"が起きました!ぜひそちらも楽しみにお読みいただけると幸いです。


長年の念願が叶っての初・伊勢神宮は、今でも鮮明に、そして深く心に刻まれた思い出の地となりました。訪れた場所の雰囲気に合わせて少し固い言葉遣いにはなるかと思いますが…私が感じたワクワク、ドキドキ、そして感動を今こうして読んでくださっている皆さまと共有できたら嬉しく思います。

はじめに

さてまず冒頭に、これから初めて伊勢神宮を訪れる方のために、その神秘の地で体験できること=私にとっての伊勢神宮の魅力を以下の3つにまとめてみました。


  1. ご神木に囲まれた非日常的な空間で心身ともに癒される
    →樹齢400〜900年とも云われる木々に囲まれた伊勢神宮の境内は、タイムスリップしたかのように現実を忘れ、自然の光・匂い・風の心地よさを感じることができる場所でした。

  2. 日本の神話を学び、神様の存在を肌で感じることができる
    →後述のとおり、伊勢神宮に訪れる前には本やネットで予備知識を学ぶことがおすすめです。その中で、悠久の時を生きた私たちの祖先による伝承を知ることになるでしょう。また実際にその地を訪れ本殿の前に立ったとき、神様の存在を確信するほどの心の震えを覚えました。

  3. 日々の暮らしのためのエネルギーをチャージできる
    →伊勢神宮にはいくつもの拝殿があり、そのたびに手を合わせることになります。また様々なご利益を持つ神様がいるため、参拝したあとはよし!明日からまた頑張ろう!という気持ちになりました。


それでは私の旅を振り返る前に、伊勢神宮について簡単にご紹介していこうと思います。

伊勢神宮とは


三重県伊勢市にある伊勢神宮。実は「伊勢神宮」という名称は一般的な呼び名で、正式名称は「神宮」なんだとか。全国に8万社を超す日本の神社界の中心であり、「神宮」のみで正式名称になるのは伊勢神宮だけであることからも唯一別格であるとされています。

伊勢神宮は最も大きな皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の2つのお宮をはじめとする125社の総称であり、宮域は5500万㎡と伊勢市の4分の1を占めているそうです。驚くべき広さですね!

伊勢神宮の中心は、皇室の御祖先で日本人の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を御祭神とする皇大神宮です。なんと約2000年も前に倭姫命(やまとひめのみこと)によって創建され、それ以来ずっと変わらず伊勢の地に鎮座しているそうです。また三種の神器の一つである八咫の鏡(やたのかがみ)がご神体として祀られており、皇室の歴史や日本の神話と深く関わりがあります。

以上、伊勢神宮を訪れるにあたって絶対に押さえておきたい基本的な情報を抜粋してご紹介してみました!
伊勢神宮の歴史・文化についてもっと詳しく知りたい方は、上記の参考にしました伊勢神宮のホームページをぜひご覧になってみてください。ざっくりと基本の情報から、詳細な沿革・歴史・神話についてまでとても丁寧に書かれています。


簡単なご紹介を終えたところで、さっそく私と母の親子2人(+わんこ2頭)のお伊勢さん参りの旅を振り返っていきたいと思います。

尚、今回記事の中で掲載している写真は全て私が撮影した写真です(見出し画像は母撮影)。使っているカメラはCanonのEOS RPで、レンズはRF24-105mm F4-7.1 IS STMです。作例としても参考になれば幸いです!

前日の宿泊


今回はペットOKの『ファミリーロッジ旅籠屋・伊勢松坂店』に宿泊しました。全国各地にあるモーテルタイプの宿で、部屋の目の前に車を停めて荷物を運べるため、非常に快適に過ごせました。(ただ、私たちの泊まった部屋は少しタバコ臭く……部屋によるかと思いますが、わんこたちには少し可哀想だったかな、と。。。)

さて、夕方に宿に着いてからは明日の予習の時間です。母が購入してくれていた『tabicul(たびカル) 伊勢神宮 きちんとおまいり』を全て読破しました。2012年発行と少し前のものですが、私たちのような初心者には非常に有意義な情報ばかりでとても役に立ちました。

この本は、実際に現地でも上着のポケットに入れて何度も見返しました。境内にはお参りする順序の案内表示などないので、付録の地図を広げて現在地と次の場所を確認したり、神様のご利益をその場で読んでそれにちなんだお願い事をできたので、ぜひ当日も持参することがおすすめです。


伊勢神宮の前に日の出のゴールデンアワー(カメラ好きにとって朝と夕方の光が弱い時間は写真を撮りやすいため、このように呼ばれてるそうです!)を狙って、二見興玉神社にある夫婦岩を見に行くことに。早起きのために早めに就寝しました。

夫婦岩


翌日、日の出の時間を狙って早起きすることには成功しましたが、チェックアウト→車で出発して移動中に日の出の時間になってしまいました。
(母とわんこたちとの旅行ではいつも予定の2〜3時間遅れが普通なので、今回はぎりぎりで日の出に間に合わなかったということで全然気にしませんでした。笑 また間に合っても山の後ろから日が昇っていたので、結果オーライということで。)

波の迫力を映すために縦構図で
海鳥も飛んでいて良い写真が撮れました。
(よく見てね)


外宮


夫婦岩から伊勢神宮の外宮に移動して、遂に今回の旅の本番です。前述の通り、伊勢神宮には外宮・内宮と2つの宮があり、外宮から参拝するのが一般的です。私たちが外宮に着いたのは7時30分頃でしたが、人出もまばらで気温や日差しが丁度良く、落ち着いて見るのにはとても良い時間帯だったと思います。

