ノムさん

広島生まれ、広島育ち。 薪窯アンバサダー。

ノムさん

広島生まれ、広島育ち。 薪窯アンバサダー。

最近の記事

薪窯の扉を開けとっても煙はこっちに出て来んのんよ。

こんにちは! OHISAMAの薪窯食パン職人ノムさんです。 毎日すぐれない天候が続いていますねえ。 でもパン(生地も)は乾燥が苦手なので、湿度が高い梅雨から夏場は最高の季節なんですよ。 製造中に生地が乾燥すると硬くなって、それは焼き上がったパンになっても硬いまま残って、食感が悪くなります。 フルーツサンドだって乾燥が進んでパサパサしていると嫌ですよね。 ノムさんにとっては高温多湿の工房は辛すぎますが、美味しいパンのために頑張って焼きますよ。 さて、皆さんは上の写真を見て不思

    • 薪は燃えればどんな木でもええんじゃないんです。

      こんにちは! OHISAMAの薪窯食パン職人ノムさんです。 皆さんは、僕のお店の前に積んである薪をじっと眺めたことはありますか? 長い木、短い木、細い木、太い木と、実はいろんな形の木が混ざっているんです。 今日これからお話しすることを聞いてもらえば、薪を近くできっと見てみたくなりますよ〜。 例えば写真の真ん中にある、黒っぽい湾曲した木は近所の酒造メーカー・サクラオブルワリーアンドディスティラリーさんから頂いた旧い樽を解体したもの。 定期的に新しい樽と入れ替えているそうで、そ

      • 薪窯はレンガだけでできてるんじゃないんです。

        こんにちは! OHISAMAの薪窯食パン職人ノムさんです。 ところで皆さんは薪窯と石窯の違いってご存知ですか。 薪窯は文字通り「薪」を燃やして熱した石から放出される輻射熱(遠赤外線)を利用して食パンを焼く、とっても原始的な装置です。 一方、石窯は「薪」だけでなく「ガス」や「電熱線」で石を熱するものもあります。 見た目で言うと、「スイッチ」が付いているかいないかの違いがあります。 じゃあボクがなぜ「薪窯」にこだわるかと言うと、建築資材の端材や間伐材を燃料にすることで、木材が廃棄

        • ご存知でしたか?サンドイッチの食パンは火で焼いていないんです。

          こんにちは! OHISAMAの薪窯食パン職人ノムさんです。 薪窯で食パンを焼いていると言うと、火で焼いているって思っていませんか? でも実際には、食パンを焼く時には火は消えています。 え?じゃあ、写真の炎は何かって? はい、あれは食パンを焼いているんじゃなくて、石を焼いているんですよ。 正確に言うと、1200℃の高温まで耐えられる「耐火レンガ」と桜島の溶岩石を加工した「石板」をガンガンに焼いています。 石って焼くと蓄熱して、「直射熱」と「輻射熱」を放出するようになります。 そ

        薪窯の扉を開けとっても煙はこっちに出て来んのんよ。

          どうして薪窯で焼いているの?

          こんにちは! OHISAMAのノムさんです。 食パンって、どこのパン屋さんでも大きな違いは無いように思われがちです よねえ? でも、パン屋さんによってその焼き方や材料って全く違うんですよ。 僕が作っているのは食パンの1種類だけです。 それを薪窯で焼いています。 え?なぜ薪窯で焼くのかって? ご家庭や一般的なパン屋さんでは、電気やガスのオーブンでパンを焼きます。 そりゃそうです。 だってスイッチ1つでオーブンの温度やパンを焼く時間が設定できて、安定的にパンを作れるからです。

          どうして薪窯で焼いているの?