見出し画像

完全な「S」存在が分かる人?の考察?

全部仮定の話ですが、頭の体操をしてみました。
下記の記事でいうところの、①をしたあとの②の反応を待つ練習です。

スタート。

 この世界、宇宙を創っているものがあるとして、その名前をサムシング・グレート、ここでは「S」とします(名前は別に「神」とか「創造主」でもいいです)。
 
「S」に繋がって(アカシックレコードなどよりさらに根源的な存在)、この世の現象に介入・操作できる、などとまでいう人がいますが、
完全で全体である「S」を、部分である人が同じように全てを知れることはありません。
これは定義矛盾というか語義矛盾というか。
あるとしたら人ではなく「S」そのものになってしまうので。
理論的に成立しないことは「S」が分からない人にも分かります。
たぶん。
 
(★一応念のためですが、ある人が「S」に「繋がれる」という表現はありえる言い回しで、おかしくはないと思います。そもそも部分は全体の一部なので元々繋がっているともいえます。)
 
さて、ある人(Aさん)が知ったつもりになっている世界をS(A)とします。
能力によっては「S」自体にかなり近づくことはできるかもしれません。
 
(★実際はまだまだ「S」に近づくなんてありえないでしょうし、そう言い切るなんて傲慢極まりないと思いますが、いずれにせよ、もし仮に極限まで近づいたとしても、必ずS(A)<「S」です。)
 
「S」に近いと、多くの人は驚いてAさんを迎えることになるでしょう。畏敬の念も抱くでしょう。超能力者、神の生まれ変わり、宇宙人?などと崇めるかもしれません。
 
しかし、Aも人の子。
少し油断したり魔が差したりすると、自身の見える範囲のS(A)の世界観にあわないことを否定したりし始めてしまいます。
全部知り尽くしたつもりになっているAにはそれが気づけません。
 
そこで、けっこうこれまた知ったつもりになっている、Bさんが登場したとして、その世界観をS(B)とします。
AもBも力は実際にあるので(仮定)、
けっこう見えているものに共通項もあるのですが、
どうしても両者とも「S」自体にはなり得ないわけですから、
お互いに意見が合わない箇所(見えていない箇所)がでてきます、当然です。
  
S(A)もS(B)も「S」の一部で間違いではないのですが、
それなのに、お互いに否定を始めてしまいます。
お互いが見えない部分に気づかずに「エセ」があると指摘します。
 
このようにして他にも、S(C)、S(D)、・・・・
いくらでも今後も出てくることになります。
 
別に出てくるだけならよいのですが、
ここで特に性格の悪い、あるいは超勘違い野郎のS(X)が出現したとします。
能力がかなりあると仮定しますが、中途半端に能力があればあるほど、自身が一番だ、自身でしかたどり着けないものがあるんだと、周りを否定し、「正義」の名のもとに、エセ撲滅運動を開始するかもしれません。自身が正しいと思いこんでいるのが一番厄介かもしれません。
 
それに従わない場合は痛い目に合うゾとか、「S」の裁きを受けるゾ、と神にでも成り代わったかのように、そしていつのまにやら、結局なんだかんだで人様の金銭を巻き上げるとか、公の目に個人情報を晒してしまうとか、人々の恐怖心を煽ったり、暴走することがあります。つまり、ただのひとつにすぎない自身の世界観を主張するにとどまらず、他の世界観を破壊する行動を始めてしまいます。
 
放っておけばよいのですが・・・。
 
結局どれもこれもとても虚しいことです。
実際は誰しも遥かに「S」よりはちっぽけな存在で、分かっていない部分のほうが遥かに大きいはずなのに。まずは誰しも部分に過ぎないことに気づくのがスタートじゃないでしょうか。謙虚に素直に。
 
人間に生まれた以上、そんな高次元のことの全てが分かることなどないのに、「利他」といいつつ傲慢になり、何も他人から学ばない人がいる気がします。
そんな格好をつけるくらいなら「利己」というほうがよほど素直です。
 
一番難しいのは故意でもない思い込み、勘違い野郎ですかね。
訂正不能な盲信という場合です。
 
【注】◯◯病ということもあるので、
これは別途社会的な配慮が必要です。
われわれこそ排除して終わるわけには行きません。
これからもバランスのとれたものの見方を心がけたいものです。


でも本当は・・・
もっともっと小さいと思います


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?