オーストラリアで漁師として働く
どうも、おーかずです。
今回は僕がオーストラリアのダーウィンという街で、漁師として働いた時のことを書いていきます。
まず最初にダーウィンとは、オーストラリアの左上の方にあるNorthern Territory という準州の中の州都です。州都ではありますが、そんなに大きい街ではありません。電車などもないし、テーマパークも無いし、東京ではなく沖縄の那覇みたいなイメージでしょうか。笑
ダーウィンは雨季と乾季がはっきりしていて、乾季には雨が降らずずっと暑く、雨季はしょっちゅう雨が降っています。
基本的に気温が高く乾燥していて、冬でも寒くなることはありません。街では先住民のアボリジニ多くみかけます
ダーウィンに来てしばらくした頃、友人のジョニー(40代前半のオーストラリア人)の紹介で船で働くことになりました。最初は、経験が無いのでお試しとして、停泊中の船で掃除やペンキ塗り、船底の貝をヘラで落とす作業などをして、そのうちボスに認められて漁に出してもらえることになったのです。
僕らの漁のやり方は、ダーウィンから8時間ほど沖に出て、2週間ほど船で生活し、冷蔵庫が魚でいっぱいになれば帰ってくるというやり方でした。船員は5人から6人で、一度海に出ればインターネットも電話も使えません。乗組員は全員オーストラリア人で、しかも漁師なので英語もめちゃくちゃ訛っていて、普通に会話をするのも大変でした。漁師なので、癖のある人ばっかりでした。笑
魚の取り方は、2メートルと3メートル四方の金網のトラップを20個ほど海に沈めて、それを機械で引き上げて取る方法でした。
1日の流れは、03:30に起きて冷凍の鮭を砕いたものを餌としてトラップの中に入れて、それを200メートル間隔で海に落としていき、それからコーヒー休憩をして、少し落ち着いたら前日に落としておいたトラップを順に引き上げていき、それを17:00頃までやり、今度は水に漬けておいた魚を箱に入れて冷凍室に入れるという流れでした。漁が終わるとシャワーを浴びて、みんなで夕ご飯を食べ、片付けたらその後は自由時間なのですが、すでに20時とかになっているのでさっさと寝て次の日に備えるという、まぁまぁの過酷労働でした。
たまに早く仕事を終わり、16時ごろからのんびりできる日があったのですが、甲板にあがり、誰もいない、島もない絶景を独り占め出来ました。仕事は糞きつかったのですが、その後のチルタイムは他では味わえないほどリラックス出来ました。
給料は完全歩合制で、船長の取り分が10%、リーダー的な人が7%、残りの人たちは5%というものでした。漁が終わり取った魚の漁と重さを測って、それで取り分を計算し、1週間後に振り込まれるという感じでした。
また、漁の間の食料は全部会社持ちで、漁の前日にスーパーで2000ドル分ほど買って船に積み込むという感じの流れです。その間の宿泊費もかからないので、給料がまるまる入るのでかなり良い条件でした。
僕は、働いた3ヶ月の間に5回漁に出て、平均2000ドルほどもらえました。これは僕がオーストラリアで働いたどの職よりも高額で、しかもその間は出費がゼロなのでウハウハでしたね。
また、漁のメンバーが若ければ、次の漁までの2.3日間に飲みに行ったりするのでめちゃくちゃ楽しかったです。前回も漁に出た人は、その時の給料が振り込まれているので金遣いも荒かったです。笑
初めての漁に行く前に保険にも入るのですが、これがまた凄いんです。指が無くなったら1000万とか、足がなくなったら2000万など、条件が普通ではなかったです。笑 一回の漁で2000ドルほど稼げはしますが、危険度に比べたら安い気もしますね。
この仕事の一番良かったところは、完全に英語環境で、この時期が一番英語力が伸びました。ネットで動画も観れないし、仕事中や生活の全てで船員としか話をしないし、ずっと英語を使わないといけなかったので自然に耳もなれて、割とペラペラに話せていました。語学を学ぶには環境が大事と言いますが、身を守って実感しました。
仕事はめちゃくちゃ大変で、人によっては船酔いもするし、ものすごく危険な仕事で、その割に給料も格段に良いわけではありませんが、なかなか経験することない事だらけで、終わってみればめちゃくちゃ良い経験になるので、もしちょっとでも興味がある方は、船の仕事をしてみてはいかがでしょうか?
次回は、もうちょっと詳しい漁の仕事内容と、僕が経験した面白い事や、同僚の面白い人の話をしていこうと思います。興味があれば次回の記事も見てみてください。
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ではまたっ。
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