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書道ってなあに?これから書道を定義してみます。(1/2)

こんにちは。お字書き道TALKSです。 このnoteでは、字にまつわるあれこれ様々をざっくばらんに記録していきます。YouTube、Podcastもよろしくお願いいたします。 ※以下の記事はタナカが書いた元記事に、タケウチが加筆したものです。 今日のテーマは、「書道ってなあに?」 書道って何でしょう・・・?ねえ・・・? 一般的には、墨と筆で和紙に文字を書くこと、だと思います。 しかし、例えば鉛筆やマジックで書いたものは書道(書)作品ではない・・・?、鑑賞者には一見すると文

    • 【古文書を読む】本居宣長『古事記伝』

      古文書を読むシリーズ② 先日書いた「五榜の掲示」を読んでみた記事↓↓ 読者さんからコメントを頂き、「ぜひ『古事記伝』を!」とのことだったので、早速取り上げてみたいと思います。 古文書はなぜ読めない、読みにくいか ちょっとその前に。古文書を読むのというのは、とても難儀なもの。なぜ読めない、読みにくいかの要素をまとめておきたいと思います。 漢字の草書体(くずし方色々)が読めない 漢字の旧字体(異体字)が読めない 今は使われない合字などが読めない 昔の平仮名(くずし方色

      • まっすぐ書こう(おでん式)【美文字の極意③】

        ところで、筆者は”美文字”という言葉を発する際に、どうしても一抹の気恥ずかしさやうしろめたさのようなものを感じてしまうのですが、皆さんはどうでしょうか・・・? もちろん”きれいな字”は大好き、なんですが。 いつか、この”美文字”の呼び名の出どころや時期、ニュアンスなどをきっちり言語化してみたいと思っています。 で、今日は「美文字の極意」第三弾!『まっすぐ書こう!!』です。 この話のYoutube版はこちら↓↓ これまでの美文字系コンテンツ↓↓ まっすぐ書くのはとっ

        • 論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(2/3)

          「書ハ美術ナラズ」論争!小山正太郎VS岡倉天心書道に関する約150年前の論文を読み進めていますが、ようやく残り2回!この回は岡倉天心の第二回です。最初から読みたい方は、上のリンクよりアクセスをお願いいたします。 書き起こし(カタカナ→ひらがな、旧字体→新字体) ②東洋学芸雑誌12号296頁(1882[明治15]年9月) 以上陳述する所は小山氏が世間の諸説を駁撃したる中に其不適当なるを弁論せしものなるが今一歩を進め第二の論点に入らんとす則ち書は果して美術となすへき部分あるや

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        書道ってなあに?これから書道を定義してみます。(1/2)

          「接筆」を制す者は文字を制す!?【美文字の極意②】

          以前、美文字最大の極意!ということで起筆の話をしました↓↓ 今回の話は、起筆に続き、美文字の極意「接筆」!!です。 この話のYouTube版はこちら↓↓ 「接筆」って?? おそらく書道用語?の「接筆(せっぴつ)」。 例えば、「月」という文字を書くとき、 左から、 接筆はどこもぴったりくっついている 横画2本の右側が離れている 横画2本の左側が離れている 横画2本の両側が離れている+2画目の出だしも離れている 横画1本目は両側離れ、最終横画は左側離れの右側はやや突き出

          「接筆」を制す者は文字を制す!?【美文字の極意②】

          品!森!轟!同じ漢字を3つ合わせた漢字【品字様】(美文字のコツも!)

          同じ漢字3つでできた漢字を集めてみた【品字様】 「品」とか「森」とか「轟」とか。同じパーツを、下に2つ上に1つ積み上げたピラミッド構造になっている漢字。「品字様(ひんじよう)」と呼ぶようです。 今回はそんな漢字を集めてみました。 品(ヒン・しな) 一番最初に出てくるのは皆コレなのでは!「口」3つで「品」!「品字様」と呼ばれるくらいの代表格! 品川、品数、一品、絶品、九品仏・・・ 森(シン・もり) 「木」3つで「森」、2つで「林」。森さん元気かなあ。 森林、あつまれ

          品!森!轟!同じ漢字を3つ合わせた漢字【品字様】(美文字のコツも!)

          【古文書を読む】幕末・明治の文字『五箇条の御誓文』『五榜の掲示』

          【五箇条の御誓文】とは 「五箇条の御誓文」・・・なんだかちょっとカッコイイ響き。 (歴史に疎い筆者は「御成敗式目」「武家諸法度」「墾田永年私財法」など次々とかっこよさげなワードを連想しましたが、これらは全く時代もバラバラなもの) 今回取り上げたい「五箇条の御誓文」は明治元年(1868年)3月14日に出された明治政府の基本方針を示したもの。1867年が大政奉還なので、江戸幕府から明治政府へ交代したまさに新時代の幕開けの頃です。 5つの誓文の内容は、ざっくり言えば下記のような

          【古文書を読む】幕末・明治の文字『五箇条の御誓文』『五榜の掲示』

          わたしの好きなフリーフォント!

          フリーフォントの話! 7月末に開催したタケウチ個展の際に、自らデザインして新調した名刺↓↓ 書道家なんだから名刺も手書きの自筆で、と思いつつ、今回は見たことがない雰囲気の名刺に仕立てたく、こんな風に色々な書体のフォントで「竹内恵美子」を書いてデザインしてみました。名刺をお渡しする際に文字の話を膨らますことができるかなという意図もあります。 ちなみに、和紙っぽい用紙に印刷して、手触りも重視してみました。 最近お会いする方々にはお配りしておりますが、なかなか好評!ヤッタ!

