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でち文章

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2022年8月の記事一覧

わたしたち「情畜」と毒の一滴

わたしたち「情畜」と毒の一滴

多くの人が言っていることを、自分の言葉でも言っておこうと思う。

自然な成り行きとしてSNSは人の感情を増幅させ、情報を広く伝播させる。その負の側面だけが目立って久しいのは、そこで最も採用される評価軸が「強度」だからかもしれない。

善悪や是非を度外視して、強度だけを重視してしまうのは、SNSそのものより、利用する人間の性質だろうか。刺激と興奮は、強ければ強いほど、高い依存性を発揮する。新たな環境

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メタ認知という社会化された妄想

メタ認知という社会化された妄想

わたしの振る舞いが、他の人にどう映るか?を考えることは、ほとんど妄想と同じなのに、どうしてここまで社会的に効果を発揮するのだろう

ゲーム理論的に共有されること他人の気持ちなど分かるはずないのに、世の中には配慮や思いやり、忖度やら暗黙の了解やら、阿吽の呼吸やら以心伝心やらが無数に跋扈している。

分かるはずのないことを、さも自明のごとく取り扱うとき、それを支えるものは妄想の類いである。

その妄想

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しなくていい勉強ならできる

しなくていい勉強ならできる

仕事の努力目標として、専門的な知識を学習することになった。

しかし座学が非常〜に苦手である。

若い頃、通信教材に大枚はたいたり、宅建に3回も落ちたりしていて、特に試験勉強には自信がない。

一方で「学習」自体をまったくしないまま生きてきたはずがないので、できる学習と、できない学習の違いとは?ということを考える

寝ちゃう小学生の頃から授業で寝てしまうことが多く、気がついたらひとりだけ毛布がかけ

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ゲームと生活の差異は前提の硬度かも

ゲームと生活の差異は前提の硬度かも

いい歳してビデオゲームをめっちゃやってしまう。7時間ぶっ通しで遊んでいると、明け方には心臓が痛くなっており、命を削って生きている実感がある(アホ)

かといって他人と対戦したり、RTAのように世界一を目指すようなものはできない。多少頭を使って、反射神経を伴わないならなお良し。ということで、自分がゲームにもとめているものは「脳死プレイ」である。

何が脳の負担になるのか駆け引きや簡単な四則計算は、い

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結果を求めて行動するための自信のはなし

結果を求めて行動するための自信のはなし

やりたいことをやる「やりたいことをやる」には2つあって、ひとつは「その行為自体を求めてやる」これは放っておいてもやれる。

もうひとつは「望ましい結果のために行為する」で、こっちが難しい。英語が読めるようになるために勉強する。楽器がうまくなるために練習する。

そのためには、いつも欲求を理性で抑えねばならず、つらい。

いっそのこと、個人の理性を超えた力を使うほうが楽になることがある。意思よりも大

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話すこと・書くことに、思考が依存している

話すこと・書くことに、思考が依存している

よっぽど長文をかく筋力が衰えていたようなので、今後は雑に、なにかしら書く頻度を上げたいなと思っています。

1.noteは編集できるTwitterに慣れすぎてしまった。だからnoteの記事という形式で書いてみても、文章の呼吸というか区切りが連ツイのままだ。

それでもツイートとnoteで大きく違う部分に、投稿するまでのインターバルがある。

ツイートをしばらく下書きで寝かすということはないし、最後

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人を救おうとすることの邪悪について

人を救おうとすることの邪悪について

たとえば「自分が救われたように、他人にも救われてほしい」という願いに、何かが潜んでいないか?

ここまではまあ、いいとしても

こうなってくると再現性の問題になってくる。以下はゲスナーさんとの対話

ここでハッとした。直感的に「自分と同じように誰かを救いたい」路線はマズいという気がした。

その上で、やはり「自分と同じように誰かを救いたい」という強い気持ちが、自分の中で無視できない欲求であることも

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