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カテゴリーとタグ

情報を整理するための代表的な方法に、カテゴリータグがある。

カテゴリーは分類と訳されるが、本棚や机の引き出しのように情報カードなどの情報を置く場所として考えられる。これは、PCのフォルダのように、1つの場所に対して1つ文書ファイルのような一対一の関係を持ち、多数の知識に秩序をもたらす。基本的にはトップダウンのヒエラルキーの関係性により整理する方法。

これに対してタグは、それぞれの情報カードに共通する特徴を言葉にして紐付けするためのラベルと言える。実際に、荷物の運搬などのために、色や名前、特徴などを紙切れを針金などで紐付けて、別の場所にある荷物の種類を見分けるために使っていたところからこの名前がある。

タグを使うことにより、関係性や共通性によって情報を整理することができる。インターネットの普及により情報は爆発的に増殖したが、この関係性によりネットワーク的に情報を管理しようとしたものと言える。

パーソナル・ナレッジマネジメントの観点では、どちらも、複雑に管理しようとすればするほど、時間の経過とともに破綻する傾向がある。

カテゴリーとタグのどちらの方が情報管理に向いているかという議論があるが、インターネットでもヒエラルキーの構造性で成り立っており、どちらか一方というよりも、セカンドブレインはこれらのバランス的な活用で整理するアプローチを取る。

知的生産の技術」で梅棹忠夫氏は「カードの分類はゆるい方が良い。きっちりとした分類付けはカードを殺してしまうと知識を整理する考え方を表現した。

セカンドブレインでは、知識を入り口で枠組みにはめて管理するのではなく、知識のライフサイクルで整理展開していく流れに沿ってカテゴリーとタグを活用する。

つまり、知識を使うインプットからアウトプットまでの知識のライフサイクルで、行動性に応じてプロジェクト」「責任エリア」「リソース」「アーカイブ」の4つのカテゴリーとプロジェクトで分類し、アウトプットをする際に知識を見つけ使うために、必要に応じてタグを用いる

これは、特にプロジェクトで研究論文や報告書など、知識を整理展開して文章に書き出すときを想定するとわかりやすい。

実際にロジェクト(仕事場、カテゴリー)進めるにあたり、プロジェクトの目的や必要性に応じてタグ付けして、セカンドブレインに蓄積されたなかから、必要な知識の断片(知的生産の技術で言うところのカード)をタグ付けで集めて、仕事にジャストインタイムに活用するような方法で使われる。

関連リンク: 

情報を収集してナレッジとして管理する(セカンドブレイン)

「知的生産の技術」とセカンドブレイン比較論

参照: 


A Complete Guide to Tagging for Personal Knowledge Management - Forte Labs

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