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#詩

今枝由郎・海老原志穂編訳『ダライ・ラマ六世恋愛詩集』(2023・岩波文庫)の翻訳がひどすぎる

今枝由郎・海老原志穂編訳『ダライ・ラマ六世恋愛詩集』(2023・岩波文庫)を読んだのですが、あまりに翻訳が杜撰なのでメモしておきます。

ダライ・ラマ六世ツァンヤン・ギャンツォ(1683-1706)は「チベット仏教界の最高権威であるダライ・ラマの化身として認定されながら、成人するやいなや還俗し、ラサの街に浮名を流し、廃位され、二十年余りの短い生涯を閉じた」(同書解説・今枝由郎「ダライ・ラマ六世の生

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