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板谷栄司with鯖大寺鯖次朗の(巨大)非公開個展に行ってきた!

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左:書道家タケウチ 右上:書道家板谷栄司with鯖大寺鯖次朗 右下:ジャズギタリストタナカ

2024年4月よりお字書き道TALKSに参画している板谷栄司with鯖大寺鯖次朗さん(以降、鯖さん)の個展に行ってまいりました!@三鷹市芸術文化センター

3人で個展会場にてトークしてきたのでぜひご覧ください⤵︎⤵︎⤵︎(久々の動画形式)

板谷栄司with鯖大寺鯖次朗『Life is -でっかいご利益』
この記事では、鯖さん作品の魅力について語ってみようと思います。



とにかく大きい


まずは、とにかくでかい!!ホントにでかい!!一歩会場に足を踏み入れて圧倒されます。

一作品が2m×3mなんてものはザラ。連作ヨコ15mなんものも!(石川九楊氏の最大の横幅は80m以上だったのでそれもまた度肝を抜かれる)

大きいことだけが良いことではない、と思う反面、大きいのは正義だ!と言いたくなるほど圧巻です。

会場も鯖さん作品の大きさに耐えうる天井高と広さを兼ね備えています。幼稚園児なら余裕で運動会できるくらいの広さ感。

写真左奥、鯖さんご本人


墨色、墨の質感に入り込める


大きな作品はそれだけで作品に飲み込まれそうですが、細部に目をやると、墨の独特な濃淡、グラデーション、艶、ザラつきなどがとてもよく分かります。

鯖さんの書に対する考え方や作品づくりへのこだわりが確と感じられます。書をやる人なら、ここで筆が止まっているとか、速度がゆっくりになったとか、そんな筆遣いや息遣いも堪能できるでしょう。

鯖さんの書の墨の色(基本は青墨を使っているそう)はなんだか宇宙の図鑑を見ているような不思議さや奥深さがあり、うっとりと吸い込まれそう。

会場のライティングも緻密に工夫されているのだとか。

写真でも濃淡はよく分かるかと思います


言葉に宿るストーリー性とコラボレーション


贅沢にも鯖さんご本人に作品を事細かに説明していただきました。鯖さんが作品づくりの過程で最も苦労するのは、言葉選び、なのだそう。

多くの書道家が、中国の漢詩や和歌などを書くことが多い中、鯖さんは「自分の言葉」であることに重きを置いています。動画の中では「記憶旅行」とおっしゃっていますが、自分の人生を振り返って大切なシーンや言葉を切り取って書いているとのこと。

何十年という人生の記憶旅行によって、言うなれば何気ない言葉が深く根ざしていることに気付いていったそうです。

「ありがとう」(左)「おかわり」(右)

ただ、ひとつだけの言葉、例えば「ありがとう」では少々物足りない。そこで鯖さんはその言葉とともにあった他の大切な言葉と対にして作品にしています。上の作品は、「ありがとう」と「おかわり」。

鯖さんは元フジテレビの音楽番組プロデューサー。『僕らの音楽』などでアーティストを共演、つまりコラボレーションをさせることを考え出した第一人者です。30年間のテレビプロデューサーを経て、今度は書道において言葉のコラボレーションをさせることを表現の根幹としています。


2024年は非公開、でも2025年は公開個展


実はこの個展、もう会期終了してしまっているどころか、非公開で行われていました。鯖さん曰く、実験的な個展とのこと。

でもでも!!2025年には晴れて公開個展を行うそうで、日程場所など決まったら、お字書き道TALKSでも告知させていただきます。

作品はぜひ生で!体感していただきたい!ぜひ会場にお越しいただきたい!

来る公開個展まで期待に胸を膨らませて待ちましょう^^



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※毎週火曜19時更新


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