なぜ新紙幣を発行するのか?
今日は「新紙幣の意図」についてお話ししたいと思います。
最近、1万円札、5000円札、1000円札が新紙幣に変わりましたが、そもそもなぜ変える必要があるのか。というお話です。
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先に結論を言うと、重要なことは「技術の維持と検証」のようです。
僕自身もなぜ新紙幣に変える必要があるのかと思っていました。
商売をする事業者にとっては、新しい機械の導入に数100万円かかったりしちゃいます。
例えば、セブンイレブンの場合、新紙幣に対応したレジを導入するのに約100万円かかるようです。ATMやレジも同様です。
それが、
全国に2万件以上の店舗があることを考えると、コストは非常に高いと思います。
さらに、
キャッシュレス決済が進んでいる中で、事業者にとっては手数料の負担があります。例えば、PayPayの場合、LINEYahooさんに数パーセントの手数料を取られます。
楽天ペイでも同様に手数料がかかります。クレジットカードも同じで、店舗側が手数料を負担するため、小規模な店舗は導入したがらないのも理解できます。
QRコードなどのキャッシュレス決済に対応しなくても、新紙幣の対応は避けられません。
現金を扱う以上、これは避けて通れない問題です。
よくある批判として、「中小企業への圧迫」や「装置メーカーへの利益誘導」といった政府批判があります。
しかし、
今回知ったことでは全く異なる理由があると知りました。
それが技術の維持と継承です。
日本では約20年ごとに紙幣を新しくしています。
これは世代交代の技術者のタイミングに合わせて行われているようです。
前の世代がリタイアする前に技術を次の世代に伝えるために必要だとも言います。
このような新紙幣の発行はどの国でも行われています。例えばEUでも、新紙幣の更新は技術者の継承と維持のために行われてたりする。
現在の技術者が継承せずに退職すると、技術が失われてしまいます。
すると再び同じ技術を使いたい場合、ゼロからのスタートになってしまう可能性があります。
日本の国民が損をしてしまうでしょう。
例えば、土でお皿を作る技術がなければ、石を削ってお皿を作ることになり、マイナスからのスタートになってしまう可能性もあります。
そんな無駄な作業を避けるためにも、新紙幣の発行は必要なのです。
というわけで
新紙幣の発行には技術の維持と継承だけでなく、偽造対策や機械装置メーカーのビジネスなど、複数の理由があると思います。
最後に、
新紙幣の発行の際には詐欺被害が出ることがあります。
例えばどんな風に電話が来るのかと言うと、「旧紙幣が使えなくなるので、新紙幣に交換しますよ」といった詐欺です。
これは注意しましょう!
それではまた!
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