数字いろいろ!現在も使われている世界各国の数字【ローマ・ギリシャ・アラビア・インド編】(数字Ⅰ)
数字、と言えば「123456789」のアラビア数字(日本では算用数字と呼ぶこともある)がすぐに思い浮かびます。
日本の数字は「一二三四五六七八九」の漢数字もありますね。
ほとんど世界共通で用いられているのはアラビア数字ですが、日本の漢数字のように世界各国ではさまざまな数字の書き方があります。
今回は、世界各国独自の数字(1~10まで)を見ていきます。
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イタリア《ローマ数字》
まずは、日本でもなじみ深い「ローマ数字」。時計やゲームのナンバリングでも見かけます(『ファイナルファンタジーXIV』(14)など)。
混同しがちな「Ⅳ」「Ⅵ」ですが、(ⅤやⅩを基準として)「左にあるものを引く」「右にあるものを足す」というルールがあります。つまり、
Ⅳ → Ⅴ-Ⅰ → 4
Ⅵ → Ⅴ+Ⅰ → 6
6~9もその仕組みを適用すると分かりますね。
ちなみに、50=L、100=C、500=D、1000=M。
20 → X+X → XX
90 → C-X → XC
150 → C+L → CL
2023 → MM+XX+III →MMXXIII
ギリシャ《ギリシャ数字》
数学などで出くわすギリシャ文字。ギリシャではかつて2つの数字体系を使用していました(アッティカ式とイオニア(アルファベット)式)がイオニア式が主に使われるようになりました。
また、読み方を記載しておきましたがコロナ禍において聞いたことがあるものがいくつかあるかと思います。あれは、コロナの変異に伴ってギリシャ文字の順番で名前が付けられているのです。
このように、ギリシャ数字は、文字と同じアルファベットを用いるため、数字を表すときには後ろに「’(アポストロフィー)」が付きます。
アラブ諸国《インド数字(ヒンディー数字)》
「アラビア数字」というのだから、アラビア語圏こそ「アラビア数字」ではないのか!!と言いたいところですが、アラビア数字はそもそもインド生まれ。ヨーロッパに伝わったとき、どうやらその際アラブ人から教わったらしく、「アラビア数字」と名付けられたのだとか。
現在こそアラビア語圏でも「アラビア数字(0123456789)」を使いますが、当のアラブ諸国ではまた独自の”アラビア数字”を使って、さらにややこしいことにこれを通常「インド数字」あるいは「ヒンディー数字」と呼ぶのです。(後述しますが、インドでは使われていない)
ちなみに、アラビア語は基本的に右から左に読みますが、数字は左から読むのだそうです。(いろいろややこしい)
インド《デーヴァナーガリー数字》
「アラビア数字」はインドが起源、アラビア語圏では「インド数字」(あるいは「ヒンディー数字」)を使用、そして、インドでは「デーヴァナーガリー数字」を使用しています。
※これらどの地域でもいわゆる「アラビア数字(0123456789)」は使われています。
見慣れない文字の数字を見ているだけでも混乱しますが、もはや混乱の極み。先ほど「アラビア数字」発祥の地はインドであると述べましたが、そのインドではまた別の数字を使っているのです。
インドには、ヒンディー語に使われるデーヴァナーガリーという文字があり、その数字もインドでは広く使われているようです。10以降の数字の表記方法は十進法の「アラビア数字」と同じです。(例:1234=१२३४)
またさらにややこしいことを言えば、インドではこのデーヴァナーガリー数字以外にも数字の別表記があります。これは0~100までほぼ規則性がなく丸暗記するしかないのだとか。
ややこしすぎる数字の話。でもせっかくなので、次回東南アジア編をやって、取り上げた数字を全部並べてみようかな・・!
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