境内に足を踏み入れるために橋を渡るのですが、初めて訪れる憧れの地に気持ちが高揚するのを止めることができませんでした。目に入る全てのものが神秘的に見え、厳かで、唯一無二でした。

朝は穏やかな光と風が心地よい時間帯でした。


持参した本と付属の地図を参考に順序通り巡り、いよいよ外宮の御祭神である豊受大御神が祀られている御正殿の前に来ました。

言葉にするのはとても難しいのですが、神様の前に立ったときの緊張、畏れ、感激…これらが入り混じった複雑な感情になったことを、今でも鮮明に覚えています。

鳥居に光が差し、神々しく輝いていました。


ここでカメラの裏話をひとつ。
このとき警備の方が御正殿の前に立っていたのですが、私たちがカメラを向けると写らないように避けてくださり…そのお心遣いが本当にありがたかったです。
またこの日は快晴で徐々に強い日が差してくる時間帯だったのですが、日陰に入ると暗いため、PモードだとISO感度が上がってしまい初心者の私は大苦戦しました。そのため不慣れなマニュアルモードでシャッタースピードを調整する技を編み出し(?)、ISO感度を抑えました。


外宮を後にし、外宮の別宮である月夜見宮もご参拝しました。狛犬に守られた小さなお賽銭箱があり、とても可愛らしかったです。

敷地内の隅にありますので
ぜひ探してみてください!


内宮


外宮のあとは、いよいよ内宮です。内宮までは車で約10分程で、駐車場に行く途中でテレビなどでよく観る大きな鳥居と宇治橋が見えました。もうそれはそれは圧倒的な存在感で…鳥居の後ろの木々の中は見えないけれど、神様がそこにいることをその入り口だけで確信することができました。

宇治橋


宇治橋を渡り、前日の大雨のため残念ながら封鎖されていた御手洗場を見たあと、五十鈴川の守り神である瀧祭神(たきまつりのかみ)を参拝しました。

メインの道から少し逸れたところにあるためか他に人はいなかったのですが、袴を着た神職の方がお参りするところを見ることができました。所作に無駄がなく美しくて…とても印象的な出来事になりました。また、すれ違うときに「ありがとうございます」とお声がけ頂いたこともとても嬉しかったです。神職の方に出会ったりお参りする様子が見られることは珍しいようです。非常に幸運でした。

瀧祭神は社殿がなく、
古い祭祀形態を残す所管社のひとつです。


そして、心身共に湧き立つような震えを覚えながら歩みを進めた先に、伊勢神宮の最も尊いお宮である正宮・皇大神宮を臨む階段の下に辿り着きました。

そのとき、私たちの前に人がいなくなりその場に神様と私たちしか存在しないような感覚になりました。風が吹き、正殿の御幌(みとばり)が舞い上がりました。わたしはあの瞬間、神の存在を確かに見たと思っています。

夢中で写真を撮ったあと、階段を昇りながら涙が込み上げてきて……こんなにも心が震えた瞬間は、人生で初めてだったと思います。神様が私たちを歓迎してくださっていると思うと、感謝の想いと感動で胸がいっぱいになりました。

皇大神宮・御正殿


この記事を書くために詳しく調べたとき、拝殿の前で風が吹いたり人がいなくなったりすることはとても良い意味があるようです。参考までにひとつ、ネットで見つけた文をご紹介させていただきます。

参拝者の多い神社はいつ行っても拝殿前が混み合っているものですが、自分が参拝しようと拝殿前へ足を進めたときにだけ、波を引くように人がいなくなることがあります。これは、神様があなたとゆっくり話をしようと、人払いをしてくれた証拠なのです。気持ちを落ち着かせて、ゆっくりとあいさつをしましょう。
出典  https://amaterasu49.media/archives/4903


私たちが御正殿の階段を降りた後、下の写真の通りたくさんの人が階段を昇っていきました。やはり、あの瞬間はとても貴重で、奇跡的な体験だったと自負しております。



おかげ横丁


胸いっぱいの内宮参拝のあと、お留守番をしていてもらったわんこたちと一緒に内宮から徒歩すぐのおかげ横丁に向かいました。テラスならわんこ連れOKなところもありますので、わんこも一緒に旅行を楽しみたい方はぜひ連れて行ってあげてください!

江戸時代の町並みを再現した人気観光スポットです。


伊勢うどんを食べて、カフェで珈琲を飲み、最後に赤福を食べました。

ふくすけ
五十鈴川カフェ
赤福 内宮前支店・本店


子供の頃からずっと赤福が大好きで、おかげ横丁で赤福を食べることが夢の一つだったので、それが叶って本当に嬉しかったです。たくさん歩いた心地よい疲れの中で、お茶と一緒に頂く出来立ての赤福は格別でした。

おわりに


ここまで読んでくださった皆さん、少しでも興味が湧いた方はぜひ伊勢神宮に足を運んでみてください。言葉では伝えきれない神秘を見て、聞いて、感じることができることは間違いないでしょう。

また今回の旅で、日本人としてのアイデンティティを改めて実感することができました。美しい日本のはじまり、そして現在までつづく歴史と文化を五感の全てで感じられる場所。

今もときどき思いを馳せながら……あの地で確かに得た未来へ生きる力が、日々の生活を歩む私の背中を押してくれています。

この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

38,700件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?