          論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(1/3)

          「書ハ美術ナラズ」論争!小山正太郎VS岡倉天心さて、明治時代、150年前の論文を現代語訳して読み進めていたわけですが、ようやく前回小山正太郎氏の論が終わりました。 「書が美術である理由がひとつも無い!無い!無い!」と言い続けられ、書道家である筆者の胸はズタズタに傷つけられたわけですが(笑) ここから論駁!岡倉天心(覚三)!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」 書き起こし(カタカナ→ひらがな、旧字体→新字体)①東洋学芸雑誌11号261頁(1882[明治15]年8月) 我東洋学芸

          論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(1/3)

          つなごうプラレール文字!【ひらがな編】

          みんな大好き!プラレール! 今年のゴールデンウィーク頃に池袋・サンシャインシティにて行われた「プラレール博」! それはそれは大混雑の大熱狂(子どもたちが)の空間だったわけですが。 筆者はこのプラレールのパーツを組み合わせて作られた「65」の文字の味わいに何だかグッと来たもので・・・。 プラレールで【ひらがな全部】作ってみました。 使ったパーツ直線レール 1/2直線レール 1/4直線レール 曲線レール 複線外側曲線レール ターンアウトレール 8の字ポイントレ

          つなごうプラレール文字!【ひらがな編】

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-後編(小山編最終話)

          「書ハ美術ナラズ」論文を読んでみる 150年ほど前の明治時代の論文。 「書は美術ならず」!? 小山正太郎vs岡倉天心 本記事は③-後編です。小山論文、本記事で完結! ①②③-前編は下のリンクよりどうぞ↓↓

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-後編(小山編最終話)

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-前編

          「書ハ美術ナラズ」論文を読んでみる 150年ほど前の明治時代の論文。 「書は美術ならず」!? 小山正太郎vs岡倉天心 本記事は③-前編です。①②は下のリンクよりどうぞ↓↓ 今回は小山正太郎氏「書ハ美術ナラス」の完結編の前編! ※読者の方々は、基本的には現代語訳の方を読めば良いと思いますが、これは筆者の意訳です。読みやすいように、句読点の追加、改行、()書きの追加、などを適宜しております。 間違いや異論等もあるかと思います。その場合はコメント欄にてそっとご指摘くださいませ。

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-前編

          書道作品、読める/読めない論争

          唐突ですが。 書道とは、文字周縁のたくさんの要素を使って 「現代一般の標準的な文字から遠ざかろうとする」行為と言えるのでは。(AIの記事にも書きました) 書道家は日々それに邁進している。 「読める」「読みやすい」文字はもはやいくらだってあるけれど、それとは逆?方向にああだこうだ試行錯誤して、文字を使って一紙面を彩ろうとしている人たち=書道家、です。 この話のYouTube版はこちら↓↓ 一般の人が「読める」書道作品づくりは、超絶縛りプレー 今言った通り、書道家は普段、

          書道作品、読める/読めない論争

          【記事末尾⇒写真多数】タケウチ、個展を終えて

          個展個展こてんこてん、騒ぎ立てて申し訳ありません。 筆者タケウチ、人生初個展の会期を無事に終えましたので、このレポートをもってして個展を閉幕とさせていただきたく。 個展作品についてのYouTube動画はこちら↓↓ すてきギャラリー 今回個展会場でお借りしたのは、東京は牛込神楽坂「Rom maai(ロムマーイ)」。知名度の高い神楽坂からは徒歩15分ほど、閑静な住宅街にあります。 ギャラリー探しも初めてだった筆者は、特に伝手を辿ることもなく一からネットで近所のギャラリーを

          【記事末尾⇒写真多数】タケウチ、個展を終えて

          板谷栄司with鯖大寺鯖次朗の(巨大)非公開個展に行ってきた!

          2024年4月よりお字書き道TALKSに参画している板谷栄司with鯖大寺鯖次朗さん(以降、鯖さん)の個展に行ってまいりました!@三鷹市芸術文化センター 3人で個展会場にてトークしてきたのでぜひご覧ください⤵︎⤵︎⤵︎(久々の動画形式) 板谷栄司with鯖大寺鯖次朗『Life is -でっかいご利益』 この記事では、鯖さん作品の魅力について語ってみようと思います。 とにかく大きい まずは、とにかくでかい!!ホントにでかい!!一歩会場に足を踏み入れて圧倒されます。 一作

          板谷栄司with鯖大寺鯖次朗の(巨大)非公開個展に行ってきた!

          エコ書道家の日常ー反故のゆくえー

          書道ってエコじゃないよね 日々、書道の練習をしたり、作品を作ったりするのが、書道家のシゴトなわけですが、何かを書くたびにいつも思うことがあります。 それは、エコでない・・・。 反故(ほご。書き損じなどで不要になった紙、または役に立たなくなった物事)を積み上げて、「あぁ今日もよく頑張った」などと自己満足に浸り、その積み上げの高さ分だけ前進できたような気持ちになるものです。 ちなみに、勿体ないから紙の隅々まで使って練習するといったことを、筆者はまずしません。 書道は白黒

          エコ書道家の日常ー反故のゆくえー