大久保伊織

フリーランスの道産子イラストレーターです。いろんなジャンルの作詞作曲や、朗読、文芸作品…

大久保伊織

フリーランスの道産子イラストレーターです。いろんなジャンルの作詞作曲や、朗読、文芸作品全般の創作をしています。好きな言葉はパブロ・ピカソの「芸術は日々の生活の埃を魂から洗い流してくれるものだ」。YouTubeのアカウントネームは大久保志音です。

最近の記事

漂泊の文学者・寺山修司

寺山修司は日本の著名な詩人や劇作家、映画監督で、特に1960年代から70年代にかけて活躍しました。彼の作品は、独特の幻想的な世界観や、社会や人間の本質に対する鋭い洞察が特徴です。 寺山の代表作には、詩集『田園に死す』や、劇作『青ひげ』、映画『草野心平の夢』などがあります。特に『田園に死す』は、彼の詩的な感性が色濃く表れている作品で、深い感情や自然への愛情が感じられます。 また、彼は「演劇実験室◎万有引力」という劇団を創設し、実験的な演劇を追求しました。彼の作品は、現実と夢

    • しばらくnoteを休載することにいたします。この数年間、フォローやコメントをしてくださった方々、大変ありがとうございました。今度いつ再開するか、全く先が見えておりませんが、いつかまたお目にかかれるような心境になれればと思います。

      • 広大な宇宙の宝もの

        『広大な宇宙の宝もの』 138億年前 宇宙のカオスから 46億年前 大気に包まれた青い海と まだ誰もいない大地の星が生まれた 30万年前 何の前触れもなく、私たちの祖先が 初めて太陽や星に輝く空を見上げた 80億の地球の小さな存在は 2mのDNAに宿る夢であり 860億の細胞が紡ぐ物語である 930億光年まで広がり続ける 宇宙という藍色の海の中に 放たれた舟の小さな光 それが、人間。 かつて、1890年に 日本とトルコの絆を深めた エルトゥールル号遭難事件で 656

        • 人間の本質を抉る・芥川龍之介

          芥川龍之介は、日本の明治から大正時代にかけて活躍した小説家であり、短編小説の名手として知られています。彼の作品は、心理描写、幻想的な要素、そして人間の内面に迫るテーマが特徴的です。以下に、彼の作品やその特徴について考察します。 芥川の代表作には、『羅生門』や『地獄変』、そして『蜘蛛の糸』などがあります。これらの作品は、いずれも人間の心理や道徳的ジレンマ、そして生と死のテーマを探求しています。 『羅生門』この作品では、登場人物が自らの生存のために道徳を捨てる様子が描かれてい

        漂泊の文学者・寺山修司

        • しばらくnoteを休載することにいたします。この数年間、フォローやコメントをしてくださった方々、大変ありがとうございました。今度いつ再開するか、全く先が見えておりませんが、いつかまたお目にかかれるような心境になれればと思います。

        • 広大な宇宙の宝もの

        • 人間の本質を抉る・芥川龍之介

          再生

          君さえそばにいてくれたら

          今まで作った曲の中で、唯一、再生回数が1000回を超えた動画です。ご視聴いただければ幸いです。 プロフィールにも書いてある通り、趣味で作曲しております。作曲といっても1から譜面を書いて作成するのではなく、元からある音源を組み合わせて作曲する方法です。サンプリング作曲ともいうそうです。DTMなので、楽器が弾けなくてもどなたでも作曲できます。GarageBandを利用すればごく簡単にできますので、皆さんもはじめてみてはいかがでしょうか?

          君さえそばにいてくれたら

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          届かぬ声

          『届かぬ声』 理解してくれる人が   なかなか見つからない   夜が静かに流れ   孤独が心を押し潰す   誰にも声が届かず   理解者はどこにもいない   暗い部屋でひとり   電気もつけずにいる   人前では笑顔を装い   孤独を隠そうとしても   虚しさが自分を責める   時計の針の音が耳に響く   誰にもわかってもらえぬ孤独   寂しさが胸を締め付ける   でもきっと   いつか誰かが気づいてくれる   ぽっかり開いた胸の穴を   埋めてくれる理解者が   誰

          国民的文豪・夏目漱石

          夏目漱石(1867年 - 1916年)は、日本を代表する文豪であり、明治時代に活躍した小説家・評論家・詩人です。彼の作品は日本近代文学の礎を築いたとされ、深い心理描写や哲学的な問いを含んでいます。 ⒈漱石の主な作品 『吾輩は猫である』 この小説は、夏目漱石のデビュー作であり、猫の視点から人間社会を描いたユーモラスな作品です。猫の観察を通じて、人間の愚かさや社会の矛盾が浮き彫りにされ、風刺の要素が強い点が特徴です。 『坊っちゃん』 地方の中学校に教師として赴任する主人公

          国民的文豪・夏目漱石

          美人革命

          『美人革命』 ─第一章─ 彩華は若い頃、綺麗だ、美人だと褒められることが多かった。その輝かしい褒め言葉は、彼女の自信を高め、自己肯定感を増やしていた。しかし、今ではその褒め言葉は、彼女にとって遠い記憶となってしまった。 鏡を見るたびに、彩華は自分自身に幻滅している。昔のような美しさはどこにもなく、代わりに、しわやたるみ、くすみ、そして薄れた色合いが目につく。彼女は自分自身を見るたびに、過去の自分との比較をしてしまう。そして、そのたびに敗北感を感じるのだ。 彩華は他人と

