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note, YouTube, Spotify, TikTok | お字書き道TALKS [書道的な何か、あと音楽とか]についてのお喋り&テキスト https://linktr.ee/ojikakidotalks

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書道ってなあに?これから書道を定義してみます。(1/2)

こんにちは。お字書き道TALKSです。 このnoteでは、字にまつわるあれこれ様々をざっくばらんに記録していきます。YouTube、Podcastもよろしくお願いいたします。 ※以下の記事はタナカが書いた元記事に、タケウチが加筆したものです。 今日のテーマは、「書道ってなあに?」 書道って何でしょう・・・?ねえ・・・? 一般的には、墨と筆で和紙に文字を書くこと、だと思います。 しかし、例えば鉛筆やマジックで書いたものは書道(書)作品ではない・・・?、鑑賞者には一見すると文

    • わたしの好きなフリーフォント!

      フリーフォントの話! 7月末に開催したタケウチ個展の際に、自らデザインして新調した名刺↓↓ 書道家なんだから名刺も手書きの自筆で、と思いつつ、今回は見たことがない雰囲気の名刺に仕立てたく、こんな風に色々な書体のフォントで「竹内恵美子」を書いてデザインしてみました。名刺をお渡しする際に文字の話を膨らますことができるかなという意図もあります。 ちなみに、和紙っぽい用紙に印刷して、手触りも重視してみました。 最近お会いする方々にはお配りしておりますが、なかなか好評!ヤッタ!

      • 論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」

        「書ハ美術ナラズ」論争!小山正太郎VS岡倉天心さて、明治時代、150年前の論文を現代語訳して読み進めていたわけですが、ようやく前回小山正太郎氏の論が終わりました。 「書が美術である理由がひとつも無い!無い!無い!」と言い続けられ、書道家である筆者の胸はズタズタに傷つけられたわけですが(笑) ここから論駁!岡倉天心(覚三)!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」 書き起こし(カタカナ→ひらがな、旧字体→新字体)①東洋学芸雑誌11号261頁(1882[明治15]年8月) 我東洋学芸

        • つなごうプラレール文字!【ひらがな編】

          みんな大好き!プラレール! 今年のゴールデンウィーク頃に池袋・サンシャインシティにて行われた「プラレール博」! それはそれは大混雑の大熱狂(子どもたちが)の空間だったわけですが。 筆者はこのプラレールのパーツを組み合わせて作られた「65」の文字の味わいに何だかグッと来たもので・・・。 プラレールで【ひらがな全部】作ってみました。 使ったパーツ直線レール 1/2直線レール 1/4直線レール 曲線レール 複線外側曲線レール ターンアウトレール 8の字ポイントレ

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        書道ってなあに?これから書道を定義してみます。(1/2)

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-後編(小山編最終話)

          「書ハ美術ナラズ」論文を読んでみる 150年ほど前の明治時代の論文。 「書は美術ならず」!? 小山正太郎vs岡倉天心 本記事は③-後編です。小山論文、本記事で完結! ①②③-前編は下のリンクよりどうぞ↓↓ ※読者の方々は、基本的には現代語訳の方を読めば良いと思いますが、これは筆者の意訳です。読みやすいように、句読点の追加、改行、()書きの追加、などを適宜しております。 間違いや異論等もあるかと思います。その場合はコメント欄にてそっとご指摘くださいませ。 書き起こし(カタ

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-後編(小山編最終話)

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-前編

          「書ハ美術ナラズ」論文を読んでみる 150年ほど前の明治時代の論文。 「書は美術ならず」!? 小山正太郎vs岡倉天心 本記事は③-前編です。①②は下のリンクよりどうぞ↓↓ 今回は小山正太郎氏「書ハ美術ナラス」の完結編の前編! ※読者の方々は、基本的には現代語訳の方を読めば良いと思いますが、これは筆者の意訳です。読みやすいように、句読点の追加、改行、()書きの追加、などを適宜しております。 間違いや異論等もあるかと思います。その場合はコメント欄にてそっとご指摘くださいませ。

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-前編

          書道作品、読める/読めない論争

          唐突ですが。 書道とは、文字周縁のたくさんの要素を使って 「現代一般の標準的な文字から遠ざかろうとする」行為と言えるのでは。(AIの記事にも書きました) 書道家は日々それに邁進している。 「読める」「読みやすい」文字はもはやいくらだってあるけれど、それとは逆?方向にああだこうだ試行錯誤して、文字を使って一紙面を彩ろうとしている人たち=書道家、です。 この話のYouTube版はこちら↓↓ 一般の人が「読める」書道作品づくりは、超絶縛りプレー 今言った通り、書道家は普段、

          書道作品、読める/読めない論争

          【記事末尾⇒写真多数】タケウチ、個展を終えて

          個展個展こてんこてん、騒ぎ立てて申し訳ありません。 筆者タケウチ、人生初個展の会期を無事に終えましたので、このレポートをもってして個展を閉幕とさせていただきたく。 個展作品についてのYouTube動画はこちら↓↓ すてきギャラリー 今回個展会場でお借りしたのは、東京は牛込神楽坂「Rom maai(ロムマーイ)」。知名度の高い神楽坂からは徒歩15分ほど、閑静な住宅街にあります。 ギャラリー探しも初めてだった筆者は、特に伝手を辿ることもなく一からネットで近所のギャラリーを

          【記事末尾⇒写真多数】タケウチ、個展を終えて

          板谷栄司with鯖大寺鯖次朗の(巨大)非公開個展に行ってきた!

