見出し画像

片頭痛の発作を抑える新たな薬!効果は?副作用は?

わたしは片頭痛持ちで、小さなころから鎮痛薬が手放せませんでした。

幼少期は、ヘデクパウダーというアスピリンが主成分の鎮痛薬、その後もイブプロフェンやACE処方(アセトアミノフェン&カフェイン&エテンザミド)などいくつか頭痛薬を経て、現在はトリプタン系薬と呼ばれる片頭痛治療薬を服用しています。

そんな私が製薬会社のMR(医薬情報担当者)さんから紹介されて驚いた新薬がありました。

「片頭痛発作の抑制」を効能又は効果として承認された注射剤

予防薬といえば飲み薬というイメージがあっただけに衝撃でした。

今回はこの注射薬について調べて書いていきたいと思います。少し専門的な話になっていくと思うので、医療関係者以外の方は、「片頭痛発作の注射薬ができたんだな」というくらいに覚えておいてみてください。

ここからは、片頭痛患者としてもしこれを自分が使うとしたら、どういうことに興味があるかという視点で自由にメモ的に書いていきたいです。

片頭痛の発作を抑える新たな薬

片頭痛の発作を抑える注射薬の製品名は

『エムガルティ®皮下注120mgオートインジェクター』

[一 般 名] ガルカネズマブ(遺伝子組換え)

画像1

打ち方

自分で打てる「オートインジェクター」は、糖尿病治療薬GLP-1受容体作動薬の「トルリシティ皮下注0.75mg」と全く一緒の構造で、打ち方も同じで簡単そうです。

画像2

使い方と効果

使い方は、はじめて使うときは1回2本、それ以降は1ヶ月に1回1本1週間目から効果が認められて、1~6ヶ月後も効果が持続しています。

月の片頭痛の減少日数としては、服用開始前(ベースライン)と比べて4.3~4.8日(4~5日程度)の減少がみられている(試験によっては、7~8日の減少がみられているものも)ので、月に15回前後の片頭痛発作があるような人には特に期待大です!

薬の効果が出ているかの判断は3ヶ月を目処に行って、効果が現れていても症状が軽減されているならずっと使い続けずに一旦やめてみることも検討してくださいという内容になっています。

やめることによって、逆に症状が悪化することはないのか?という心配も感じてきますが、12~16ヶ月の治療終了後に4ヶ月間使用しない期間を設けていますが、症状が再度悪くなったり、以前より悪くなるといった症状はみられていないようです。

また、ず~~~~~と使い続けて効果が落ちることがないのか?という所も気になります。

現在までのところ最長18ヶ月間(1年半)までは、有効性と安全性が許容範囲内にあることが試験結果からわかっています。

ただ気になる部分が一つ。

抗薬物抗体の陽性率は6ヶ月で7.8%(7/90例)、18ヶ月で15.5%(9/58例)で、中和抗体陽性患者の割合は13.8%(8/58例)でした。

こう書いてありました。

この薬のようなバイオ医薬品が抗原として作用し抗体(抗薬物抗体)の産生等を誘導する性質を免疫原性と呼びます。抗薬物抗体がただつくられても問題とならない場合がありますが、中和抗体が誘導されると治療効果が低下すると言われています。

治療期間がながくなるほど、抗薬物抗体陽性率が高くなっているので、より長期間の使用で効果減弱という可能性もなくはないなと感じました。

もしかしたら、ある一定期間使用してその後○ヶ月間休薬し、症状の再燃が見られたら再開みたいな用法に将来的にはなっていくことも考えられます。

市販後の調査に注目です!

すでに承認されている片頭痛予防薬や承認されていないもののガイドライン上で推奨され使用されているもの等もありますが、そういった薬との組み合わせによる有効性が今後どのように検討されていくのか!?も注目です!

副作用は?

副作用は、注射部位の症状が主体で起きたとしても数日で軽快しているものが多いので、あまり心配は必要なさそうです。

そのせいなのか、現段階ではRMP(医薬品リスク管理計画)案は審査報告書にありますがホームページ上には掲載されていません。

画像3

さいごに

少し自分で調べてみて使ってみたいと思いました。

現在の自分が服用している予防薬だと眠気や血圧低下といった症状をときに感じることもあるため、そういった症状がなく同様の効果が得られるのであれば変更する余地があるのではないかと。

あとは処方してくれる医師次第ですが、まずは発売を待ちたいと思います。

さいごまで読んで頂きありがとうございました!

画像4


よろしければサポートお願いします🙏間違いなく気持ち💙が飛び上がって喜びます❗😆 頂いた支援を使ってまた色々な方のサポート💓をしたり、有料記事📔を購入して更に勉強したり応援したりしていきたいです😁 【心の通じ合うフォロー&サポートを目指したい】