日銀への懸念/逢坂誠二 #7639
【23年12月1日 その5942『逢坂誠二の徒然日記』#7639】
師走です。
夜明け前の都内、空全体に雲が広がっていますが、雨の雰囲気ではありません。気温5度。日中は曇りのち晴れ、10度程度の見込みです。
1)日銀への懸念
日銀の財務状況が、アベノミクスのせいで相当に悪化し、大幅な赤字に陥る可能性が指摘されています。一方、識者によってはそんなことはないと言う方もおります。
この間、ずっとこの問題を考えていましたが、結論的には、赤字にならないと断言できないということです。論理的に考えて赤字になる可能性はゼロではないのです。
マイナス金利政策もいつまでも続けられるものではありませんし、今後、金融政策上、日銀の金利が上がる局面が十分想定されます。
どの程度の幅で金利上げるか、どの程度のスピードでそれを実現するのかは、極めて慎重な対応が必要になると考えていますが、いずれにしても金利が上がることが想定されます。
その際に、「国債からの収益」と市中銀行が日銀に預けている「当座預金への利払い」に逆ざやが生じ、日銀が債務超過に陥る可能性は、やはりゼロではないのです。
こうしたことに対し、そんなことは起きないと断言する専門家もおります。しかし、論理的に考えると、債務超過に陥いる可能性はやはりゼロではありません。債務超過に陥らない可能性がゼロだと断言する方が根拠がありません。
日銀が、赤字にならないことを念頭において金融政策を進めると、物価高などで国民生活が相当に大きな影響が出る可能性があります。
日銀の大きな役割は、物価の安定、物価高の抑制です。それを主眼に金融政策を行えば、日銀が赤字になる可能性はゼロではありません。
立法府としても、覚悟が必要です。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.12.1===
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