          2024年4月よりお字書き道TALKSに参画している板谷栄司with鯖大寺鯖次朗さん(以降、鯖さん)の個展に行ってまいりました!@三鷹市芸術文化センター 3人で個展会場にてトークしてきたのでぜひご覧ください⤵︎⤵︎⤵︎(久々の動画形式) 板谷栄司with鯖大寺鯖次朗『Life is -でっかいご利益』 この記事では、鯖さん作品の魅力について語ってみようと思います。 とにかく大きい まずは、とにかくでかい!!ホントにでかい!!一歩会場に足を踏み入れて圧倒されます。 一作

          板谷栄司with鯖大寺鯖次朗の(巨大)非公開個展に行ってきた!

          エコ書道家の日常ー反故のゆくえー

          書道ってエコじゃないよね 日々、書道の練習をしたり、作品を作ったりするのが、書道家のシゴトなわけですが、何かを書くたびにいつも思うことがあります。 それは、エコでない・・・。 反故(ほご。書き損じなどで不要になった紙、または役に立たなくなった物事)を積み上げて、「あぁ今日もよく頑張った」などと自己満足に浸り、その積み上げの高さ分だけ前進できたような気持ちになるものです。 ちなみに、勿体ないから紙の隅々まで使って練習するといったことを、筆者はまずしません。 書道は白黒

          エコ書道家の日常ー反故のゆくえー

          東京・上野の森!石川九楊展に行ってきた!!

          現在東京上野の森美術館で行われている、石川九楊氏の大展覧会に行ってまいりましたので、今回はそのレポ! この話のYouTube版はこちら↓↓↓ 石川九楊という人 1945年 終戦の年に福井県今立町に生まれる。 木村蒼岳塾(5歳~)、杉本長雲(8歳~)に学び、中学で垣内楊石に師事。 1963年 弁護士を目指し、京都大学法学部入学。書道部にも入部。研究誌も刊行。 1978年 大学卒業後、10年余り会社員を経て、書道家となる 2000年 京都府文化功労賞 2002年 毎日出版文

          東京・上野の森!石川九楊展に行ってきた!!

          印の歴史。篆刻ってなに?【前編】

          2020年、行政改革担当大臣河野太郎氏が行政手続きのハンコを廃止を訴え、急速にデジタル化が進んでいきました。庶民の日常生活においても、ハンコの必要な場面はもはやほとんどない・・・と言っても良いのかもしれません。 しかし。 今なお日常的に印を大切に使っているのが書道家。一般的な書道作品にはなくてはならない存在です。 今日は書道の印「篆刻(てんこく)」について見ていこうと思います。 印の起源 -お守り、封緘- 印の起源はかなり古く、5000年前のメソポタミア文明で使われてい

          印の歴史。篆刻ってなに?【前編】

          【書道有名古典シリーズ⑤】狂った草書。~書道2.0その頃~

          書道有名古典シリーズ! ここまで挙げてきた有名書道古典シリーズ! 書道有名古典シリーズ⇒YouTube版はこちらから。 今回は、みんな大好き?狂った草書。「狂草」と呼ばれる自由奔放な書を書いた2人について取り上げます。 この話のYouTube版はこちら↓↓ 懐素(かいそ)・張旭(ちょうきょく) 懐素(かいそ)・張旭(ちょうきょく)。 書道をやっていない人からしたら誰、人の名前・・・?筆者のWindowsパソコンでも変換すらままなりません。 ですがこの2人、書道史上

          【書道有名古典シリーズ⑤】狂った草書。~書道2.0その頃~

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」②

          「書ハ美術ナラズ」論文を読んでみる 先日、150年前の小山正太郎氏(1857‐1916年)による「書ハ美術ナラズ」の論文を読み始めました。①はこちら↓↓ ①の論文の末尾は「未完」で締めくくられており、今回はその続きである②に着手していこうと思います。 ※読者の方々は、基本的には現代語訳の方を読めば良いと思いますが、これは筆者の意訳です。読みやすいように、句読点の追加、改行、()書きの追加、などを適宜しております。 間違いや異論等もあるかと思います。その場合はコメント欄に

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」②

          タケウチ、個展を開く!2024年7月29日(月)‐8月4日(日)@牛込神楽坂

          さて表題の通りこの度、タケウチ人生初の個展を開催する運びとなりました。(Web個展はあるのだけれども、リアル個展は初めて) 個展のタイトルは、「Standing on the Shoulder of Giants」。ご存じの方も多いかもしれませんが、これはOASISの4枚目のアルバムのタイトル。 YouTube版で作品の解説をしていますので、是非ご視聴ください^^ 「巨人の肩の上に立つ」 「Standing on the Shoulder of Giants」を日本語訳

          タケウチ、個展を開く!2024年7月29日(月)‐8月4日(日)@牛込神楽坂

          略字の世界~その3~活字の現代も略字は進化していた!

          略字の話 以前書いた略字のお話↓↓ この2つの略字の記事は、お字書き道TALKSのnoteの中でも人気!があります。記事を引用紹介してくださる方がいらしたり、X(旧Twitter)でもピックアップしてくれた方もいらしたり。 そのとき、 「略字はもう生まれないのかもしれない」 と筆者は予想していました。その理由は、略字は基本的に手書きにおいて「楽に書けること」を主目的としていて、手書き文字がほぼ廃れてきたから。タイプするフリックするのが普通である現代では、漢字変換は実に

          略字の世界~その3~活字の現代も略字は進化していた!