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"ゆたかな世界を、実装するための「テクノプレナーシップ」とは" OICX nights #4 開催レポート

大学発学生ベンチャーで100億の時価総額を生み出した伝説のスタートアップ拠点OICXとそのOB達は、次なるステージ「東海発グローバルベンチャー」へ挑戦を続けています。これを応援するために、世界を舞台に活躍する著名な起業家・投資家・経営者・科学者をお招きして、OICXメンバーと交流を行う、OICX nights を開催しています。

1月19日に開催された第4回では、「テクノプレナー」という言葉を作り、一般社団法人ディープラーニング協会(JDLA)理事なども務める、株式会社ABEJA 代表取締役CEO 岡田 陽介さんにご登壇いただきました。

オープンで物腰の良い話し方により、すぐに会場内は和やかな雰囲気に。そして、岡田さんの事業紹介からセッションが始まりました。

引用:https://www.abejainc.com/technopreneurship 

「テクノロジー」は進化していく一方でなかなか社会実装されにくいという現状があります。そこで、どのように実装させていくかという「リベラルアーツ」的な視点が必要になります。ただその2つだけだとビジネスになりません。「アントレプレナーシップ」が両者を結びつけることで、テクノロジーとそれを使ったあるべき社会、その上でどのように経済を循環していくかという視点を獲得することができます。これを「テクノプレナーシップ」と名付け、行動精神に掲げています。

先駆企業として日本のDX・AI業界を牽引してきた岡田さんに「DX」や「起業のノウハウ」など様々な質問をさせていただきました。

DXの本質

AIを活用したDXは運用しながら改善しないと精度が落ちてくる。そのため、transformすることも重要だけど、運用・改善までやっていくことがDXの本質。そこがDXの工程の中(設計・開発・構築・運用・改善)でも特に難しい。

DXの重要性が叫ばれ、取り組む企業は増加傾向を見せている中、導入するだけではなく、その後の運用や改善が難しくかつ重要である。DXの最前線で業界を牽引する岡田さんの言葉に、参加者からは感嘆の声があがりました。


起業のノウハウ
についても教えていただきました。

私は起業するにあたって、失敗するといわれる轍をほぼすべて踏んできたんじゃないかと思っていて(笑)。 失敗すると強烈に頭に残るので、それが糧になり会社として次のフェーズに行くことができますね。失敗は先にするか・あとでするかの違いなので、若いときにしておいた方が、傷は浅くてすむと思うので、おすすめします。


株式会社ABEJAのビジョンはゆたかな世界を作るとあります。岡田さんの考えるゆたかな世界とは・・・

全プロセスの7割を作るだけであと3割を人が作るという構造になるととても楽でいいですよね。ABEJAは、「テクノロジーの力で産業構造を変革する」をミッションにしています。例えば、現在のBtoBの課題として、サプライチェーン・バリューチェーンが分断化されていることがあります。分断の間に人が介在することで時間がかかり、オートメーションにおけるボトルネックとなっています。この課題を一つとっても、例えば、トランジションプランとして順序立てて行っていくことで、日本におけるGDPは上がっていくと思います。


Q&Aセッションでは組織づくりの秘訣や失敗談など、岡田さんの温かい人間味をフルに感じられ、観客の皆さんも笑顔になる場面が多く見受けられました。なんとトークセッション終了後の交流会でも岡田さんを取り巻く大きな円が! もちろん交流会でも岡田さんの周りには笑顔ができ、とてもムードがよく進められました。

岡田さん、ご登壇ありがとうございました!


3月19日(火)開催!第5回OICX nightsもお見逃しなく!

3月29日(火)夜に開催される第5回目のイベントでは、株式会社リバネス代表取締役グループCEO丸幸宏氏をゲストにお招きいたします。

ご興味ある方はぜひお申し込みください!
イベント詳細ページ


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