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真面目と不真面目、良い人とそうじゃない人、立ち位置で変わる答えを探すのは難しい。

散歩の帰り道、後ろから迫って来た小学校5−6年の女の子たちがお喋りするのが聞こえてきた。

「あーこの人、さっきカフェで1人で本を読んでたお姉ちゃんだー」
この文章の中によく出来ましたが一つある。
お姉ちゃん。見る目あるな、いい子だ。
1人でっていうところは、わざわざ強調しなくていいよ。
そうしたらもう1人が
「どうしてわかるの?」
そうだよね、私も聞きたい。
「だって、かっこいいヘッドホンしてたから、あれ欲しいなあーと思ってずっと見てたんだー」
ほう、そうきたか。そこね。

もう、そういうことに興味あるのね。そりゃそうか、自分だって小学校の時、そんな感じだったもんね。そう、毎回思うが子供は侮れない。

お姉ちゃん
っていう発言もなかなかのポイントを稼いでいるから、買ってやりたい気もするが、最近では知らない大人が子供に話しかけたりすると、同性とはいえ何だかいけない事してるんじゃない?みたいに思われるらしいから、お父さんかお母さんか、おばあちゃんかおじいちゃんに買ってもらってね。
世知辛い世の中だ。

歩くときはノイキャン切ってるから、すぐ後ろで繰り広げられている君たちの会話はまる聞こえなんだよ。
結構、オーバーイヤーのヘッドホンしてる時、聞こえてないだろ前提に話してくる人が多い。
この間も、歩いてると後ろから来た若いカップルが
「あっ、これ、俺の欲しいやつ、チェッ、俺の方が絶対似合う!」
「そうなんだー。買っちゃえば?」
「買えねーよ。」
待ってよ、似合う似合わないで使ってる訳じゃないよ。
それに、今買えないんだとしたら、君には似合わないんだよ。
おまけに、俺の方が絶対似合うって何だよ。

The Bear最後まで見た。
カーミーはなんでそんなに出来損ないって言われるんだろう。
シェフとしては一流だけど性格は・・・。みたいな。
マーカスのドーナッツ事件も「あんなことするなんてクズだ」って言われてたけど、ぶっちゃけ私もあの状況でアレされたら、ドーナッツ、はたき落とすかも。
おまけにあの状況になった時、私がシドニーだったら職場放棄しない。
あの時点であのスタッフの状況だったら、あれはまだ早過ぎると思うもの。

確かに一杯一杯になって話を聞かなかったり、自分勝手な感情を見せたりする時あるけれど、自分の気持ちを外に出すのが下手なだけなんだと思うけどな。
はたき落としたドーナッツ試食してたし。
後からにはなったけれど、真面目にリゾットの足りない酸味を教えてあげてた。
要はそれぞれのタイミングが違うんだな。

今はそう言えない、ここでそう言ってほしい。言わなくてもわかって欲しい。言わなくちゃわかんない。
他人同志なのに結構甘えてる関係性だ。
それってもうすでに家族じゃん。
なーんかいいよね。

結局戻ってきたマーカスに謝るなんて、偉いと思うよ。マーカスも謝る必要ある。
自分の仕事ちゃんとしてから、他のことしてって思っちゃう。
泊まり込んでやってるからって、頑張り屋さんで許されるってこと?

みんなそれぞれ悪いところと良いところがあるってことね。シドニーもあの時以外はとてもお利口さんだし、お店のこと真剣に考えてくれてるし。

リッチーがおふざけが過ぎる野郎を殴ったのも、よくわかる。
大切なお店で何してくれてんだって思うもの。
リッチーほど強くは殴れないとしても私もやりかねない。
そうね、暴力はいけないんだよね、暴力で解決することなんてないんだよね。
でも、門限を破ってお父さんにゲンコツされたときは、解決したけどね。

時代と価値観、変わらないものはないんだ。
そうだとして、変わらないものって何があるんだろう。
おまけに、本当に変わってるんだろうか。
ネットやなんかで目にすることや聞くことが早くて多くなったから、表面化する問題が多くなってきて、それに対する意見や風潮がこれまた多くなっただけで、昔だったらそんなこと問題にもなってなかったり、知らなかったりしてただけなのかもしれない。

表面化してない事だから気にしなくて良いっていう考えも良くないけれど、あまりにもそんな情報が多過ぎると、自分のことに使う時間が減りはしないだろうかとも思うし、何だか疲れちゃう。

自分で考える前に、いろんな人の意見を先に読んじゃって、自分もそうだと勘違いしたり、世間の大半がそう言ってるから、そうなんだろうみたいな雰囲気も時たま見受けられる気もする。でもそれってある一定の人たちの、ある一定の意見を、ある一定の場所で見てるだけでもある。

自分の意見を言うって難しい事だものね。
人と違ったらどうしようっていう人もいるみたいだし。

世間がだと言っても、だと思ったら別に聞かれもしないのに言わなくても良いけれど、そっと心の中でって思っていよう。





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