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「隅田川水神の森真崎」–主題を引き立たせる花の意図には迫れなかった、、。–『名所江戸百景』

今日はバイトでした。
ジムの入会を2件受けて、喉がカラカラです。

風呂の前に水をいっぱい飲んで回復したいと思います。
最近はお客様の前でも緊張しすぎることなくお話しできるようになりました。
悩みが多い中で、できるようになることがあるとその嬉しい気持ちは倍増ですね。

そんな喉からからDAYも広重。今回は『名所江戸百景』「隅田川水神の森真崎」です。

◼️ファーストインプレッション

昨日見たやつ!ではないけど水神の森も真崎も触れましたね。

向こうの山がコブ二つなので筑波山。
手前には鳥居が立っていて、そこは水神の森にある水神社のもの。
森っぽく木々が立っているのでそんなところでしょう。
対岸は真崎神社。昨日はもっと引いたところから描いていたのでしょう。
筑波山に迫っていますね。

隅田川には昨日に引き続き筏と帆を立てた船が漂っています。
隅田川はいろんな船、及び職業の広々が行き交う要路だったことが再度わかります。

今回は昨日に比べて開けた景色を描いた真崎ですが、やはり徹して花を咲かせたい広重。
花が主役を囲うように飾られていると絵画が一瞬にして華やかになりますね。
この真崎周辺を春、特に梅や桜を共に描こうと思う広重に迫って見たいと思います。

◼️真崎と春

やはり地名や描いた場所は昨日見たので、真崎・水神の森と春を重ねたい意図を検証するべきでしょう。

https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hiroshige161/

隅田川の東岸の堤は、品川の御殿山や王子の飛鳥山と並ぶ桜の名所となっていました。全体に柔らかな色合いで、奥には筑波山も見えます。手前には里桜が美しく咲き乱れ、春爛漫の景色です。

隅田川の東岸の堤に品川の御殿山、王子の飛鳥山が桜の名所だったことからよく描かれているみたい。

と言いましたが、品川の御殿山は赤ピンのところ。
北にある東武博物館あたりが真崎・水神の森ですので、さすがに江戸時代でもにられない。

赤ピンが飛鳥山。ンンンン、、隅田川沿いと言われればそうですが、東武博物館周辺と言われたら違いますね、、、。


http://www.mnagano.net/edo100/data/simage035.html

手前には八代将軍吉宗が寺島村境から木母寺まで堤上に植樹を命じた桜や、その後補植 を繰り返した若木が成長して開いた桜花である。

なるほど!吉宗の作った桜ストリート。

それについて記載がある記事を発見しました。

有料だったーーー。
うわー全文読みたかったなあああ。

とりあえず木母寺のあたりを見て見ましょう。

赤ピンが木母寺です。
で、その真下に月光山正福寺とある所のあたりに水神社があります。
まさにこのあたりでしょう。
隅田川沿いに吉宗は桜や梅を植えて、春爛漫を感じられる光景を作り出しました。
きっと広重が描く真崎・水神の森エリアはその恩恵に高揚する描き方をしてるのでしょう。


その春の様子が描かれたのがこちら。

『江戸名所図会』「隅田川堤春景」です。
堤に、溢れんばかりの人々がいます。女子たちが集団で花見をしているのでしょうか。
男性も数人見られますし、この近辺の人々なら誰でもこの景色を観にくるのが春の鉄板だったのでしょうね。
この絵はモノクロというか、墨摺絵で描かれているこの絵でも花の軽やかな淡い桃色の色味と水色の川のせせらぎを想像できますね。

こちらが『江戸名所図会』「木母寺・梅若塚・水神宮・若宮八幡」です。

一番左下にある木々の集まりに水神と書かれていますが、そこが水神社。
絵の下辺に隅田川が流れているのでしょうから、その沿いに木々が植えられていますが、梅や桜かな?

検証の仕方が難しい。

なんでこんなに広重が桜や梅と一緒に真崎・水神の森を描きたかったのは、ここが花見の名所だった。
だけではない気がします。
描き方というか、花の配し方・花の大きさ・主役を引き立てる描き方をしたのは何かしらの意図があるだろうと思います。

もっと当時の文献にあたるべきですね。
卒論のテーマにしようかな笑。

不完全燃焼!

今日はここまで!
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