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体は大人こころは子ども? (ココロノマルシェ)

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こんにちは、情熱の国スペインに住む、海外脱出系カウンセラ-、あしべはるかです。今日11月1日は、スペインでは祭日で諸聖人の日と呼ばれ、亡くなった家族を悼み、お花を持ってお墓参りに行きます。
さて今日は、*ココロノマルシェへのご相談にお返事をしたいと思います。
(根本裕幸カウンセラ-の、カウンセラ-育成講座を卒業したお弟子たちが、皆さんからのご相談に、無料で回答するブログです)

お問い合わせ内容(鴨川コナンさんより)
体は大人こころは子ども?
私はいい年になっても落ち着きがなかったり、おしゃべりで話がすぐ飛ぶし、またすごく飽きっぽいです。
自分ではADHDだと思ってました。

先日友人の家に遊び行って、友人が用事を済ましてる間手持ち無沙汰で本棚にあった心理学系の本を借りて読んでました。
その中に「発達心理学なんたら〜」というのがあって読んでみたら、タイトル通りの自分への疑問が湧きモヤモヤしてこちらへの投稿に至りました…。

その本には人には年代ごとの「発達課題」というのがあって、それを乗り越えないと、いつまでもその年齢に止まって生きづらくなる、とありました。

で、私のADHD的性格は、小学生か思春期の精神年齢と当てはまってて「マジか…」となりました。
また、そこに書いてある「そういう大人が社会でぶち当たる壁」という壁という壁に私はすべてキレイに顔面から突撃していました。

そして今はその壁に四方を取り囲まれたウォールマリア状態(進撃の巨人)じゃん…となりました。

くわえ、どうしてそうなるのか?という理由の「家庭の事情で反抗期を十分にやってない、またはほぼやってない」が決定打でした。

友人にそのショックは伏せて何でもないような顔で「こ、この本面白いね!」と言ったら、友人は保育士をしていたのですが、そういう短大とかで習うわりとメジャーな心理学らしく、あとでググったら「エリクソン」という「アイデンティティ」という言葉を作った人の心理学で教育現場では常識らしかったです。

友人の目に私はどう見えてんだろ…と挿れて貰ったコーヒーがエスプレッソのように苦く感じました。
そう言えばこういう母性強い人しかまともに私の相手ってしてくれてないかも、とも思いました。

「野良猫男子」と言う名の永遠の少年などにお詳しい皆様にこのショックを言ってしまいたくなり、失礼しました(私も野良猫属性です)

こんにちは、鴨川コナンさん!初めまして。あしべはるかです。
まずご相談を読んでいて、とても素直で純粋な方の印象を受けました。お友達のことを気使って、明るく笑って見せているけれど、心の中ではもやもやしたものがありますよね。

さて、早速゛エリクソンの発達課題゛というのを、ググってみました。私もショックを受けています。私、いくつちゃんとできていないのかしら?

でも、でもですよ。人生って、教科書に載っている順番通りに物事って起きるのかなあ?それを順番通りにクリヤ-していかないと、次のステ-ジに進めないの?もしそうだったとしたら、それって、つまらなくないですか?だって、先がわかっている人生なんて、面白いのかなあ?って私思ってしまうんですよね-、変かなあ。

<どうしてそうなるのか?という理由の「家庭の事情で反抗期を十分にやってない、またはほぼやってない」が決定打でした。

コナンさんは、反抗期をやらなかったのが痛い、と感じていらっしゃるのですね。おかたい雰囲気の家庭で育ったせいか、私も反抗期がありませんでした。でも今思い返すとその年齢の頃は、両親とくっついているのが楽しかったのです。今から遅めの反抗期、やってみます?

<その本には、人には年代ごとの「発達課題」というのがあって、それを乗り越えないと、いつまでもその年齢に止まって生きづらくなる、とありました。

たぶんコナンさんには、以前からご自分の中で気になるところがあり、また生き辛さを感じていた。ある時たまたま手に取った本を読んで、全てが繋がってしまったということでしょうか。確かにショックですよね。

<私はいい年になっても落ち着きがなかったり、おしゃべりで話がすぐ飛ぶし、またすごく飽きっぽいです。自分ではADHDだと思ってました。

何か困った事があり、自分の短所かもしれない部分に向き合う機会、ととらえるのは、いいかもしれません。でも必要以上に悩み過ぎると、自分いじめにもつながって、コナンさんの良いところをつぶしてしまう気もします、もったいないですよね。でもどうしても気になるようでしたら、お勧めしたいワ-クがあります。短所を長所に書き換えてみるんです。

おしゃべりで話がすぐ飛ぶ→話題が豊富、話すのが苦手な人に話題を提供してあげられる

いい年齢になっても落ち着きがない→すばやく理解して決心できる、すぐ行動に移れる、短時間で集中して複数のタスクを一気にこなせる(短期集中系)、エネルギッシュ、生き生きとしている。スタミナや体力があるので常に活動できる。落ち着きがないといいつつ、他人を待つことが出来る、さらにその間本を読んでいられる

すごく飽きっぽい→色んな事をやっている(経験が豊富) 

短所は長所にもなる、つまり裏表。むりやり矯正しようとすると、その人らしさがなくなってしまうかもしれません。だってその人のアイデンティティの一部ですものね。アイデンティティって、一体何でしょう?

