今も残る123456789以外の数字!【東南アジア+リベリア編】(数字Ⅱ)
数字は「アラビア数字」(0123456789)だけではない!
ということで、中国や日本の「漢数字」のように、異なる言語にはそれぞれ独自の数字を表す文字があります。
未読の方は是非「数字Ⅰ」のほうも読んでみてください↓↓↓
この話のYouTube動画はこちら↓↓
今回はその続き。東南アジアの数字(0~10まで)を見ていきたいと思います。
バングラディシュ《ベンガル数字》
バングラディシュは、地図向かってインドの左隣。公用語はベンガル語。数字は「ベンガル数字」というものがあります。
前回の記事で取り上げましたが、隣国なだけにインドで使われている「デーヴァナーガリー数字」とよく似ているような。
ベンガル数字は、「4」が「8」のようで、「7」が「9」のようで、アラビア数字に親しんでいる外国人からするとこんがらがってしまいます。
バングラディシュは日本よりも人口が多く(2021年では1億6,935万人(外務省))、ベンガル語はその国語です。またインドでもベンガル語を使う人がいるため、その話者は2億6500万人とも言われます。
バングラディシュでもアラビア数字(0123456789)の使用が多いとは言え、ベンガル数字「०, ১, ২, ৩, ৪, ৫, ৬, ৭, ৮, ৯, ১০,」の使用人数は世界的にも多いと言えます。
ミャンマー《ビルマ数字》
ミャンマーは、地図向かってインドの右隣。公用語はミャンマー語(ビルマ語)。
なんだか視力検査風。あるいはチンアナゴがモジモジくんやっているみたいな。「8」は「の」かな。
ミャンマーでは現在でもアラビア数字(0123456789)の使用率が低いらしく、特に地方では飲食店のメニュー価格、営業時間等もビルマ数字で書かれているものが多いのだとか。
タイ《タイ数字》/カンボジア《クメール数字》/ラオス《ラーオ数字》
タイ、カンボジア、ラオスは密接する東南アジアの3国。
タイは、タイ語(タイ文字(シャム文字)、
カンボジアは、クメール語(クメール文字)、
ラオスは、ラオス語(ラーオ文字)、
がそれぞれ公用語(と文字)です。これらの言語は系統がすべて同じではないようですが、文字は同系統のためよく似ています。
小さな丸が付いていて可愛らしい。植物のつるのような印象を受けます。
これらの国ではミャンマーと違ってアラビア数字が台頭し、各国独自の文字の数字は使用が減っているそう。
※参考 アジアの地図
東南アジアではないけれど、最後にどうしてもリベリアの数字も取り上げておきたい・・・!
リベリア(ヴァイ数字)
西アフリカに位置するリベリア共和国。公用語は英語ですが、話したり書いたりできる人は多くなく、各部族の言語がそれぞれ話されています。
そのひとつ、ヴァイ族は独自の文字「ヴァイ文字」を使っています。Wikipediaによれば話者は、リベリア人の一部と隣国シエラレオネ人の一部を合わせて12万人弱。
かなりニッチな文字も言えますが、その数字が何とも可愛いのです。(数字だけでなくヴァイ文字全体飾り文字みたいで可愛い)
あとこれ、ここまで見てきたどの文字よりもアラビア数字のよう!19世紀に入って作られたのだから0123456789を元に作ったとか⋯??でもそしたらなぜそのままアラビア数字ではダメだったのだろう?
世界の数字並べてみた
最後に前記事からも合わせて、取り上げた世界の数字を並べてみましょう!
いやぁ、数字さまざま!そしてこれが画像ではなくテキストとして入力できて表示できる(PC環境によっては見られないかもですが⋯)ってUnicode登録スゴい!!
面白かったな!という方はぜひ♡マーク押していってください♡
noteのスキ♡はアカウントがない人でも押せるので、記事が面白かったと思った方は是非スキ♡押していってくださるととっても嬉しいです!
フォローも感謝感激!
※毎週火曜19時更新
『YouTube』も『Podcast』もよろしくお願いいたします↓↓↓
○YouTube
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!