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エコ書道家の日常ー反故のゆくえー

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左:書道家タケウチ 右上:書道家板谷栄司with鯖大寺鯖次朗 右下:ジャズギタリストタナカ

書道ってエコじゃないよね


日々、書道の練習をしたり、作品を作ったりするのが、書道家のシゴトなわけですが、何かを書くたびにいつも思うことがあります。

それは、エコでない・・・。

AIに「エコな女性のイメージを描いてください」をお願いして出てきた絵

反故(ほご。書き損じなどで不要になった紙、または役に立たなくなった物事)を積み上げて、「あぁ今日もよく頑張った」などと自己満足に浸り、その積み上げの高さ分だけ前進できたような気持ちになるものです。

ちなみに、勿体ないから紙の隅々まで使って練習するといったことを、筆者はまずしません。

書道は白黒の空間芸術。間を取ることも一つの大切な訓練と考えているため、一文字だけ、一画だけの練習はあまり意味がないと思っています。(場合によってはすることもありますが)

なので、まだ紙として使える部分が沢山残った状態の反故を、毎日大量に出してしまうことになるのです。


捨てるときは丸めない


ちなみに、大量の書道用紙の反故を捨てる場合、丸めてはいけません。明治昭和の小説家が文机に向かって、頭を掻きむしりながら反故を丸めてとっ散らかす、あのイメージで紙を捨てるとゴミ箱はすぐにいっぱいになってしまいます。

紙が大量にある場合は、積み重ねたそのまま、ないしは2,3回追って捨てます。書道用紙はたいていふんわりと薄いものなので、折って捨てると大量と思える反故もゴミとして大した量にはなりません。

筆者が通っていた書道の学校では、「紙は丸めないでください」とゴミ箱の前に書いてあったなあ。

反故を再利用できないものか


長年、反故はゴミ箱直行で捨ててきましたが、ずっと頭の片隅には何か再利用できないかと思ってきました。

白い部分を切り取ってメモ帳などにしてみるものの、大きめの書道用紙の反故からメモ用紙程度の小さな紙などどれだけでも取れます。実際、メモをあまりすることもないので毛頭使い切れません。


油吸い、水吸いとして


現状、筆者が行きついた反故の有効再利用法は、油吸い。

唐揚げのお皿に反故を一枚折って敷き、さすがに直に唐揚げを乗せるのは憚られるので、その上にキッチンペーパーを一枚。それまではキッチンペーパー二枚使っていたので50%資源削減。

画像上部、黒く見えているのが墨で書いた文字

もちろん、揚げ物に使った調理器具に余った油を吸っても良し。ただ、油が多い場合は古布などのほうが便利ではあります。

5,6枚重ねて使う

また家ではキッチンマット代わりにも使っています。我が家のキッチンは三方囲まれているのでインテリアの景観を壊すこともありません。どうせ捨てるものなので惜しげなく交換できます。

油が飛ぶとシミになる

また我が家のキッチンは狭いので水切りカゴは小さなもの。水受けもありません。そのまま濡れた食器を置くとびしゃびしゃになってしまうのを防ぐことができます。

これはどうなの?と筆者も思っている

その他、魚介を捌くときのごみ受けに使うなど、基本的に新聞紙替わりに使うことができます。


墨は滲みかえってこない


文字を墨汁で書いたものを濡らしたり、油が染みると、墨が滲んで色移りしてしまうのでは!?と思った方もいるかもしれません。

不思議なことに、墨汁で書いた紙は、乾ききっていればその色が出てくることも、文字が滲んでよれてしまうこともありません。(作品を表具する際には紙を一度濡らしたりする工程があります。)

このことは、墨で書かれた歴史的な書物が1000年、2000年も残っている理由でもありましょう。墨と紙のタッグはかなり保存性があるものなのです。


実際には、こうして日常的に使っても反故は使い切れません。反故の再利用法、アイディアをお持ちの方は是非コメントしてください!

以上、ためになる教養!知って得するお役立ち情報!書道家あるある!でもないお話でした。



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