<友人にそのショックは伏せて何でもないような顔で…
<友人の目に私はどう見えてんだろ…と挿れて貰ったコーヒーがエスプレッソのように苦く感じました。
そう言えばこういう母性強い人しかまともに私の相手ってしてくれてないかも、とも思いました。

お友達に知られたら、と思い何気ないふりをした。そこにどんな気持ちが隠れているのでしょう?
母性が強い人以外には、まともに相手をされていない、って思っていらしゃるのですね。ちょっと掘り下げて、痛いこと、言ってもいいですか?

知られたら、こんな自分と友達でいてくれるはずがない?
それとも、わかっていて付き合ってくれるのであれば、母性性が強いからに違いない。だって私なんて...

これね、みんな恐れの感情なんですね。
そこから、何が見えると思いますか?
恐れの下に隠されているものは、愛なんです。

コナンさんのまっすぐな想い。コナンさんはお友達のこと、本当に大好きで、とても大切に思っているのですよね。でも自分に自信がないぶん、お友達が、どうして一緒にいてくれるのかがわからなくて、母性性が強いからに違いない、って思ってしまうのでは?相手の気持ちを疑ってしまって、素直に受け取れないように、私には見えるのです。

そして相手を思う気持ちが強ければ、強いほど、その恐れは強くなるはず。怖いですよね。でもそれだけコナンさんは、人を愛したいんですね、きっと。思ったり、願ったりする気持ちが強い。それはコナンさんの才能だと私は思います。コナンさんは、澄んだ心でまっすぐに、一途に人を愛するのでしょう。
だから次の言葉を逆から見れば、

<そう言えばこういう母性強い人しかまともに私の相手ってしてくれてないかも、とも思いました。

コナンさんの周りには、コナンさんが大好きな人しか、集まってこないのではないかしら?表面的なお付き合いではなくて(そういうの、好きですか?)。あるがままの自分を受け入れてくれる人がいる、って思うと心が暖かくなりませんか。良かったらですが、自分を卑下してしまうのを、少しずつ手放して、自分のこと、そして相手のこと信頼してみませんか?理想の自分もそうでない自分も、あなたの一部なんです。これが、アイデンティなのではないでしょうか。

この教科書の提唱者となった、エリックソン氏は、生まれのせいで、アイデンティティに苦労されたようです(最初シングルマザ-だった母親はユダヤ系デンマーク人。ドイツ生まれだけど、彼は北欧ルーツの外見を受け継ぎ、家の宗教はユダヤ教。ドイツのユダヤ系社会、ドイツ人コミュニティの両方から差別をされ、受け入れられなかった)。彼の出自や成育歴が、その後の理論や思想形成に大きな影響を与えたと言われています。芸術学院に入学するも卒業はせず、各地を転々とし、放浪生活を送ります。ウィーンで、精神分析研究所の分析家の資格を取得後、迫るナチスの手から逃れて、彼はアメリカに渡り、大学の学位なしでアメリカ有名大学数校の教員を歴任します。かなり型破りな人のように見えませんか。

そういう人が、自分の体験を基に書いた本で、誰かが悲しい思いをしていると知ったら、何と感じるでしょう?本当は他の人たちにも自由になってほしい、と言う思いでこの本を執筆されたのでは?と私は想像したいのです。

世の中には、色んなレッテルがあります。例えば、子どもっぽい、落ち着きがない、ADHDというラベル。分類するのには、便利かもしれない。でもその人の魅力が、そこからわかるのでしょうか?

例えそういうレッテルを張られたとしても、最後に選ぶのは、自分なんです。自分で選んで決めていいんですよ。周りがどう言おうと、他人が決めた枠の中に、無理にはまろうとしたり、はまらない、って悩むことは、ないんですよ。だってあなたの人生なのですから。

社会のル-ルや枠も、所属する場所を変えれば、変わります。落ち着きがない人は、私の住むスペインには、たくさんいます。子供っぽいかもしれない、でもとても気持ちの良い人たちなんです、私は大好き。もちろん時々けんかもするけど。世界には、たくさんの異なる民族がいてそれと同じだけの数の文化がある。多様性を信じて、自分らしい生き方ってなんだろう?ってご一緒に探していきませんか。
最初は不安かも、ですが、ご自分を信じて、純粋な心を失わず、どうぞ今のままのコナンさんであって頂けたらな、と思います。

お読みいただいて、ありがとうございました。あしべはるかでした。



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