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模擬試験を受ける意味

コロナ禍で、現在模擬試験も「自宅受験」「塾受験」という対応が取られています。模擬試験を受ける意味が半減してしまっているのですが、こんな状況ですからしばらくは仕方のないことかと思います。

でも、「模擬試験を受ける意味をあまり良くご理解いただけていない方がいるなぁ」と思うことが時々あります。もちろん目標によって模試を受ける意味あいや活用の仕方が異なりますが、「ゆる中学受験」を目指す中での模擬試験の立ち位置や、私たちはこう考えていますというものをまとめてみました。

まずは受験すること

模試を初めて受験しましょうという時に親御さんや本人から出てくる言葉に、
「まだ点数が出ないから模試を受ける意味がない」
「低い点数が出ると怖いからまだ受けたくない」
というものがあります。
もしこれを子どもが言っているのであれば、
「お前は何を言っているのだ!?」
と一蹴できるのですが、親御さんが言い出すケースも最近は見られます。

まだ点数が低いから…というのは、随分な言い訳で、高得点が取れそうになったら受験するのでは、成長の記録や途中でのデータ分析を一切放棄することになるどころか、子どもの成長の機会を失ってしまうことになりかねません。

特に最初の模試は「スタートラインを決める」意味合いで、とても重要。まず自分がどの程度の出来で、どのあたりに位置取るのか、そこの基準が分からないのに「闇雲」に勉強したところで、正しい方向へ向かうかどうかもわかりません。ましてやスタートの基準が分からないのですから、指導者だって手さぐりになります。本人にとっても、指導者にとってもイイトコなし。

問題は「低い点数が出ると怖い」というところでしょうから、そこを予めきちんと本人を諭すことが重要です。まずはスタートラインの「検査」ですから。点数が低いと「叱られる」「怖い」と思ってしまうのも、受験に立ち向かう子どもにとっては、とてもマズい傾向です。点数が低くて本人が落ち込むのならば構いませんが、親や先生、周囲から叱責されることが恐怖体験になっているようだと、将来的に勉強に対するモチベーションが激減する瞬間が来ます。

まずは点数の捉え方、模試の捉え方、そしてその活用の仕方をきちんと子どもに諭すところから始めてほしいと思います。

大勢の中で、緊張感を持って受験する

模擬試験、特に会場模擬試験の最大の意義は、

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