漁業共済・積立ぷらす/逢坂誠二 7896
午前5時の函館は、街全体が乳白色の低い雲に覆われています。弱いですが、ちょっと粒の大きめの雨が落ちています。朝の気温は24度程度。日中は雨時々曇り、27度程度の見込みです。
1)漁業共済・積立ぷらす
漁業者の安定した経営のために2つの仕組みが準備されています。
漁業共済:漁業者の減収を補填する
積立ぷらす:共済の補填内容を充実させる
(積立ぷらすの創設時には私も加わって制度設計を行いました。)
漁業共済は、漁業者の過去5年分の収入(最高年と最低年を除いた3年分の平均、いわゆる「5中3」)からみて、当該年の収入が原則20%以上減った場合、差額を国のプールしたお金から補填する仕組みです。
共済加入に加えて積立ぷらすに加入した場合は、原則10%以上の減収を補填します(クロマグロ特例は5%以上の減収を補填)。
また国からは、共済の掛け金や、積立ぷらすのプールに補助金を出しています。この結果、プールされる総額のうち共済では約70%、積立ぷらすでは約75%を国が出しています。
積立ぷらすは、当初の加入率は、あまり高くはありませんでした。そこで共済掛け金に国からの補助を行い、現在は8割程度までの加入率になっています。
クロマグロ資源量も回復しています。気候変動にともなう魚種の変化もあります。漁業共済や積立ぷらすは、漁業者の経営安定に大きく寄与していますが、漁業環境の変化もあり、現在、見直しの作業が進められています。
先日も、水産庁とこの件について、意見交換をしました。
水産庁からは、
共済・積ぶら制度の根幹を堅持しつつ、状況変化に応じた 経営安定機能の再編・強化を図り、海洋環境の変化への対応、水産資源の維持・回復等に取り組む漁業者への後押しを検討していく方向との話がありました。
漁業者の経営安定は大変大事なことです。今回の見直しが、漁業者の経営に資するものとなるよう対応して参ります。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
【24年8月14日 その6199『逢坂誠二の徒然日記』7896回】
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