          夏の北海道を旅して

          『夏の北海道を旅して』 北海道。その大自然が広がる土地に生まれ育った道産子の私は、この夏、長い間思い描いていた夢を果たすべく、北海道全域の旅に出る決意を固めた。スタート地点は稚内。冷たい海風が頬を撫で、どこか心を躍らせる。目の前には、無限に広がる美しい自然が広がっていた。 旅の初め、私が心惹かれたのは、どこまでも続く草原に悠然と佇む牛たちの姿だった。彼らはまるで時間の流れに無頓着な存在で、のんびりと草を食む姿は、私に安らぎを与えてくれた。 そして、色とりどりの野草が鮮や

          夏の北海道を旅して

          人生は振り子時計

          『人生は振り子時計』 人生は振り子時計 右か左か 選択の連続 運命は自分で切り拓くもの  自らの意思で進む道を決めよう 振り子が揺れるように  人生も波乱含み 時には迷うこともある  でも諦めずに進んでいこう 一歩進めば一歩だけ  新しい世界が広がる 右にも左にも曲がらない 独自の道を歩んでいこう 振り子が揺れる瞬間に   心の声を聞いてみよう   未来は自分の手の中に   勇気を出してつかんでいこう 暗闇の中でも光を探し   一筋の道を照らし出そう   困難を乗り

          人生は振り子時計

          見知らぬ土地へ

          今すぐ冒険に出かけたい 新たな風景に心躍らせたい 知らない言葉で歌を歌いたい 出会いと別れで綴る新たな旅の始まり 見知らぬ土地へ旅に出て 色とりどりの文化で心豊かになりたい 知らない人たちと笑顔を交わしたい 感動と感激が心を満たすことだろう 自分を見つめ直したい 日々の喧騒を忘れてみたい 夕暮れに染まる見知らぬ街角で   自分の本心を発見する旅がしたい 勇気を出して旅に出ようか 未知の世界で自分を試したい 可能性が広がる新たな旅に出れば この鬱屈した感情を 消し去ること

          見知らぬ土地へ

          挫折の美学・太宰治

          太宰治の文学は、非常に独特で深い心理描写が特徴です。彼の作品はおもに自己探求や絶望、孤独といったテーマを扱っており、それが多くの読者に共感を呼び起こしています。代表作である「人間失格」や「斜陽」では、主人公の内面的な葛藤や社会との隔絶が鮮烈に描かれており、日本文学における重要な位置を占めています。 太宰の文章は、時に軽妙でありながら、同時に重いテーマを扱うため、読み手に強い印象を残します。彼自身の人生経験や苦悩が色濃く反映されているため、その作品には非常にリアルな感情が宿っ

          挫折の美学・太宰治

          詩人の中の詩人・中原中也

          中原中也は、日本の詩壇において独特な位置を占める詩人です。彼の詩集を読むたびに、言葉の背後に潜む深い感情や、彼自身の内面的な葛藤を感じ取ることができます。「山羊の歌」や「在りし日の歌」といった詩集は、彼の詩的世界が凝縮されており、心に響くものがあります。 中也の詩の特徴の一つは、彼が描く風景や感情の鮮やかさです。詩の一行一行からは、彼が感じた孤独や悲しみが伝わってきます。特に「山羊の歌」に見られる自然描写は、彼の心の内面を映し出す鏡のようです。彼の言葉には、深い感受性があり

          詩人の中の詩人・中原中也

          僕が僕である理由(散文詩)

          僕が僕である理由は、世界でたった1人の独自の存在であるということ。誰かが僕の真似をしても、誰も僕にはなりきれない。僕は僕で、誰かに成り代わりたいと思ったことはない。 周囲の人たちとのつながり、誰かのために何かができること。それが僕にとって何よりも大切なこと。ただし、自分が幸福であることを前提として。 自分以外の他の誰かが決めた道ではなく、自分自身が決めた道を歩むため、おのれの弱さと強さを知り尽くすこと。そして自己成長のためならばどんなことをも厭わず、苦にしない。 過去を

          僕が僕である理由(散文詩)

          自分の敵は自分(散文詩)

          こんなはずじゃなかったと、後で後悔するのは後悔じゃない。ただの、失敗を憂い、惑う心だ。 先送り、後回し、怠惰、言い訳。 自分で自分をごまかす手法の定番。 できない自分を情けなく思う反面、できる他人をねたみ、そねみ、うらやむ醜さ。 生まれてきた場所や親の経済状況などの環境。性別や才能など、生まれる前から決まっている遺伝子。 配られたカードのあまりの乏しさに、不利だ、理不尽だ、これで何ができるんだ…どんなに努力したところで、不幸が待っているだけじゃないかと、心の中で嘆く。

          自分の敵は自分(散文詩)

          さらば苦手意識

          苦手なものに出くわすと 胸が締め付けられる 自信がなくなって 言葉が出なくなる 苦手意識をどうにかしたい けど  なかなか難しい だが  諦めたくない なんとしてでも克服したい 苦手なものを前にして 怯える自分に嫌気がさす 強くなりたい 自分を変えたい 苦手意識を克服すれば 新しい自分に出会える 挑戦していく 成功に繋げる そんな勇気を持ち続けたい

          さらば苦手意識