詩 『冥王星の奥』

彼はワンピースを着た少年。
大人たちがいつも焦って隠れるでんでん虫を
踏まないように頑張る。
潰さないように頑張るけど、実は
外にいる方が大きいのにな〜とは思ってるらしい。

君には冥王星の光が見えなかった。
目の前の朝鮮半島を惑星として見てるから。
僕は冥王星の奥まで飛ばされてるかもしれない。
一人かもしれないけど僕はこわくない。

彼は大日本帝国海軍の研究者。
タイムテレビで令和の人間を見て愛国心の
欠如を恐がる。
無関心を恐がるけど、実は
自分の時代は間違ってたかも?とは思ってるらしい。

君には冥王星の光が見れなかった。
何億光年経過せども人類の思考は変わらない。
もう既に僕はアメリカ文化の奥まで来ている。
見ちゃいけない時に発生する笑いをこらえる。

水を飲む、おいしい水を飲む。
土砂災害に心を傷める新聞記者は
水を飲む、おいしい水を飲む。
『日本文化保護法』
『国民優しさ復興法』
経済を冥王星へ。
人類を冥王星へ。

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