見出し画像

【2021.7事務所だより①】地域別最低賃金、東京都は1,041円に引上げ見込

中小企業の「いい人事」実現サポーター
社会保険労務士の河渕(こうぶち)です。

蒸し暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
もう月末!ですが、今月の事務所だよりその①です。

✅地域別最低賃金、改定の目安は「全国で28円」

厚生労働省の中央最低賃金審議会では、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について、「A~Dランク全てにおいて28円」との答申を取りまとめました。

最低賃金の額は、都道府県の経済実態に応じて、A~Dの4ランクに分けら
れています。(太字は令和2年度で最高額・最低額の都県です)

A:埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪
B:茨城、栃木、富山、山梨、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島
C:北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、岐阜、奈良、和歌山、岡山、
  山口、徳島、香川、福岡
D:青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、愛媛、高知佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

✅令和2年度の最低賃金額の最高額・最低額

最低賃金の最高額と最低額は以下の通りとなっています。

最高額:東京(Aランク) 1,013円
最低額:大分、島根、鳥取、高知、佐賀、秋田、沖縄(Dランク) 792円

引上げ率で見ると、東京の1,013円に対する引上げ率は2.8%であるのに対し
最低額の792円に対する引上げ率は3.5%となり、最低賃金額が低い県への
影響が大きいと推測されます。

令和3年度の春闘の賃上げ率が1.8%という数値と比較すると、この引き上げ率はかなり高いと言えます。

今後、各地方の最低賃金審議会でどのような答申が行われるか、注目する
必要がありそうです。

参考URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19902.html


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?