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喫茶店で一歩前進

コーヒーが好きなんです。
夏の暑い日にはアイスコーヒーで喉を潤す瞬間は最高だなと思います。
始まりは中学生くらいの時にカッコつけで缶コーヒーを飲み始めて、そこからファミレスなどの飲食店でもコーヒーを頼むようになり喫茶店へコーヒーを飲みに行くようになった。
コーヒーは好きだけど家の中にコーヒーメーカー等の道具は一切ない。家でいつでもコーヒーが飲める環境を作ってしまうと平気で1日に10杯以上のコーヒーを飲みかねないのでコーヒーで身体を壊す可能性がある。
それに僕はコーヒーが飲める場所、喫茶店やカフェが好きなのだ。

家にいると何もしていない時間が増えてしまう。
タリーズやスターバックなどのカフェチェーン店に行って本を読んだり考え事をしに行ったりする。
家でも一人のくせに一人になりたくてカフェチェーン店に行く。

では僕が喫茶店に行く時はどんな時か
一つ目の目的は美味しいコーヒーを飲みに行く時だ。もちろんタリーズ等ののコーヒーも美味しい。
週2~3の程度でタリーズに行くくらいタリーズが好きだ。
しかし喫茶店のコーヒーは店の構造にもよるがコーヒーが出来上がるまでの過程を見れるのが良い。
時間をかけてコーヒーを淹れてくれるまでの間も僕はコーヒーを楽しむ時間のうちの一つだと思っている。
早くコーヒー飲ませんかい!と思う人もいるかもしれないけど僕はコーヒーを作るところを見ながら出来上がりが近づくにつれて強くなっていく香りが好きでコーヒーを口にするまで楽しみが増えてくる。

僕はウインナー、餃子、カレー、ハンバーグ、ナポリタンが好きな食べ物の上位を占めるおこちゃま舌の持ち主だ。
この豆から作られたコーヒーはどんな味なの?と聞かれたら分からない。
だけど口すればコーヒーの苦味、酸味、マイルドさや軽さ重さは分かる。

本当はコーヒーを出してくれる時に説明してくれるのでおこちゃま舌の僕でもちゃんと味が分かるようにしてくれているのでありがたい。
そして本格的な美味しいコーヒーを飲むことが出来る。
大体の喫茶店はカウンターに瓶詰にされたコーヒー豆が置かれているので、そのコーヒー豆を見ながらコーヒーを飲むと「あぁ、喫茶店でコーヒーを飲んでる俺、いいなぁ…」と自惚れることができる。
僕は基本的に一人でしか喫茶店に行かないので(本当は一緒に行く相手がいないだけ)いくら自惚れが顔に出ていても気にしない。
だけどもしかしたら店員さんや、他のお客さんからはこいつ自惚れているなと思われているかもしれない。
そんなことを気にせずにゆったりと美味しいコーヒーを飲むことが出来る時間と環境は最高だ。

二つ目の目的はコミュニケーションを取るためである。
僕は一人で喫茶店に行くが一人でどうやってコミュニケーションを取るのかというと店員さんと会話をすることだ。
これは喫茶店だからできること。カウンターでコーヒーを飲みながら店員さんと会話をしてコーヒーについて語り合う。

そんなことが出来ればいいなぁと思っている。

僕は喫茶店でコミュニケーションが取れていない。
人見知りな性格なので自分から「いやぁ、このコーヒー美味しいっすね」みたい話しかけることが出来ないのである。
僕は常に話しかけられるのを待っている。頼んだコーヒーをできるだけゆっくり飲みながら話しかけてくれないかなと待つ。
本当はこんな調子じゃダメなのは分かっているが29年間も人見知りが直っていないと症状は酷くなる一方。
一人で飲み屋でお酒を飲む時も同じ状態になりただ一人で酔っぱらっていくだけである。
だけど他のお客さんは店員さんと仲良く喋っている。羨ましい。
そんな僕に店員さんがお冷を継ぐついでに話しかけてくれた。

今日も暑いですね。

あっ、ハイ、外は暑いですね。

会話レベルというより僕の返答レベルが低い。
しかしこんな返答でも会話が出来た。
僕は喫茶店で一歩前進した。

これからも自惚れた顔でコーヒーを飲みながらもっと会話が出来るように喫茶店に通っていきたい。

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