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【自己紹介】はじめまして、弁理士の岡崎ってこんな人です。

自己紹介

はじめまして。
弁理士の岡崎と申します。
千代田区麴町で、商標・著作権特化の弁理士事務所を運営しています。

まずは簡単な自己紹介から。
岡崎真洋(おかざきまさひろ)と申します。1996年生まれ、あだ名は岡ちゃんかざっきー。埼玉県川口市出身で、学生時代にはハンドボール部のキャプテンを務めつつ、小学6年生のころ、母がアコースティックギターを買ったことがきっかけで、音楽活動も始めました。今でも、ギター演奏や音楽制作が趣味です。
職業は弁理士です。登記を通じて不動産の権利を守る司法書士よろしく、“目に見えない”技術、デザイン、ネーミングなどの権利を守る仕事です。
また、その前は経理職だったので、知的財産の価値評価など、知財×会計の業務も担当しています。

弁理士?便利士?

弁理士を知ったきっかけ

弁護士や税理士は、個人がお世話になることも多く馴染みがありますが、「弁理士」は、あまり聞き馴染みがないかもしれません。
私が最初に弁理士を知ったのは、19歳のころでした。
その当時、私はフリーターで、将来の職業について迷っていました。音楽が好きだったので、音楽にまつわる仕事ができないか考えてもいました。そしてたまたま、Googleの検索窓に「著作権 士業」と入力したときに、「弁理士」という言葉に出会ったのが、今の仕事を選ぶきっかけとなりました。
実際は、弁理士は、著作権より特許権や商標権に関わることの方が多い職業ですが、若い自分にとって、目に見えないものを目に見えるように守る仕事というのは、大変魅力的に映りました。

変な受験スタイル

20歳前後は、高校を辞めて色々と模索をしていたころです。ラーメン屋、空き缶回収・・・色んなアルバイトをしながら、ブックオフで弁理士の参考書を買い、勉強を始めました。その当時お金もなく、予備校に通うという選択肢が思い浮かばず、枕元に参考書を置き、起きたら読んでそのまま寝るようないきおいで、結局最後まで独学で受験をしました。

なぜか経理に?

受験生時代はとにかく勉強時間を確保したく、フルタイムの仕事以外で何かできないかと考えていたところ、求人サイトで携帯電話販売のキャンペーンスタッフの求人を見つけました。最初は短期のつもりでしたが、思いのほか楽しく、気づいたら指名をもらって業務委託で仕事を受けるように。
その現場から紹介で知り合った中小企業の社長に、弁理士の勉強中だと話をしていたら、人伝に話が盛られていき、
「弁理士という弁護士と税理士を混ぜたようなものを勉強しているらしい」
という噂が広がっており(実際は違います笑。弁理士は単独で訴訟の代理人にはなれませんし、税務相談を受けることもできません。悪しからず)、
「もしかして、経理とかそういう仕事できる?」
こんなノリで、ベンチャー企業の経理を受けることになり、5年近く会計人としてのキャリアを歩むことになりました。

これまでを振り返ります

改めて、今までの私の経歴を、時系列で整理してみたいと思います。

事務員+アルバイト

仕事の最初は、事務センターでの仕事でした。西新宿で、官公庁に関する事務を行っていて、そこでExcelやWordなどのOAスキルや、ビジネスマナーを学びました。
その頃はダブルワーク、トリプルワークばっちこいで、空いた時間にはラーメン屋で接客したり、業務用車で空き缶を回収したり、まさに何でも経験したい年頃といった感じでした。学生時代までは「勉強」「部活」「音楽」で100%リソースを使っていた人間でしたが、これが「仕事」だけになり、生活は一変しました。

とりあえず開業

高校を中退してから、本当に様々なことをやった気がします。
とにかくお金や人脈など何もないので、インターネットで情報を集め、イベントなど人が集まる場所に行き、「何かできること」を探すという繰り返しでした。
例えば、音楽の機材メーカーのセミナーに申し込んで、自作の名刺を隣の席の方に渡してみたり、サイトを立ち上げて、SNSで展開してみたりしました。どれも芽は出ませんでしたが、良い経験だったように思います。
色々な活動がしやすいように、開業届を提出し、以後個人事業主として活動を始めることを決意したのも、2016年このころです。また、22歳までに何もできなければ普通の就活のルートに戻ろう、と決めていたので、そういう意味でもチャレンジングな時期でした。

販売員+勉強

次の仕事は、携帯電話販売のキャンペーンスタッフでした。この仕事は事務センターでの業務と同じように求人サイトで見つけました。
イオンなどのショッピングモールでガラポンを回すようなイベントを見たことはありませんか。ああいったものです。
最初は単なる賑やかしだったのですが、次第に契約数を意識したクロージングや、現場の取りまとめであるディレクターも任されるようになりました。そして、指名を受けて量販店に移り、土日だけの稼働でなんとか生活できるようになり、そのおかげで、独学での勉強に時間を割くことができました。
また、この時期からは立ち回りのスキルが評価され、商品の販売や事務代行の依頼も増えてきました。
これが後に経理にジョブチェンジする伏線となって繋がっていくのです。

経理職+受験

個人事業主として、できる仕事は受けていくというスタンスが確立されていく中、
「もしかして、経理とかそういう仕事できる?」がやってきます。
士業を目指していた私にとって、会社の管理業務に携われることは非常に魅力的で、仕事を受けることに決めました。
大企業では通常、分業体制が敷かれていることが多いと思いますが、中小企業やベンチャー企業では、経理担当者が総務や法務など幅広い業務を担当することがよくあります。
私が所属した会社も例外ではなく、
経理としての「記帳、振込、資金調達、経営分析、税理士や金融機関との連絡業務」に加えて、「内規の策定、契約書の審査、与信管理、勤怠管理、備品の発注、Excelなどのフォーマット整備、デザイン、ウェブ管理」なども担当しました。
当時の会社は急成長期にあり、やがて部下も何人か抱えることとなり、幅広い経験を積む機会に恵まれました。
また、他の会社からも経理・立ち上げ支援の依頼が増えていく中で、世の中小企業の実情を知り、中小企業支援全般にも興味を抱くようになりました。

デザイン+クリエイター支援

業務の中で、名刺やパンフレット、HPを作りたいという要望を受けることも多く、知り合いのデザイナーを紹介することも増えました。
デザインには意匠や商標、著作権などが関わっています。私は、単に「点として」制作や権利化に関わるのではなく、知的財産に関する知識を活かし、中小企業に「面として」横断的な提案を行うことで役立ちたいと考え、2020年、デザインなどのクリエイティブ制作に取り組む会社を設立しました。
また、私の原点は、創作活動をしているクリエイター・アーティストが、権利関係で、泣き寝入りしない仕組みづくりをしたいというものです。「著作権 士業」と入力したのも、当時、著作権の模倣でトラブルに遭遇したことがあり、知識を身につける必要性を感じたからです。私には音楽やエンタメなどの創作活動と弁理士業をつなげる夢があります。

これから

元々は音楽という趣味からたどり着いた弁理士という職業ですが、20歳のころからなりたかった職業であって、生涯を捧げたい職業でもあります。
商標権にまつわる業務はもちろんのこと、今後は、著作権にまつわる業務や、知財×会計の業務など、弁理士ができることは何か模索しながら、しかし謙虚に真摯に、知的財産を今よりもう一歩味方に感じてもらえるように、日々仕事に取り組んでいきたいと思っています。


長くなりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。


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