見出し画像

憲法審査会/逢坂誠二 #7689

【24年1月20日 その5992『逢坂誠二の徒然日記』 #7689】
夜明け前の都内、薄雲が広がっていますが雨の雰囲気はありません。4度程度です。日中も曇り、今日は7度までしか上がりません。午後には弱い雨になる予報です。大寒です。

自民党の裏金問題。派閥を解散してすむようなことではありません。実態解明をして、使徒不明の裏金に関わっていた議員の処分もしなければなりません。何のお咎めもなしでは、誰も納得できません。

1)憲法審査会
次の通常国会から、私は予算委を離れ、憲法審査会に属することになりました。予算委とは違った意味で極めて重要な審査会となります。様々な重たさがありますが、精一杯取り組みたいと思います。

衆院憲法審査会は、
「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制について広範かつ総合的に調査」を行い、
「憲法改正原案、日本国憲法に係る改正の発議又は国民投票に関する法律案等を審査」する機関です。

この審査会は、2007(平成19)年8月7日から、国会法第102条の6の規定に基づき「(衆議院に)設ける」とされたものです。

衆院では、2000(平成12)年1月に「日本国憲法について広範かつ総合的に調査」を行う機関として憲法調査会での議論が始まり、2005(平成17)年4月15日に報告書を提出しています。

2005(平成17)年9月に、「国民投票制度に係る議案の審査等及び日本国憲法の広範かつ総合的な調査」を行う機関として、憲法調査特別委員会が設置され、憲法改正国民投票法が、2007(平成19)年5月に成立しています。

その後、前述したとおり2007(平成17)年8月に憲法審査会が設置されましたが、実際に審査会が動き始めたのは2011(平成23)年11月からになります。

私はこの間、3度、これら憲法議論の場の委員として務めさせて頂きましたが、特筆すべき点がいくつかあります。

一つ目は安倍元総理の2007年1月4日の年頭記者会見です。

「憲法を私の内閣として改正をめざしたいということは、当然参院選でも訴えたい」「(国民投票法案に関し)与野党で議論を深め、通常国会に提出できることを期待する」

このような発言を行ったため、それまで与野党の丁寧に落ち着いた議論が一変したのです。憲法を擁護し尊重すべき総理が、自分の内閣での改憲に言及したのですから、当時、蜂の巣をつついたような騒ぎになりました。

次は自公が推薦した3人の参考人が、憲法審査会で口を揃えて安保法制は違憲と発言したことです(2015年6月4日)。与党参考人が政府の法案を否定するという異例の事態となり、墓穴を掘ったと言われました。

3つ目は、安倍元総理が、読売新聞のインタビューで、改憲は2020年施行すると発言したことです(2017年5月3日)。その後、予算委員会の質疑で総理が質問に直接答えずに「(読売新聞を)熟読して欲しい」と答弁したのは、極めて不適切で大変驚きました。

このようにこの間の議論を見ていると、節目節目で、安倍元総理や与党によるオウンゴールがあり、それが憲法審議のブレーキになっているように思います。

なぜこんなことが発生するのか。

改正だけが目的で、地に足のついた憲法議論になっていないことが大きな理由に私には見えます。

==主な流れ==
2000年1月:憲法調査会での議論開始
2005年4月:調査会報告
2005年9月:憲法調査特別委員会
2007年1月:「私の内閣で改憲」(安倍元総理)
2007年5月:国民投票法成立
2007年8月:憲法審査会設置
2015年6月:「安保法制は違憲」(与党参考人)
2017年5月:「改憲は2020年施行」(安倍元総理)

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.1.20===
逢坂誠二への個人献金はこちらです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?