タケウチ、「アート書道」のコンペに出品してみた~中目黒へ行こう~
150年前の論争「書ハ美術ナラズ論争」
昨今盛り上がりを見せる「アート書道」
そもそも書道は芸術ではないの・・・?違うの・・??
時は明治時代。1882年(明治15年)。
小山正太郎(洋画家/24歳)VS 岡倉天心(思想家/19歳)
「書ハ美術ナラズ論争」
なんてものがありました。これは、小山氏が『東洋学藝雑誌』に「書ハ美術ナラズ」と題する論文を発表し、岡倉氏がそれに論駁したというもの。
この論争は「決着付かず」というのが大方の見方のようですが、2024年現在書道家として活動するタケウチ当人的には、未だに「書道は美術なのか」と方々で疑われている気がしてなりません(笑)
美大に書道学科が存在しない(書道学科は教育大学にある)という面からしても、何か美術の世界からの排他感をやや感じたり・・・もちろん、明治時代当時、せっかく盛り上がった「書ハ美術ナラズ論争」の火を早々に絶やしてしまって、書壇に閉じこもってしまった書道界の責任もあるようにも思います。
アート書道の潮流
わざわざ「アート書道」と言わなければならないのは、前述の背景がある故。書道をやっている身からすれば、もちろん書道を美術界に入れてもらいたい・・・!
書道をアートに。
書道を美術マーケットに。
そんな動きが、ひとりの書道家であり、現代アーティストである山本尚志氏を中心に10年ほど前から行われています。1954年に発足した具体美術協会のような活動です。
アート書道って??
「アート書道」は、明確なカテゴライズはされていないと思いますが、ひと言でいえば「従来の書道作品ではないもの」。
従来の書道は下のような作品を指す、という感じでしょうか。
実際にアート書道の展覧会を見ると、電気を使った作品があったり、漫画のような作品があったり、映像作品があったり、「書道って一体何なんだ!?」と、概念ごと覆すような、工夫され、挑戦的な作品が多数見受けられます。
タケウチ、アート書道のコンペに出品してみた!!
で、今回筆者・書道家タケウチは、とあるアート書道コンペに出品してみました。
出品作これ、タイトル『無題』↓↓↓
先の小山正太郎の「書ハ美術ナラズ」は、「書は文学じゃん。書に感動しているというよりは書かれる内容に感動しているんでしょ?」というような趣旨のもの。
私は小山氏への150年後のアンサーとして、この作品を書きました。
書は文学ではない。
書は書である。
まったく意味のないひらがなの羅列を書いて書作品としました。書道から、一切の意味性を取り除きたい、そんな思いで書きました。
意味性を排除した!とか言って、作品としてイケてなければ元も子もありません。
でもこの作品、なんと、とある画廊のオーナーに購入いただけることになりました・・!(快挙!感無量。)
そしてそしてなんとなんと!!コンペでも優秀賞に選ばれたのです!!
グループ展は本日5月21日(火)から一週間!
このコンペは、
一次審査(1点のみ展示)出品者60名
→優秀賞10名を選出、グループ展を開催(3点展示)
→優秀賞10名の中から大賞1名を選出
→個展を開催(点数自由)!!
というプラン。タケウチは60分の10に選ばれたというわけです。
グループ展の作品3点は、一次審査とは変えて、全て新作を発表しています。
グループ展は、2024年5月21日(火)~28日(火)で開催中!
MDP GALLERY NAKAMEGURO(11時~19時)月曜休廊
今の時期、川沿いの中目黒はとっても気持ちが良い!オシャレな食べ物屋さん服屋さん雑貨屋さんも軒を連ねる!
ぜひ、お近くの方は(そうでない方も)、ちらりとギャラリーを覗きに来てください。
私は書道愛好家として、書道を広く皆さんに知ってもらえたらと思い「お字書き道TALKS」をやっています。こんなのも書道??えー!!マジで!!?そんな感想でも何でも嬉しいです。ぜひ、足を運んでみてください^^!
そして、大賞の受賞発表は22日(水)夜・・・・
選ばれたら個展・・・・フォー―――――――‼‼‼
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