「こだわり」の強い人の「こだわり」にこだわらないで
タイトルは何を言っているのだ?という感じでしょうが、すごく納得しており、かつ子育て、対人支援で真剣に取り組む人ほど、悩む部分だと思い、紹介します。
著者について
著者は小栗正幸さん。
法務省所属の心理学の専門家(法務技官)として各地の矯正施設に勤務。宮川医療少年院長を経て退官。
現在、特別支援教育ネット代表、三重県教育委員会事務局特別支援教育課発達障がい支援員スーパーバイザー、三重県四日市市教育委員会教育支援課スーパーバイザーを務める。
一般社団法人日本LD学会名誉会員・代議員・編集委員・特別支援教育士スーパーバイザー。
専門領域は、思春期から青年期の逸脱行動への対応
(こちらより引用)
読んだ本はこちら
※こだわりについては、上の本に書いてあります。
僕は先に下を読んでいました。とっつきやすいのは下の方。イラストも多い。値段も(笑)
育児・支援での悩み:「こだわり」が強い
「何でそこでこだわるかな~?」みたいなとこばっかりなんですよね(笑)
(笑)つけているけど、現場では笑えなかったり。
真摯に対応しようとすると、
①共感し
②なるべく丁寧に、違う提案をしたり
③こだわらなくていい理由を伝えたり
④なぜこだわるのか、詳しく理由を聞いてみたり
しませんか。僕は理屈っぽいので、しょっちゅうしてます。
でも、こだわりが強い人なので、①~④をされたところで、
どーでもよさそうな(に見えてしまう)理由で
ますます「こだわる」。
どーでもよさそうなので、支援者は困る。場合によってはイライラする。
会話はできているけど、話自体は進まない。理由も言葉にはなっているけど、理解はできない。
困ります。本当に困る。
「泣きたいのはこっちだよ」という言葉が見事に使える。
小栗さんの提案:「こだわり」に「こだわる」な
本の中では
意味のあるものとして、受け止めすぎないこと
と。衝撃でした。傾聴=絶対正義みたいになっていたので、「受け止めるな」と支援のプロがいうとは。
でも、これだけを鵜呑みに話を流してはいけません。もう少し読む。
小栗さんは、意味があってこだわっているというよりは、「こだわる」ことに「こだわって」いる場合がありますよ、と。
理由は後付けだったり、そこまで意味が強くないと。
本文では
こうしたこだわり(決めつけ)は、指導者をイライラさせやすい。というのは、こだわっている人の言辞は、「こだわる」ことに意味があるのあって、肝心の「こだわる」理由については、いくら質問しても、われわれの納得できる説明がかえって来ないことが多い。
すごく分かる。
たとえ説明が返ってきても、「それがどうした」という程度のものばかりなのである。
それー!首振りすぎてとれますよ(笑)
そうすると何が起こるか。
何が起きるかって?
われわれは、生徒の訴えに十分な理由があるなら、その声に耳を傾けることができる。
よく言われる、「傾聴」が大切なケースはこれですね。
しかし、十分な理由もないのに、自己主張への固執ばかり強いと、われわれは生徒のことを心配する前に、その訴えによってイライラさせられてしまう。かといって、ここで反論しようものなら、生徒はますます自分の自己主張(こだわり)にしがみつき、指導者は下手をすると感情的になってしまう。
聞いても納得できる理由でない。理屈で説明すると余計こじれる。で、サポート側の心が折れるか、キレると。誰も救われない。
では、どうするのか?:肯定的な「的外し」を
・相手を「否定」でなく肯定的に。
・全然関係ないことではなく、論点を外して話を進めるための「的外し」
具体例については、長くなってきたのでまた次回!
最後まで読んでくださって良かったら気軽にスキをください^^
(10スキ!で次回作に^^)
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