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あまりおとぎ話っぽくないおとぎ話

昔々、あるところに古いお城がありました。そのお城には、病弱なお姫さまが住んでいました。彼女は体が弱く、薄暗い部屋で寝ていることが多かったのです。頼りになる父王は、お姫様が幼い頃に病気で亡くなっていたため、母である女王さまと2人、慎ましく暮らしていました。

ある日、道に迷った青年がお城にたどり着きました。彼はお城の門に彫刻されていた、美しいお姫さまの彫像に一目惚れし、ぜひ本物に会いたいと思っていました。しかし、彼女の母である女王さまは、相手が男性の場合は、誰1人彼女に近づかせないことで有名でした。何しろたった1人の愛娘なものですから、慎重になっていたのでしょう。

青年はお城に忍び込むため、女王の目を欺く方法を考え、用意周到に計画を練り、実行しました。彼は、女王さまが寝ている間に門番の隙を見て、お姫さまの部屋の窓から侵入し、ようやく憧れの女性と対面することができたのです。

お姫さまはこの上なく美しく、しかも心優しく控えめな性格だったので、青年は深く惹かれました。そして、彼女を救うために、自分に何かできることがあるかどうか、尋ねてみました。

お姫さまは、彼が彼女を救うことができる唯一の方法は、彼女の病気を根本的に治すことだと言いました。青年は、彼女を救うために全力を尽くすことをその場で誓ったのです。

彼女の病気の原因を探るため、青年は徹底的な調査をはじめ、そしてついに、部屋の天井にカビが生えていることに気づきました。カビは、人間の肺に大きなダメージを与えることは明らかです。

青年は、即座にカビを取り除き、部屋を徹底的にきれいにしました。そして、彼女の回復を願いながら、いつも傍らにいて、窓の空気を部屋に取り入れて換気を良くするようにしました。

まもなくお姫さまは健康を取り戻し、2人は手を取り合って喜びを分かち合い、女王さまに2人で報告に向かいました。すると女王さまは、怒ったり、喜んだりと忙しく、結局なんだかんだいいながらも彼らの結婚を許してくれたのです。

長年、重苦しい雰囲気が漂っていた古いお城は、ようやく明るく平和になりました。自分たちの幸せを、国民と分かち合いたいと言う青年の申し出に、お姫様はとても感動し、女王は深く感心したものです。

青年とお姫様と女王の3人は国を治めるため、日々努力を重ねました。彼らは偏りのない政策を実行し、国民の生活を改善するために全力を尽くしました。時には困難がありましたが、彼らは協力し合い、数々の問題を解決することができました。

三人は国民との交流を大切にし、彼らの声を聞くために積極的に取り組みました。国民の要望に応えるため、法律を改正し、政策を見直した結果、国民は統治者に対する信頼を深め、彼らの間に強い絆ができました。

女王さまは教育にも力を入れ、国民のすべての子どもたちに知識や技能を身につける機会を与えました。国民は深く感謝し、みんなそれぞれ自分の持てる力を最大限に発揮しながら、共に国を発展させるために力を尽くしました。

そうして、女王さまとお姫さまと青年の三人は長年にわたる努力の結果、国を繁栄させることに成功しました。誰もが心身ともに豊かで幸せに暮らし、統治者たちの功績は後世に伝えられることとなりました。

おしまい。

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