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【開催レポート】太宰治で己書 2022年10月2日(日)

小説の一節を筆文字アート作品に仕立てるワークショップ。
第1回「太宰治で己書」が開催されました。

水野ゼミ(松)さんが編集したリーフレット

参加者には、太宰治の名言を集めたリーフレットが配布されます。ここに記載された名言を、筆文字アートに仕立てます。

リーフレットを開くと、太宰治の名言が記載されています。

講師は、己書(おのれしょ)孝月道場師範の金森孝子先生(たかぽん先生)。
己書は、書き方や書き順といったルールにとらわれず、自分の世界観を自由に表現する書です。
今回のワークショップは、道具も全てたかぽん先生がご用意くださり、何の準備もなく参加できました。

ご参加の皆様をお迎えする準備が完了。

「描く書、読める絵」とも言われる己書。
まず用意された葉書サイズの用紙に、水彩絵の具で、書の背景となる絵や彩色をします。
「自由に描く」と言われても、初心者は何を描けば良いのか、分からないですよね。そうゆう方のために、たかぽん先生がお手本をいくつか用意してくださるので、安心です。
私には絵を描くのは難しいので、彩色だけにしました。

お子さんも楽しめます。

次に、書の練習をします。
水野ゼミ(松)さん制作の「太宰治の名言二十三選」から、各自の好きなことばを選び、まずは自己流で書いてみます。それを見て、たかぽん先生が修正点を助言してくださります。
たかぽん先生は教え方が上手いです。「ここは太く強調しては?」とか「この字は細長くしましょう」と具体的に的確なアドバイスをいただき、お手本も見せていただけます。

背景の絵や彩色が完成してから、字の練習をします。

絵や彩色の絵の具が乾いてから、字を書いて完成です。
何の予備知識や技術がなくても、60分間で作品1枚が完成します。

それぞれに趣きのある作品が揃いました。

当日始まるまで、実は気が重かったのです。
子どもの頃に、書道教室でも絵画教室でも上手く書けずに、書も絵も苦手意識を抱えていたのです。
しかし今回の己書ワークショップでは、自分で納得のいく作品が仕上がりました。
上手、下手ではなく、自分だけの書を創る、という己書だから楽しめたのだと思います。

左が私の作品です。文画師の曽我篤先生の作品と共に。

太宰治で己書
2022年10月2日(日) 15時~16時
水野ゼミの本屋

文責:水野五郎

以上

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