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「千駄木団子坂花屋敷」−桜は上から眺めても下で見上げても、良い!−『名所江戸百景』

昨日は頭痛がひどくて寝込んでいたので書きませんでした。
今日はまだ痛いけど書けるので頑張ろうと半目で頑張っています。

今日は今世界で起こっていることをTwitterで情報収集していました。
そうしているうちに自分が無知であることを痛感したのでとりあえず、今の世界で起こっているロシア・ウクライナ問題について書かれた新書を買おうと本屋に行きましたがまだ一つも売っていませんでした。

今度見つけたら買って読んでおこうと思います。
何も知らないでいることは同じ世界に生きる人として恥ずかしい気がしてきました。
自分の意見を持てるように勉強しようと焦燥感に煽られているような気分です。

そんな不穏な今日も広重。
今回は『名所江戸百景』の「千駄木団子坂花屋敷」です。

◼️ファーストインプレッション



花屋敷がこの桜の咲き誇っている場所でしょう。
その奥に霞がかかっていますがその中から覗く階段をたどると渡り廊下のあるお店がきっと花見スポットでしょう。

◼️花屋敷

花屋敷自体が今に名残っているものはないそうです。
しかし団子坂というキャッチーな坂は今も健在で千駄木駅の西側にまっすぐ伸びています。

こちらにこの花屋敷についての記載がありました。

この紫泉亭、嘉永5年(1852)に植木屋宇平次が開いたもので、「二月十九日、千駄木七面坂下紫泉亭(植木屋宇平次といへる旧家なり)梅園を開く。また四時の花を栽へ、盆種の草木を育て、崖のほとりに茶亭を設け眺望よし。諸人遊観の所となりて、日毎に群集するもの多し」という武江年表の記事から判断すると、開園当初より人気が沸騰したらしい。

植木屋宇平次という人物が開き、開演してからすぐに人気が出た施設であったようです。

やはりこの施設は花見に最適な場所であったようです。

開園のわずか数ヶ月後、嘉永5年(1852)夏月新刻の近吾堂板江戸切絵図が「四季花屋敷紫泉亭眺望好し」と書き入れを行っていることからもその評判が知れるというものである。

特に最上階の3階はよく見られたのではないでしょうか。


桜が咲き乱れている場所にはベンチのようなところに座ってお茶をしたり子供を連れて歩き回っている人々がいます。
このベンチのようなものは掛け茶屋と言って藁などを組み立てて小屋のようにして、簡易的な茶屋を営んでいるもののこと。

しっかりした店を構えるとワンシーズンだけの店を取り壊したり建て直したりするのが勿体無いので、簡易的なものにしたのでしょう。


桜の木の下に歩いている人々をよく見てみるとそれぞれにストーリーがあって面白い。
一人で座っている人の中でも桜を見ているような人もいれば、お茶を嗜んでいるような人もいる。
女子同士で隣に座ってお話に興じていたり、子どもと一緒に同じ方向を指差して浜歩きを楽しんでいたり、三世代でお出かけしている様子が見られます。

とても賑やかな場所として栄えていたのだとわかりますね。

今日は短いですが花屋敷について、そしてその賑やかさを見ていきました。

視界がぐわんぐわんするので早く寝ます。
今日はここまで!

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